would beとshould beの使い方を教えて。英語Q&A 051~075


 
 

「いしはらまゆみ先生の、英語質問箱」より。


【英語Q&A 051】
(Q51)would beとshould beの使い方を教えてください

Would be all right.やShould be OK.などとよく聞くのですが、使い方がよく分かりません。051~075
(北海道 ponさん)



would beは意見を控えめに述べるとき、should beは推測を述べるときに使います

wouldやshouldにはさまざまな用法がありますが、Would be all right.や Should be OK.などのwouldは「おそらく~だろう」と意見を控えめに述べるときに、shouldは「たぶん~なはずだ」と推測を述べるときに使います。It would be all right.は「おそらく大丈夫でしょう」、It should be OK.は「たぶん大丈夫なはずです」となります。

ちなみに、could be やmust beも推測を述べるときに使います。could beは「(間違っている可能性もあるけれど)~ということもあり得る」、must beは「きっと~なはずだ」という意味です。次の例文で比較してみましょう。

That would be the shortest way.
(おそらくそれが一番近道でしょう)
That should be the shortest way.
(たぶん、それが一番近道のはずです)
That could be the shortest way.
(<間違っているかもしれませんが>それが一番近道かもしれません)
That must be the shortest way.
(きっと、それが一番近道のはずです)

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【英語Q&A 052】
(Q52)「1つはXさんに、もう1つはYさんに、残りの1つはZさんに」はどう言いますか?

例えば、目の前に2つの物(書類など)があり、「1つはXさんに、もう1つはYさんに」と言うとき、"One for X, another for Y."と言えると思いますが、3つあったらどうなるのでしょうか?  例えば、「残りの1つはZさんに」と続ける場合です。
(兵庫県 Khabarovsk mushinaさん)



"One (is) for X, another (is) for Y, and the other (is) for Z."と言います

2つの物について、「1つはXさんに、もう1つはYさんに」と言うとき、One (is) for X, and the other (is) for Y.と表します。3つの物について、「1つはXさんに、1つはYさんに、残りの1つはZさんに」と言う場合は、One (is) for X, another (is) for Y, and the other (is) for Z.となります。

anotherは不特定の物1つ、あるいは1人について用います。the otherは特定の物1つ、あるいは1人について用います。上記の例で説明すると、前者は2つのうち、1つをXさんにあげると手元には1つしか残っていません。つまり、この1つが何を指しているか特定されるので、the otherになるわけです。後者は、3つのうち、1つをXさんにあげると、残りは2つです。このうち、1つをYさんにあげますが、どちらをあげるかが明確ではありません。よって、Yさんの分は、残りのうちのどちらでもいいから1つと考えてanotherになります。1つをXさんに、1つをYさんにあげると残りは1つです。残りの1つはどれを指しているかが特定されるため、Zさんの分はthe otherで表します。

別の例で見てみましょう。「姉が2人います。1人は先生、1人(=残りの1人)は看護師です」を英語にすると、I have two sisters. One is a teacher, and the other is a nurse.となります。「姉が3人います。1人は先生、1人は看護師、もう1人(=残りの1人)は美容師です」の場合はI have three sisters. One is a teacher, another is a nurse, and the other is a hairdresser.となります。
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【英語Q&A 053】

(Q53)英会話で、日本人の前だと何も言えなくなってしまいます

英語日記を毎日書き続けて3年目です。まだ口からなかなか言いたいことが出てきません。毎日数行書いています。外国人の前だと間違いながらも何かしら言えるのですが、日本人の前だと何も言えなくなってしまいます。何か改善策はないでしょうか?
(千葉県 田園地帯さん)



会話の際は間違えてもいいから積極的に話すようにすることが大切です

It's wonderful that you've been keeping a diary in English for three years!
普段、英語を話す機会があるようですが、英会話レッスンを受けていらっしゃるのでしょうか?

日本人の前だと何も言えなくなってしまうというお気持ちは(私自身もそうでしたらから)よく分かります。特に、自分より英語力がある日本人の前だと劣等感から聞き役に徹してしまうこともあるでしょう。そのように感じるのは、正確な英語で話さないといけないという気持ちの表れではないでしょうか。あるいは、クラス全体の雰囲気が真面目過ぎるのかもしれません。正しい英語で流ちょうに話すことを目的として努力することは大切ですが、会話の際は間違えてもいいから積極的に話すようにすることが大切です。英語の正誤より、通じる喜びに重きを置くと、もう少し話しやすくなると思います。

緊張やちゅうちょからほとんど話せなくなってしまうのであれば、「こう言いたい」「使ってみたい」という表現をスタンバイさせておき、ここぞというタイミングで言ってみることから始めてみましょう。英会話レッスンでは週末の出来事などを話す機会があると思います。このときに役立つのが、日記に書いたことです。日記に書いたことを何度も音読したり、通勤時や入浴中にセルフチェックしたりして、スラスラ言えるようにしておきましょう。また、会話のやりとりには、I think so, too.(私もそう思います)やThat's great!(すごいね!)といった「あいづち表現」のストックを増やしておくことをお勧めします。

英会話で大切なのは積極性とその後のフォローアップです。文法の正誤より、まずは積極的に話す姿勢を持ち、あのときああ言いたかった、といった反省点を勉強でカバーしていく、この繰り返しだと思います。地道に頑張ってくださいね。

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【英語Q&A 054】
(Q54)<make+人 ~>の表現について教えてください

「make」を使った表現ですが、make you feel angry のように、人の後は必ず動詞がくるのでしょうか? make you sleepy、make you happyのように、形容詞を使うこともできますか?
(東京都 パノラマさん)



<make+人 ~>の表現では、人の後に動詞だけでなく、形容詞がくることもあります

makeには「人を~の状態にさせる」という意味があり、<make+人 ~>で表します。~には、動詞だけでなく、形容詞がくることも非常に多くあります。挙げてくださった一つ目の例のmake you feel angryは、make you angryとすることも可能で、このangryは形容詞です。他に、名詞がくることもあります。一つずつ見ていきましょう。

【動詞の例】
make A cry(Aを泣かせる)、make A laugh(Aを笑わせる)、make A yawn(Aにあくびをさせる→Aを退屈させる)

【形容詞の例】
make A happy(Aを喜ばせる)、make A sleepy(Aを眠くさせる)、make A nervous(Aを不安にさせる)、make A famous(Aを有名にする)

【名詞の例】
make A leader(Aをリーダーにする)、make A a star(Aをスターにする)


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【英語Q&A 055】
(Q55) getの使い方で、get homeの場合はtoがいらないのはなぜですか?

getの使い方でget homeの場合はtoがいらなくて、schoolのときはtoが必要なのはなぜですか? schoolもhomeも同じ場所を表す単語なのに分かりません。教えてください。
(大阪府 のんちゃんさん)



home自体にtoの意味が含まれているからです

getには「着く、到着する」という意味があり、get to school(学校に着く)、get to the airport(空港に着く)のように使います。ではなぜ、「家に着く=帰宅する」は、get homeとなり、toが不要なのかというと、このhomeは「(自分の)家へ、家に」という意味の副詞で、home自体にtoの意味が含まれているからです。このhomeはgo home(家に行く=帰宅する)やcome home(家に来る=帰宅する)などのときも同様にtoが不要です。ただし、人の家の場合は、toが必要です。get to Non-chan's home<house>(のんちゃんの家に着く)、go to Non-chan's home<house>(のんちゃんの家に行く)という具合です。この場合のhomeやhouseは「家」という意味の名詞です。

他に、there(そこへ)やhere(ここに)にも「へ」や「に」の意味が含まれているので注意しましょう。「そこへ行った」は、I went there.と表します。I went to there.(×)とはしません。また、overseasやabroadは「海外へ」「海外に」の意味で、これらにも「へ」や「に」が含まれています。よって、「海外に住みたい」は I want to live overseas<abroad>.となります。I want to live in overseas<abroad>.(×)としないように注意してくださいね。

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【英語Q&A 056】
(Q56)日付を聞くとき、"What date is it today?"と言えますか?

曜日を聞く際は"What day is it today?"なのに、日付を聞くときは"What is the date today?"と聞くのはなぜですか? "What date is it today? "と言うのでは駄目なのでしょうか?
(福岡県 まるちゃん)



「今日の日付」は今日しかないので、What's the date today?と尋ねましょう

まず、dayとdateの違いから見てみましょう。dayは「日、曜日」、dateは「日付、日にち」という意味です。dayは単独だと漠然としているので、first day(初日)、three days(3日間)、busy day(忙しい日)のように形容詞と用いて意味を具体化します。birthday(誕生日)のように名詞の一部として使われることもあります。一方、dateはそれだけで「日にち」という特定した意味があるので、the dateの形で用いるのが一般的です。

曜日は、Monday, Tuesday …と週に7日あります。dayだけでは何曜日のことか分からないので、Mon- やTues- などの語句と一緒に用いて「月曜日」「火曜日」と明確にするわけです。「今日は何曜日?」と聞くときは、「何」を表すwhatと「曜日」を表すdayを一緒に用いて、What dayとし、is it today?を続けて、What day is it today? と表します。what dayが「曜日」を指すことをより明確にするために、What day of the week is it today? とすることもあります。

一方、What date is it today?(×)という聞き方はしません。曜日は月曜日から日曜日までありますが、「今日の日付」は今日しかないからです。今日の日付はthe dateを用いて、What's the date today?と尋ねましょう。


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【英語Q&A 057】
(Q57)ちょっと離れた所にいる人に「お電話ですよ」という言い方は?

電話を取ったら「マリアさんをお願いします」と言われ、ちょっと離れた所にいるマリアさんに「お電話ですよー!」と言いたいときはどう言えばいいでしょうか? すぐそばにいれば名前を呼んで受話器を渡せばいいかなと思うのですが。
(石川県 なおぞうえるさん)



(名前), there's a call for you. または、(名前), you have a call. のように言います

他の人にかかってきた電話を受けて、当人に「お電話ですよ」と言うときは、例えば、Maria, there's a call for you. または、Maria, you have a call. のように表します。「通話」の意味での「電話」は (phone) callと言います(phoneは省略可)。telephoneやphoneは「電話機」のことなので注意しましょう。

その他の電話に関する表現を見ておきましょう。
The phone is ringing.(電話が鳴ってるよ)
Can you get the phone? (電話に出てくれる?)
He / She is out now.(今、席を外しております)
He / She is on another line now.(今、別の電話に出ております)
You have the wrong number.(おかけ間違いです)
Could you tell him / her I called? (電話があったことをお伝えいただけますか)
Could you tell him / her to call me back?(お電話いただくようお伝えいただけますか)


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【英語Q&A 058】
(Q58)"I don't want to do anything."と"I don't want to do something."の違いは?

「何もしたいことがない」という英文をネットで調べると、下記の両方の言い方があるみたいです。"I don't want to do anything."と"I don't want to do something."。どう違うのでしょうか?
(岡山県 てっちゃんさん)



I don't want to do something. は文法的に誤りです

「何もしたいことがない」を表す英文として、I don't want to do anything. はOKですが、I don't want to do something. は文法的に正しいとは言えません。否定文ではsomethingではなくanythingを使います。代わりに、I want to do nothing. という英文を使って違いを説明しますね。

何かが「ない」という否定文は、次のどちらかで表すことができます。
1. 否定形の動詞+anything
2. 肯定形の動詞+nothing
つまり、①のパターンで表したのがI don't want to do anything. で、②で表したのがI want to do nothing.です。どちらも意味は同じですが、②の方が否定が強調されます。anythingやnothingの代わりに、<any+名詞> や <no+名詞>で表すこともあります。例文でも比較してみましょう。

「何も買いませんでした」
1. I didn't buy anything.
2. I bought nothing.
「質問はありません」
1. I don't have any questions.
2. I have no questions.


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【英語Q&A 059】
(Q59)熟語の中の代名詞の位置について教えてください

熟語の中に代名詞が入ると、その代名詞は通常は単語と単語の間に挟むものだと理解しています。 例えば、turn it off 、put it offのit のように。しかし、代名詞でも挟むときと挟まないときがありますよね。例えば、Go over it.、He'll get over it. など。 どういうときに代名詞を挟み、どういうときに挟まないのでしょうか?
(富山県 yoyoさん)



他動詞なのか準他動詞なのかで見分けます

まず、名詞や代名詞の位置を整理しましょう。例えば、「電気<それ>を消す」と言う場合、turn the light off(○)、turn off the light(○)、turn it off(○)、turn off it(×)のように、the light のような名詞はturn とoff の間に挟んでも、off の後に置いてもどちらでも構いませんが、itのような代名詞は、間に挟むというルールがあります。

これは、turn offという句動詞(動詞を含む固まり)が「~を消す」という意味の他動詞の場合に当てはまります。「~を延期する」という意味のput offも同様です。従って、「試合<それら>を延期する」は、put the games off(○)、put off the games(○)、put them off(○)、put off them(×)となります。

しかし、同じような句動詞に見えるものでも、働きの異なるものがあります。例えば、look like(~に似ている)がそうです。一見、目的語を必要とする他動詞のように見えますが、これはもともと、look(見える)という自動詞にlike(~のように)という前置詞を続けて「~に似ている」という意味を持たせたものであり、完全な他動詞ではありません。あくまでも、「自動詞+前置詞」から成る固まりです。このタイプは、他動詞ではないものの、他動詞のような働きをするので、「準他動詞」と呼ばれています。この準他動詞タイプの句動詞は、名詞、代名詞ともに必ず前置詞の後に置き、間に挟むことはできません。look like my mother(○)、look my mother like(×)、look like her(○)、look her like(×)とします。

get overは、他動詞、準他動詞の両方の用法があります。「(嫌なこと)を片付ける、終わらせる」という意味の場合は他動詞で、get over the presentation(○)、get the presentation over(○)、get it over(○)、get over it(×)とします。一方、「(困難)を乗り越える」という意味の場合は準他動詞なので、get over the difficulty(○)、get the difficulty over(×)、get over it(○)、get it over(×)とします。

とはいえ、他動詞なのか準他動詞なのかを見分けるのは難しいかもしれません。その場合は、英和辞書などで確認することをお勧めします。一部の辞書(学研の『アンカーコズミカ英和辞典』など)では代名詞を間に挟むことができるものは他動詞を表す【他】、代名詞を間に挟むことができないものは準他動詞を表す【準他】と表記されているので、これを判断基準にすると良いでしょう。念のため、look after(~の世話をする)、get through(~を通り抜ける、~を終える)、keep at(~を根気よくやる)などを調べてみてください。【準他】と書いてあるはずです。



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【英語Q&A 060】
(Q60)

トイレで「入っています」は、どう言いますか?

海外で公共のトイレなどに入っている最中にドアをノックされた場合、「入っています」と答えるには、どう言えばネイティブっぽいでしょうか? 私は混乱して「I am here」と言ってしまったことがありますが、何か違う気がしてなりません。
(海外 ごまふあざらしさん)



「入っています」は、Just a minute. やJust a moment. などと言うことが多いです

I'm here. でも通じますが、厳密に言うと、これは「私はここにいます」という意味なので、Where are you?(どこにいますか?)などと聞かれた場合の答えとしてしっくりきます。トイレのドアをノックされたときの「入っています」は、Just a minute. やJust a moment. など「ちょっとお待ちください」と言うことが多いようです。I'm coming out. やI'm out soon. など、「すぐに出ます」と表現してもいいですね。映画やドラマでは、It's taken .やOccupied. で「使用中です」と返答しているシーンも見掛けます。基本的に、使用中であることが分かればいいので、単に、Yes. と言うだけでもOKですし、何も言わずにノックし返しても良いでしょう。

ちなみに、公共のお手洗いや銀行の窓口などでは、一列に並び、空きができたら一人ずつ前に進むのが一般的です。知らないで横入りしてしまい、白い目で見られた……なんてことがないように、Are you in line?(並んでいますか?)やAre you the last person in this line?(あなたが最後尾ですか?)といった表現も覚えておくと便利ですよ。


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【英語Q&A 061】

(Q61)自分が既に知っている単語・表現と同じ意味かどうか聞く方法は?

英会話教室で習う単語・表現について、自分が既に知っている単語・表現と同じ意味かどうか聞くにはどのように質問したらいいですか? いつも"Same meaning?"を使っています。外国人の先生は理解して答えてくれますが、文法的に正しく聞くにはどう言えば良いですか? 時々、"Can I say~?"も使いますが、他にバリエーションはありますか?
(大分県 T&Tさん)



Does it mean the same as ~? やWhat's the difference between A and B? を使ってみましょう

先生が理解して回答してくださるということは、意味が正しく伝わっている証拠ですから、コミュニケーションが取れているという点には自信を持ってくださいね。その上で、より積極的に質問できるように、きちんとした表現を覚えておきましょう。

Same meaning?(同じ意味?)は、代わりにDoes it mean the same as ~?(それは~と同じ意味ですか?)を使ってみましょう。例えば、I know how you feel.(お気持ちは分かります)という表現を既に知っていて、I know the feeling.を習った場合、Does it mean the same as "I know how you feel"? と聞きます。2つの表現をandでまとめて主語にし、次のように尋ねることもできます。Do "I know the feeling," and "I know how you feel," mean the same? また、What's the difference between A and B?(AとBの違いは何ですか?)を使って、What's the difference between "I know the feeling," and "I know how you feel"? という表現も覚えておくと便利です。

ご提示のCan I say ~? を使う場合は、Can I say "I know how you feel," instead?(代わりに、"I know how you feel."と言えますか?)や、Can I say, "I know how you feel," in the same situation?(同じ状況で、I know how you feel.も使えますか?)などと表現するといいですね。

ちなみに、I know how you feel. は「(私には経験はないけれど)お気持ちは分かります、同情します」、I know the feeling. は「(私にも経験があるので)お気持ちは分かります」というニュアンスで使います。



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【英語Q&A 052】
(Q62)littleとかbattleのttの部分の発音のコツはありますか?

発音に関しての質問なので答えにくいかもしれませんがお願いします。littleとかbattleのttの部分の発音が苦手なのですが、何かコツはないでしょうか?
(神奈川県 ngさん)



[t]の音を徐々に [d] や [l] に変えていく発音練習をしましょう

littleやbattleなどの[tt]の発音についてとのことですが、アメリカ英語に見られるlittleが [リロォ] 、battleが [バドォ] のように聞こえる発音のことでしょうか? ここではその解説をしますね。

littleやbattleなど、アクセントの直後に位置する語中の [t] は、アメリカ英語では [d] や [l]に近い音に変化します。本来、littleは[リトォ] 、battleは [バトォ] のように発音しますが、いずれも直前のliやbaを強く発音するため、続く [t] が必然的に弱い音([d] や [l] に近い音)になり、[リロォ] や [リドォ] 、 [バロォ] や [バドォ] のようになります。

[t]の音を徐々に [d] や [l] に変えていく発音練習をしてみましょう。littleなら、リトォ→リドォ →リロォ という具合です。このとき、[リ] は強くはっきりと言いますが、[ドォ] や [ロォ]はクリアに発音し過ぎないのがポイントです。舌を口の真ん中あたりに位置させた状態で、もごもごっと発音する感じです。[リドォ] と[リロォ] の中間の「どっちつかずの音」が出せれば、アメリカ英語にかなり近づいたと言って良いでしょう。

他にも、letter(手紙)、water(水)、heater(暖房器具)など、身近な単語で練習を重ねましょう。映画や教材用のCDなど、手本となる音声があれば、トコトンまねするのが一番です。


【英語Q&A 063】
(Q63)自分の得意なことを紹介するときに使える表現を教えてください

「自分で言うのも何ですが、私は~が得意です」の表現を教えてください。自分の得意なことを紹介する場面で、自慢するような表現になっていないか不安です。
(海外 くちゃんさん)



基本的には前置きなしで、I'm good at ~.でOKです

日本では、自分や身内の話を得意げに話すと周囲から冷ややかに見られることがありますが、欧米では堂々と自慢話をすることが珍しくないため、「自分で言うのも何ですが」といった前置きをしないのが一般的です。よって、基本的にはこのような前置きなしで、I'm good at ~.(~が得意です)と言えばOKです。とはいえ、自慢げに聞こえたら不安という気持ちも分かります。そんなときは、次のような表現で代用すると良いでしょう。

This / It might sound a little too proud, but ....
(誇らしげ聞こえてしまうかもしれませんが)
I don't want to sound too proud, but ....
(自慢げに聞こえたら困るのですが)
I don't mean to brag, but ....
(自慢するつもりはないのですが)

視点を変えて、Believe it or not,というのもいいですね。「信じられないかもしれないけれど」「こう見えても」といったニュアンスで、事実とイメージにギャップがある事柄について話すときにピッタリです。Believe it or not, I'm good at cooking. I'll invite you to dinner someday.(こう見えても料理が得意なんですよ。いつか食事に招待しますね)という感じで使います。



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【英語Q&A 64】
(Q64)「できる」と「can」との違いを教えてください

Can you speak Japanese? と尋ねるのは失礼だとか、I cannot swim.と言うと、何か身体的にあるいは他の理由で泳げないと思われると聞きました。日本語の「できる」と英語の「can」との違いを教えてください。
(岡山県 todonomatsuさん)



canは主に、能力があって「~できる」を表します

日本語の「できる」と英語の「can」に大きな違いはありませんが、日本人は、「~しますか」「~しません」と表現するのが自然なときにもCan you ~? やI can't ~.と言う傾向にあります。canは主に、能力や知識、体力があって「~できる」、条件がそろって「~できる」を表します。相手の能力を意識する場合はCan you ~?(~できますか)、相手が習慣的にしている事柄かどうかなら、Do you ~?(~しますか)で尋ねます。例えば、日本語を勉強し始めた外国人に、Can you speak Japanese? と尋ねるのは失礼とは言えません。語学習得中の学生と分かっていて、日本語を話せるレベルに達したかどうかを尋ねているからです。しかし、Can you speak English? と尋ねる場合は注意が必要です。母語が英語だったり、世界の共通語である英語を日常的に使っていたりする人は多く、能力を問う質問に違和感があるからです(外国人が私たち日本人に「日本語を話せますか?」と聞くようなものです)。このような場合は、「能力」ではなく、Do you speak English?(英語を話しますか)とそのような「習慣」があるかどうかを聞くのが無難です。

I can't swim.は能力がなくて泳げない、つまり「かなづち」の場合と、医者に止められているなどの理由で「泳げない(状況にある)、泳いではいけない(状況にある)」のいずれも可能で、文脈からどちらの意味かを判断します。ちなみに、I don't swim.だと「泳ぎません(=泳ぐ習慣がありません)」という意味になります。Can you swim? と聞かれて、I can swim but I don't swim.(泳げるけれど普段は泳がない)と答える人もいるでしょう。

これに関連してもう一つ。お酒に関して、日本人は「飲めますか?」と聞くことが多く、これを直訳して、Can you drink? と表現しがちですが、Do you drink?(お酒を飲みますか)と表すのが自然です。また、「飲めない」と言う場合、I can't drink.だとドクターストップがかかっているなどの理由で「飲めない(状況にある)」ことを指すので、飲む習慣がない場合は、I don't drink.としましょう。

他にも、外国人に「刺身は食べられますか」や「箸を使えますか」と尋ねる場合は、Can you ~? 以外の表現を用いるのが無難です。これらは、能力ではないからです。Do you eat sashimi? (<習慣的に>刺身を食べますか)、Have you ever tried sashimi?(刺身を食べたことはありますか)、Do you know how to use chopsticks?(箸の使い方は分かりますか)という具合です。仮に、Can you use chopsticks?(箸を使えますか)と尋ねると、I don't know. I've never tried.(分かりません。まだ使ってみたことがありませんから)といった答えが返ってくるかもしれません。このように、日本語では「~できますか」や「~できません」と表現することが多くても、英語では能力を尋ねているのかどうかを意識して、表現を選ぶことをお薦めします。



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【英語Q&A 065】
(Q65)Nice to meet you, too. を略してYou, too. と言えますか?

初対面のとき、Nice to meet you. にはNice to meet you, too. と返すのが普通ですよね。でも、それを略してYou, too. という言い方は可能ですか? You, too. だと話がかみ合わないように思うのですが、あるイギリス人の英語教師は正しいと言っています。
(栃木県 ちゃびーさん)



You, too. も可能ですが、フレンドリーな感覚で使うくだけた表現です

初対面の相手と、A「初めまして(お会いできてうれしいです)」B「こちらこそ(お会いできてうれしいです)」とあいさつをする際、下記のいずれも可能です。

【会話例1】
A: Nice to meet you. 
B: Nice to meet you, too.

【会話例2】
A: Nice to meet you.
B: You, too.

【会話例2】のYou, too. は、(It's nice to meet) you, too. の( )の部分が省略されています。フレンドリーな感覚で使うくだけた表現です。文法的には合っていますが、初対面の相手やビジネスシーンなどでは略式を避け、【会話例1】のようにきちんと全文で表現するのが無難です。

ただし、別れ際の“相手への気遣い表現”に対して「あなたもね」と言う場合は、初対面かそうでないかにかかわらず、You, too. で返すのが自然です。(例)A: Take care.(じゃあね、気を付けてね) B: You, too.(あなたもね) / A: Have a nice day.(良い一日を)B: You, too.(あなたもね)



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【英語Q&A 067】
(Q67)I worry about .... とI'm worried about .... の使い分け方を教えてください

Don't worry! という表現から、worryを動詞だと思って I worry about .... と使用してきましたが、友達はI'm worried about .... だと言います。調べたらどちらも正しいようですが、どうやって使い分けたらいいですか?
(京都府 Nanakoさん)



常に気になっていることならworry about ~、今心配に思っていることならbe worried about ~を使います

I worry about ….とI'm worried about ….は文法的にどちらも正しく、次のように使い分けます。

worry about ~
・「~のことを心配する」(動作)
・「~のことを(常に)心配している」(状態)

be worried about ~
・「~のことを(今)心配している」(状態)

これらの訳からも分かるように、「~のことを心配する」という動作には、worry about ~を用います。Don't worry.(心配ないよ)、Thank you for worrying about me.(心配してくれてありがとう)、You should worry about yourself.(<人のことなど心配しないで>自分の心配をしたら?)という具合です。

「~のことを心配している」と状態を表す場合は、常に気になっている事柄ならworry about ~を、今心配に思っている具体的な事柄ならbe worried about ~を使います。I'm worried about the test results.(検査の結果が心配だ)やI'm worried about tomorrow's weather.(明日の天気が心配だ)などは今心配していることなのでbe worried aboutで表すのが自然です。健康や将来などに対する不安は、常に気になっているのか今気になっているのかによって、I worry about my health<future>. / I'm worried about my health<future>.のいずれも可能です。



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【英語Q&A 068】
(Q68)どうしたらネイティブのような英語を話せますか?

カナダに留学中です。ネイティブのように、きれいな英語を話したいのですが、なかなかできません。その理由の一つとして、日本人特有の、強弱のない英語を話してしまいます。例えば、ネイティブは、one of を[ワン オブ]と発音しないで、[ワナブ]のように発音します。他にも、in itやon itを [イニット][オニット]と発音するように思います。このような、前置詞や短い音の連結や、連結することによって音が多少変わってしまうものなどはどのように学べばいいでしょうか? そろそろ日本人っぽい英語から抜け出したいです。
(海外 しおしおさん)



文字で見る発音より、耳から入ってくる発音をまねしましょう

「意識」と「まね」に尽きると思います。私はアメリカ留学中にこの2点をかなり心掛けて、現地の人に褒めていただける程度の発音を身に付けました。英語は、音が連結したり、脱落したり、あるいは、変化したりする言語です。特に、アメリカやカナダで話される英語はイギリス英語と比べて、その傾向が強いと言えます。せっかく留学しているのですから、文字で見る発音より、耳から入ってくる発音を意識的にまねするようにしてください。そうすると、単語の結びつきによって、連結しやすい音や脱落しやすい音の傾向が見えてきます。例えば、look atは[ルックアット]ではなく[ルッカッ]と聞こえます。take itは[テイクイット]ではなく、[テイキッ]という感じです。このように<子音+母音>は連結しやすい、後ろに母音が続かない場合の[t]は促音の[ッ]になりやすいといった特徴が見えてきます。さらには、internationalが[イナナーショナォ]と聞こえたり、get itが[ゲリッ]、cut it outが[カリラゥ]、Hang in there.が[ハンギンネア]と聞こえたりするなど、文字で見る英語と耳から入ってくる発音にかなりギャップがあるものが存在することも分かります。とにかく、聞こえたとおりにまねすることが大切です。

また、抑揚をつけて話すことも意識しましょう。日本語は比較的平坦な言語のため、英語でもそれを引きずってしまう人が多いようです。発音もイントネーションも、できれば顔の表情やジェスチャーもとことんまねするくらいの気持ちが、ネイティブ英語に近づけてくれます。身近な人でも有名人でも、「この人の英語ってすてき!」と思う模範例があれば、その人の物まねをするのも効果的ですよ。



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【英語Q&A 069】
(Q69)全否定の文が、部分否定にもなることはありますか?

I didn't take Tom to swim in the pool today.は全否定で、My father does not always walk to work.は部分否定であると習いました。一つ目の文は部分否定にもなりませんか?
(滋賀県 テルマとマテルさん)



強調する語句の有無や文脈によって部分否定になり得ます

基本的には、1文目は「今日、私はトムをプールに泳ぎに連れて行かなかった」という全否定、2文目は「父はいつも会社まで歩いて行くとは限らない(=歩いて行かない日もある)」という部分否定で正しいです。全否定は、「~ではない」という全体的な否定を表し、部分否定は「~というわけではない」という部分的な否定を表します。部分否定は通常、notの直後にalways(いつも)、all(すべて)、every(どの~も)、both(両方の)、completely(完全に)などの「全体」を表すような語句が続き、not always(いつもではない)、not both(両方ではない=どちらか一つだ)のように使います。まれに、All that glitters is not gold.(光る物が必ずしも金ではない)のようにnotがallの直前に来ていない文もありますが、これは、ことわざなどの慣用表現として定着しているもので例外です。

さて、「I didn’t take Tom to swim in the pool today.が部分否定になるのでは?」という点についてですが、部分否定になり得ると言えます。会話では、普通に言えば全否定の文でも、否定したい語句を強調することで、そこを部分否定にすることができます。例えば、 Iを強く言えば、「私」は連れて行かなかった=他の人が連れて行った、となります。Tomを強調すれば、「トム」を連れて行かなかった=他の人を連れて行ったことを表し、to swimを強調すれば「泳ぎに」連れて行ったわけではなく、他のことをするために連れて行った、となります。また、前後関係から部分否定だと判断できる場合もあります。まとめると、基本的には全否定となる文でも、強調する語句の有無や文脈によって部分否定になり得る、ということです。

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【英語Q&A 070】
(Q70)「物心ついたころから」は、どのように表現しますか?

外国人からの「日本人はなぜピースをするのか?」という質問に、「物心ついたころからしていた」と答えたいのですが、どのように表現するのか分かりません。教えてください。
(大阪府 とまとさん)



「物心」は、説明的に表現します

英語には「物心」にぴったりな言葉がないため、説明的に表現します。「物心ついたころから」は、例えば、ever since A can remember(Aが思い出せるとき以来ずっと)と表すことができます。ever sinceは「~以来ずっと」という意味で、Aには「人」を入れます。
We’ve been making peace signs at the camera ever since we can remember.(物心ついたころから、私たちはカメラに向かってピースサインをしていました)という具合です。

他にも次のような表現が可能です。ever since A was old enough to think for himself / herself(Aが自分で考えられるような年頃になってからずっと)、ever since A was old enough to understand things(物事が分かる年頃になってからずっと)、ever since A reached the age of reason(道理の分かる年齢になってからずっと)などがあります。最後の表現は少し硬い印象です。ちなみに私なら、… at the camera for no reason since childhood.(子どものころから<=物心ついたころから>特に理由なくカメラに向かって…)と表します。

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まゆみの英語質問箱 Q71~80

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【英語Q&A 071】
(Q71) duringの後に動名詞がこないのはなぜですか?
前置詞の後には普通、動名詞がくるはずなのに、duringの後にはこないのはなぜですか?
(三重県 プッピリングさん)




duringの後には名詞(句)を続けます。

解説する前に、1カ所訂正しておきます。
「前置詞の後には普通、動名詞がくる」とありますが、正しくは、「前置詞の後には名詞(句)が続く」です。

前置詞とは、from(~から)、with(~と一緒に)、in(~に、~で)などを指し、後ろに名詞や代名詞が続きます。
from the station(駅から)、with him(彼と一緒に)、in Mie(三重県に)という具合です。duringは「~の間ずっと、~中に」という意味の前置詞なので、during the class(授業中ずっと)やduring my stay in New York(ニューヨーク滞在中に)のように、後ろに名詞(句)を続けます。

duringと似た意味の単語にwhile(~する間、~中に)がありますが、これは前置詞ではなく接続詞です。
よって、直後に<主語+動詞>を続けます。
I prepared dinner while my husband was taking a bath.(夫が風呂に入っている間、私は夕食の準備をした)という具合です。
I watched TV while I was eating dinner.(夕食をとっている間=夕食中にテレビを見た)のように、2つの行為(ここではwatch TVとeat dinner)が同じ人による場合、whileの直後の<主語+be動詞>を省略できるため、I watched TV while eating dinner.と表すこともできます
(I prepared …の文は2つの行為が別の人によるものなので<主語+be動詞>は省略不可)。

「夕食をとっている間」をduring eating dinner(×)と表したくなるかもしれませんが、これは不自然です。
duringを使うなら、during dinnerのように名詞(句)を続けましょう。

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【英語Q&A 072】
(Q72) Sounds fun.とSounds like fun.は同じ意味ですか?
Sounds fun.とSounds like fun.のどちらも目にします。
どちらも同じ意味でしょうか? 
Soundsの後に他の単語を続ける場合はどうでしょうか? 
likeの使い方がよく分かりません。
(東京都 tamayuraさん)




  
いずれも同じ意味ですが、Sounds like fun.とするのがより適切です。

(That) sounds fun.と(That) sounds like fun.について説明する前に、soundsとsounds likeの違いを見ておきましょう。
耳にした情報から「~そうですね」「~みたいだ」と言うときに、sound(~のように聞こえる)を使って、<sound+形容詞>または<sound like+名詞(句)>と表します。このlikeは「~のように」という意味です。
(That) sounds difficult.(難しそうですね)、You sound like a teacher.(あなたは先生みたい(なことを言いますね))という具合です。

funは、He's fun.(彼って面白い人ね)やIt was a lot of fun.(それはすごく楽しかった)のように、「面白いこと<人>、楽しいこと<人>」という意味の名詞として多用されるので、「楽しそう、面白そう」はSounds like fun.と表現することが多いです。
しかしくだけて、funを形容詞として用いることもあります(その場合、<fun+名詞>あるいは<It's fun to+動詞の原形.>や<It's fun+動詞のing形.>にするのが一般的)。
そのため、Sounds fun.という表現を見聞きすることもあります。
いずれの表現も可能ですが、厳密な文法的観点から言うと、Sounds like fun.の方がより適切と言えるでしょう。

ちなみに、目にした情報から「~そうですね」と言う場合は、soundをlookに変えます。(例)You look nice.(すてきな装いですね)、Her house looks like a castle.(彼女の家はお城みたい)

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【英語Q&A 073】
(Q73)動詞の最後の子音の変化に規則はありますか?
動詞を過去形や進行形にする際、stop-stopped-stoppingのように最後の子音が二重に変化するのは何か規則があるのですか?
また、動詞の最後の子音をiにして-iesを末尾に付けるものも規則はありますか? いつもスペリングを間違えてしまいます。
(愛知県 mini chocoさん)





動詞の活用のスペリングにはルールがあります。

動詞の活用のスペリングにはルールがあります。
動詞が<1つの短い母音+1つの子音字>の場合、語尾の子音字を重ねます。
stopは [スタップ]と発音しますが、この [タッ]が1つの短い母音で、語尾はp(1つの子音字)ですね。
だから、過去形や過去分詞はstopped、-ing形はstoppingのように最後の子音字(ここではp)を重ねてから-edや-ingを付けるのです。
このような動詞は他に、plan → planned / planning、admit → admitted / admitting、refer → referred / referringなどがあります。
ただし、<1つの短い母音+1つの子音字>で終わる動詞でも、アクセントが最後にない場合は、最後の子音字を重ねません。
(例) visit → visited / visiting(アクセントはvi)、limit → limited / limiting(アクセントはli)

また、動詞の語尾が<子音字+y>のときは動詞の最後のyをiに変えて、-esや-edを付けます。try → tries / tried、study → studies / studiedという具合です。
yの前はそれぞれr(子音字)やd(子音字)ですね。
しかし、語尾が<母音+y>の動詞は、yを変化させずに -sや-edを付けます。
例えば、play → plays / played、enjoy → enjoys / enjoyedなどです。いずれもyの前はaやoの母音字ですね。
-ing形に関しては、yの前が子音字か母音字かに関係なく常にyはそのままで、-ingを付けます。
(例)trying、studying、playing、enjoying


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【英語Q&A 074】
(Q74)canとbe able toの使い分けは?
canとbe able toの使い分けを教えていただけますか?
(東京都 ポワロさん)



主語や時制の違い、一緒に用いる語などによって使い分けます

「(人が)~できる」と現在形で用いる場合、canとbe able toはどちらも同じように使えますが、「(物や場所が)~できる」の場合はcanで表すのが一般的です。
(例)He can / is able to speak French.(彼はフランス語が話せる)、My bike can go very fast.(私の自転車は速く走ることができる)

canは、willなどの助動詞と用いたり、to不定詞の後に用いたりすることができません。
これらの文では、be able toを使いましょう。
(例)
彼はすぐに泳げるようになるだろう。
He will can swim soon.(×)、He will be able to swim soon.(○) ピアノが弾けるようになりたい。
I want to can play the piano.(×)、I want to be able to play the piano.(○)


ちなみに、「(人が)~できた」と過去形で表す場合、be able toを用いるのが無難です。
couldは、「過去に(継続して)それをする能力があった」を表し、一度きりの経験に対して使うことはできません。
つまり、I could dance well when I was in high school.
(高校時代は上手に踊ることができた)はOKですが、I could attend the lecture.(その講義に参加することができた)のような例はNGです。
後者の場合は、I was able to attend the lecture.のようにbe able toを使うか、I attended the lecture.と過去形で表すのが自然です。
ただし、「~することができなかった」という過去の否定は、I couldn't attend the lecture. / I wasn't able to attend the lecture.のいずれも同じように使えます。

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【英語Q&A 075】
(Q75)関係代名詞whichの所有格はどのように使われますか?

関係代名詞whichの所有格は、whoseかof whichが用いられるって学校で習ったんですが、ある文法書を見たときに、それはあまり使われない文語体で、口語体では同伴を表す前置詞withが使われるとありました。
実際はどのように使うか教えてください。
(群馬県 ぼっくんさん)



会話ではwithを使うのが自然です。

「物」について説明するときに用いる関係代名詞whichの所有格はwhose、または、of whichです。
例えば、「すごく長いタイトルの本を買った」は、I bought a book whose title is very long. / I bought a book, the title of which is very long. とします。
しかし、これらはとても文語的で響きが硬く、口語ではほとんど耳にしないのが実情です。
会話では、I bought a book with a very long title.のように、withを使って表すのが自然です。
あるいは、long-titled(長いタイトルが付けられた)という形容詞句を用いて、I bought a long-titled book.としてもよいでしょう。

whoseは、次の例のように「人」について用いるのが一般的です。
(例)I talked with a woman whose husband is a pilot.(ご主人がパイロットをしている女性と話をした)、A baker is a person whose job is baking and selling bread.(bakerとは、パンを焼いて売ることを仕事にしている人のことです)

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