キレイ事一切なし!正しい英語を徹底解説(4)

「Japaneseは英語の知識だけはある」という事さえ誤解だった。


「ゴトーのブログ」さまより。



私が残念に感じているのが、「座学は英語学習に必要ではなく、アウトプットこそが全て」かのような風潮があることです。
なぜそのような意見が多数派になっているのかですが、おそらく座学は多くの人が嫌がることで、それをしなくても良いというのが耳触りが良いからではないかと思っています。
一貫して私が主張したいことは、一定以上の年齢の人が英語を学習するには座学は不可欠なものであるということです。
よく「Japaneseは英語の知識だけはある」。
だけど、それを使いこなせないのが欠点と言われますが、それは本当でしょうか?
TOEICの国際データを見てみると、2016年時点でJapanは48カ国中41位となっています。
リスニングパート、リーディングパート共に42位ですが、実はリスニングが平均288点なのに対して、リーディングが228点とリスニングの方が高くなっています。
(どっちもどっちというレベルではありますが)
つまり英語を話す・聞くが苦手なのではなく、残念ながら根本的にJapaneseは英語の知識、基礎能力が低いのが実情と言えます。
(その理由は英語と日本語の言語の質にあるのですが)
これまで何度も否定的なことばかり言ってきて気分が滅入ってしまう方もいるかもしれませんが、先入観を省いて見るとこれが現状であるのは確かです。
ではその上で具体的にどのように学習していけば良いのでしょうか。
基本的なルートとしては「単語・英文法→リーディング→リスニング→スピーキング」となります。
単語が分からなければ長文を読めない、長文の意味がわからなければ聞いても理解できない、リスニングできなければ相手と会話できないのでスピーキングもできない、というようにそれぞれが依存関係にあり、土台の部分から学習を進めていく方が効率が良いのです。
いきなりリスニングやスピーキングに取り掛かることに懐疑的なのはこのためで、最初は地味でストレスが溜まりそうですが、地道なインプットを重ねるのがベストです。
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(3)目標期待値の高過ぎ設定は100%挫折






英語学習者の方の学習目標を聞いてみると、期待値を過剰に見積もっていることがしばしば見受けられます。
「英語のニュースを読めるようになること」「日常会話ができるようになること」「仕事で英語を使えるようになること」「ネイティブと対等に話せるようになること」といったように目標は人それぞれですが、これはどれもレベルが異なり、求められる学習量が異なります。
まず根本的な認識として、20代以上で学習を始めた人がネイティブレベルに会話できるようになりには、(一般の人からすると)猛烈な努力を続けなければ不可能です。
ちなみに私は英語を本気で学習するために一度会社をやめて、1年弱はほぼ1日中家にこもって学習したり、オンライン英会話でスピーキングの練習をしていました。



そしてこれだけの時間を万人に勧めるつもりはありませんが、ある程度年齢を重ねた方で高いレベルの語学力を身に着けたいのなら、かなりの熱量を英語に注ぐ必要があります。
「1日30分で良いから学習を続けましょう」といった文句をよく見かけますが、初学者のうちから30分程度ですと、簡単な日常会話ができるようになるレベルで頭打ちになってしまうでしょう。
もちろん語学習得の天才的な能力を持っていれば別ですが、大抵の人はそうではありません。
語学はそれ自体がビジネスになっているため、「少しの努力で話せるようになる」という宣伝文句があれば、そこに飛びついてしまい、事業者の利益になります。でも実際スクールに通っている人の多くが挫折している現状を踏まえることが重要です。
何も皆さんを及び腰にすることが目的なのではなく、適切な目標設定をしてもらうべく現状を説明してみました。




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