まゆみの英会話上達法(8)

英会話初級者が無理なく上達するStep【3】


出典「フラミンゴ英会話ブログ」さま

独学法3|語順を抑える。英語は”冒頭”が大事な言語



なんとなくで英語を聞き流していませんか?

「これは英語だなー」くらいで聞き流してしまっていませんか?
実際のところ、多くの方が同じような傾向にあると思います。
そこで大切にしてもらいたいのが、「英語を聞くぞ!」というスイッチを入れてもらうことです。

なんとなく知っている単語の意味を抑さえていくのではなく、
話し手が、どのような意味で、どんな感情で英語を話しているのか、
すべてを理解することを目指してください。

しんどい作業だと思いますが、徐々に慣れていきます。
はじめの頃は我慢して、簡単なフレーズから頑張っていきましょう。

英会話は”Yes”や“No”からはじまる

英会話上達法のなかで軽く見られがちなのが、
先頭にYesやNoを付けるべきだという英語の特徴です。
日本人にとっては厄介なところです。

日本人には、自分の意見を主張することに抵抗がある方が多く、どうしてもこのことを忘れがちです。
思い切って、英会話の自分は、まったくの別人格なんだと割り切るような姿勢が必要です。

主語と述語を聴きとる・読みとる

英語も日本語も主語と述語がとっても大切です。
英語の勉強が進んでいない人の場合、 自分が知っているわかりやすい単語に気を取られて、 主語や述語を聴き取ることができないことが多いです。

そこで、まずは主語を抑えましょう。
おおよそ、その直後に述語が来ます。
そして、述語の意味がわからないときは調べてみましょう。

注意するべきは、リスニングやリーディングを始める前に、 単語帳を開き、大切そうな述語を片っ端から覚えてしまうことです。
これは絶対ダメです。
自分が使いたい述語以外まで覚えることに時間を割いてしまいますし、 具体的なイメージのないままに単語をインプットするのは大変難しい勉強法です。
あなたのモチベーションの低下につながってしまいます。


正直に言えば、一つ前のステップで観ていただいたドラマをもう一度観てもらうのがベストです。
ただ少し退屈に感じてしまうかもしれないので、もう一つ方法を提案します。

それは「TED」です。
TEDとは、色々な分野の第一人者、専門家が、
プレゼンテーションを行っている動画を観ることができるサイトです。

多くの動画で日本語の字幕も用意されているので、
日本語字幕で観たあと、英語で2回連続で観てください。
ここでは、必ず「語順」に注意しながら観てくださいね。

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初級者無理なくStep【2】

初級者が無理なく上達するStep【2】

出典「フラミンゴ英会話ブログ」さま


独学の英会話上達法2|英語特有の音のつながり・リズム



「リエゾン」というテクニックがある

ネイティブが英語を発音しているとき、
前と後ろの単語がつながって、いままで聴いたことのないような発音だったことはありませんか?
これのことを「リエゾン」と言います。

日本語を話すときも、たまに前後の言葉がつながって聴こえることがありますよね。
英語も同じように、リズミカルに話していると前後の言葉がつながります。
リエゾンという仕組みがあることを頭の片隅に置いておきましょう!

日本語とは違う英語のリズム

英会話を勉強するなかで忘れがちなのが、英語特有のリズムがあることです。
単語や語順を抑えていても、リズムがわかっていないと大変です。
英語を聴きとることも、英語を伝えることもうまくいきません。

映画やドラマを観ていて話すスピードが早いなと感じているかもしれませんが、
ただ単に話すスピードが早いのではなく、リズムが違うという場合があることを抑えておきましょう。

このステップをクリアしたい人向けの英会話上達法

まずは、リスニングとシャドーイングを繰り返しましょう。
たくさん聴いて、たくさん真似します。
そこで提案するのが、以下の方法です。

「1話が1時間の全30回の海外ドラマを3周する」
1周目はサッと観てしまい、2周目からは登場人物の真似をしながら発音しましょう。
1周目を日本語字幕にして、それ以降は英語字幕にしましょう。
単語を追いながら、ネイティブがどのように発音しているのかをチェックしてください。

※英語の強弱のリズム。学校では習わないけどとっても重要! 
このページでは、英語のリズムの特徴、日本人が苦手な部分はどこかを明確に説明してくれています。


9 Stepで無理なく上達する法【2】

Prolog 3.英語を上達させることは難しくない

英会話は、すごく難しいもののように感じられるかもしれません。
でもそんなことはありません。

まず考えてみてください。
中学高校時代、英語のテストで赤点ばかりをとってきましたか?
そんなことなかったですよね。(代わりに古典が真っ赤…とかはあるかもですが。

何がいいたいのかというと、
あなたにも、日本の中学高校で求められている英会話力は身についているということです。
そう、ある程度まではみんなできるようになっているんです。

では何で難しいと思うのか。
その答えも簡単です。
中学高校で求められている英語力と、ネイティブの英語力の間にはとてつもない差があるからです。

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Prolog 4.「サイレントピリオド」について


下の図を見てください。




おそらくあなたは、灰色の線のように英会話力が成長すると思っていたのではないでしょうか?
実際はそうではないのではなく、緑の線のように成長するのです。
そして、1,500時間という時間を持ってしても、
いわゆる「サイレントピリオド」を突破することはできません。
サイレントピリオドというのは、
成長を実感しないけれど、継続的に勉強しないと伸びない時期のことです。

このような理由から、あなたが1,500時間勉強も勉強しているとは言っても、
まだまだ初級者レベルであり、ネイティブの英語力の間にはとてつもない差があるのです。
だから映画やドラマ、本の英語が難しく感じるのです。

あなたは登山の途中までこなしているのだけれど、 頂上に到達することができていないのです。

残り1,500時間、モチベーションを高く保ち、
効果的に英会話を勉強することでネイティブレベルにまで上達することができるのです。
こう考えれば、そんなに難しいことのようには思えなくなったのではないでしょうか?

英語勉強法には3つのタイプがある

さて、ようやくではありますが、効果的な英会話の上達法についての説明に入ります。
以下のように、主に3つあると考えていまして、
•独学で英語を勉強する
•語学学校で英会話勉強する
•海外留学・滞在する

今回は、この中の「独学で英会話を勉強する」に集中して説明します。


9 Step法【1】



Prolog 1.なぜ、英語が身に着かないのか?



身につかない理由は2つあります。
•モチベーションを保つことができない
•勉強法が間違っている

モチベーション

これまで、モチベーションは保つことに意識的になったことはありますか?
「しんどいけど、がんばろう!」と、
受験、ダイエット、筋トレをしていたことがあるのではないでしょうか。

身の回りに、「楽しいからやっているから、モチベーションを保つ必要がない」
とおっしゃる方もいるかもしれませんが、
これは環境やタイミングに恵まれていて、
自然とモチベーションがキープされやすい状態になっているだけに過ぎません。
多くの場合、英会話にチャレンジするのであればモチベーションを意識的に保つ必要があります。



Prolog 2.身につく上達法


つぎに勉強法についてです。
あなたは、これまでに英語の勉強法について突き詰めて考えたことはありますか?
少し厳しいことを言うかもしれませんが、
ひとまず単語アプリをダウンロードして、
勉強しているつもりになっていませんか?

はっきりと言って、
計画的に勉強法を設計することなく、勉強するべきではありません。
それは、ただただ、しんどいだけです。
登山のように、自分が今どこにいて、
あと何メートル登れば頂上にたどり着くことができるのか、
これを明確にし、経路も決めておきましょう。
その方が楽に英会話を勉強することができます。

いままでの問題点

では、どのようにすると良いのでしょうか。

はじめに大切なのは、これまでの方法から切り替えることです。
従来のは、はっきり言って非効率的で、しんどいです。
モチベーションを保つこと、効果的な勉強法にすることを両立することができない仕組みでした。

なぜモチベーションが上がらないのか。
それは、集団でみんなのペースで学ぶことを強要されていたからです。
自分がそのセクションが得意でも苦手でも、授業のペースは変わりません。

得意なところではモチベーションがあがっているので、グイグイ進めてしまうべきなのに進めない。
苦手なところはゆっくり休憩しながらじゃないとやる気が出ないのに、 勝手に先に進んでしまう。
だからモチベーションを保つことができなくなるのです。

また、たとえモチベーションが保つことができていたとしても、そのモチベーションを活かす効果的な勉強法にはなっていません。
典型的な問題点は次のようなものです。
•カタカナで発音してしまう
•単語ばかり覚えてしまう
•リスニングを軽視する

これでは、せっかくの高いモチベーションが台無しです。


マニュアル


出典「【英会話勉強法完全マニュアル】初心者が独学でビジネスレベル」さま
https://english-club.jp/blog/english-conversation-study/






何を頭に入れるのか?それは、言語の3つの基本要素である「単語」「文法」「発音」の知識だ。
言語を習得するというのは、「単語」を覚えて、その並べ方(「文法」)と「発音」を覚えことから始まる。

言語の基本 3要素
しかし、言語の3つの基本要素を覚えるだけでは、英語を流暢に使えるようにはならない。
それらの知識を無意識的に「自動的」に使えるようにする必要がある。第二言語習得研究では、このことを「自動化」という。
ちなみに、脳(神経)科学研究では「自動化」のことを「手続き記憶化」という。

英会話は「リスニング」と「スピーキング」の2つに分けることができる。
それらの能力を向上するためには、「自動化」しなければならない脳内の処理が5つある。
これら5つのことを無意識的に「自動的」にスムースに行うことができれば英会話力が向上する。

自動化させる脳内の処理

聞く(リスニング)
① 単語の発音を聞き取って、その意味を理解する
② 聞いた文の構文や文法構造を解析し理解する

話す(スピーキング)
③ 適切な単語を選ぶ
④ 構文・文法に沿って組み立てる
⑤ 適切な発音・イントネーションを選び発話する

上記の5つの脳内処理の自動化を促進する代表的なトレーニング方法は以下の通りだ。こ
れらのトレーニングは、知識を「自動的」に使えるようにすることが目的のため、The English Clubでは「自動化トレーニング」と呼んでいる。

リスニングとスピーキング強化用の主な自動化トレーニング

ディクテーション
(①②を自動化) 英文の音声を、一文ごとに意味と文法構造を理解しながら聞いて記憶し、それを文字に起こすこと。
音読
(①②⑤を自動化) 書いてある英文を、意味と文法構造を理解しながら声を出して読むこと。
シャドーイング
(①②⑤を自動化) 英文の音声を、意味を文法構造を理解しながら聞き、1〜2語あとを影のように追いかけて声に出すこと。
ディクトグロス
(①②③④を自動化) ディクテーションのあと、聞き取れなかったところを前後の関係や文法・意味から想像して文を完成させること。
リフレージング
(①②③④⑤を自動化) 聞いた英文、もしくは読んだ英文を、他の表現方法で言い換えること。
サマライジング
(③④⑤を自動化) 聞いた英文、もしくは読んだ英文を、長文を自分のことばで要約すること。
英会話を効率的に習得するには、上記の「自動化」の他に、よく使われるフレーズ(定型表現)や言い回しを覚えることも必要だ。しかし、これはあくまで流暢さを向上させるための補足的な学習と考えた方がよい。

それでは、まずは言語の基本要素の「単語」「文法」「発音」の学習方法を説明し、次に「スピーキング力」と「リスニング力」を向上させるためのコツとトレーニング方法を説明しよう。


英会話に必要となる英単語の「数」と「質」について説明する。
英会話を効率的に習得したいのであれば、「どの単語をどれくらい」覚えるのかについて考えてから学習を始めよう。

そして、次に英会話上達に必要となる英単語の「覚え方」と「教材」をご紹介する。
「どの単語をどれくらい」覚えればよいのかを理解したら、次は「どのように」覚えればよいのかについて考えよう。



英会話に必要となる英単語の数は「1,000語」だ。
本当に1,000語で大丈夫なの?と疑う方も多いだろう。
しかし、これは言語学者の研究結果をベースとした信頼できる数字である。

「1,000語」といっても、どの単語でもよいわけではない。英会話で最も頻繁に使用される「最重要語の1,000語」を覚えなければならない。
また、それらの単語は「深く」学ぶ必要がある。

そして、英会話の目的によって追加で覚えなければならない専門用語もあるだろう。

英単語の数:英語の話しことばは「1,000語」で85%をカバー!
神戸大学の石川慎一郎教授は、話しことばでは、最重要語1,000語で約85%を占めるという研究結果を発表している。
一方で、獨協大学の教育工学准教授の堀江氏は、英語を適切に理解するには最低でも80%以上の単語を知っている必要があると指摘している。

話し言葉と書き言葉の英単語数の違い
また一般的に、使える単語(スピーキングに必要となる単語)の数は、聞いて理解できる単語(リスニングに必要となる単語)の数よりも少なくてよい。つまり、英会話ではリスニングでもスピーキングでも1,000語で十分なのだ。

英単語の質:「最重要語1,000語」は深く学ぼう!
英会話に必要な最重要語1000語
「最重要語1,000語」とは、中学3年間で習った単語だと思っていい。
学習指導要領では中学3年間で1,100〜1,200語を学習することになっているので、それらを使えるようになるまで深く学習しよう。

単語を見て理解できる知識のレベルと、その単語を自分で使える知識のレベルとは格段の違いがある。単語を使えるようになるためには、その単語が他のどの単語をよく使用されるのかなど、使い方を熟知しなければならないのだ。

例えば、「suggest」(提案する)は、中学で習う最重要語の一つだが、英語を学習している方であれば意味を知らない方は少ないだろう。
しかし、正しい使い方を知っているだろうか?

私は彼にこの本を読むことを勧める
上図にある通り、「suggest」は「to不定詞」をとらない。
「動名詞(ing形)」はとる。「節」もとるが、「節」の中では「should」が省略されることが普通なので、節内の主語が三人称単数であっても動詞は原形のままである。
「suggest」を正確に使いこなせるようになるためにはここまで深く理解しておく必要がある。

また、最重要語は色々な意味を持っており、色々な使われ方もする。
そして「句動詞」といって、前置詞や副詞とくっついて全く別に意味に派生することもあるので、それらもカバーする必要がある。



3. 英会話の上達|ビジネスパーソン初心者の「文法」学習!
英語のパズル
英会話に必要な文法は、「どれくらい」を「どのように」学べばよいのだろうか?
あなたの貴重な時間を無駄にしないよう、最も効率的な学習方法について説明する。

そして、特に初心者の皆さま向けに、The English Clubがお勧めする、英文法のトレーニング法とお勧め文法書を紹介する。
是非、あなたの英文法学習に取り入れてほしい。


英会話は、よく使われるフレーズや定型表現を覚えればよいだけなので文法は必要ないと反論される方もいるかもしれない。しかし、仕事で必要となるのは、自分の言いたいことを自由に表現できる英会話力だ。それには、フレーズや定型表現を覚えるだけでは不十分であると言わざるを得ない。

英文法は「どれくらい」学べばよいのか?
多くの仕事
英文法については、まずは中学の英文法を理解すること。そしてそれらを使えるようにトレーニングしつつ、同時並行的に理解できる文法の範囲を徐々に広げていくことをお勧めする。

英語ができる人ほどシンプルな英語で話す。なぜなら、自分の言いたいことを正確に伝えたいからだ。自分の言いたいことを正確に伝えるためには、使い方を熟知していることだけで表現する必要がある。しかし、使い方を熟知している英語の範囲は限られる。従って、必然的にシンプルな英語になるのだ。これは英単語にも英文法にもいえることである。

英文法についても、効率的に英会話を上達させるために必要な最低限の範囲は中学英語である。中学で習う文法を自由に使いこなせるようになれば、自分の言いたいことを自由に、そして正確に表現できるようになる。

一方で、相手の言っていることを正確に理解するためには、中学で習う文法だけでは太刀打ちできない。例えば、仮定法は中学では習わないが、言われたら理解できるようにしておかなければならない。どうすればよいのか?(なお、仮定法を使わなくても別な表現方法があるので、必ずしも使えるようになる必要はない。)

英文法の理解できる範囲と使える範囲
効率的な方法は、使えるようにしなければならない文法と、理解できればよい文法とを分けることだ。理解できる知識のレベルと、使える知識のレベルの差が大きいのは文法も同じである。中学文法を使えるレベルに引き上げつつ、徐々に理解できる文法を広げていけばよい。

英文法は「どのように」学べばよいのか?
英会話の英文法は、基礎から「体系的」に学習し、「音」と「語順」に慣れることが重要である。

英会話文法学習3つの注意点
英文法は体系的に知識を積み上げていく必要がある「勉強」である。土台となる基礎から応用へと徐々に積み上げていくことが、結果的には最も効率的な学習方法であることを忘れないでほしい。

英会話は「音」によるコミュニケーションだ。文法も「音」で理解できなければ意味がない。英文法は「カリカリ」と勉強するイメージが強いと思うが、必ず例文の音声を聞きながら、そして自分でも発音しながら学習してほしい。

そして、日本人にとって一番の壁は「語順」だ。英語と日本語の語順は全く違う。だからこそ、中学・高校では、文の最後から戻りながら訳す「戻り訳し」をやらされてきた。しかし、この「戻り訳し」の癖から脱却しない限り英会話は上達しない。英語の語順のまま、英文を前から理解できるようにしていかなければならない。そうすれば、話す方の流暢さも向上していく。


日本語に比べて英語は発音数が多く、かつ発音が重要な言語である。そして、口を大きく動かさないとはっきりと発音できない音が多い。また、英語は腹式呼吸で発音しないとうまく発音できない音がある。だから英語のネイティブ・スピーカーの声はでかいのだ。

英語は発音が重要な言語なので「口を動かす」こと!

英語は日本語に比べて圧倒的に発音数が多い。発音数が多いので、発音は似ているが意味が異なる単語が非常に多い。そのため、その違いをはっきりとわかるように発音しないと相手に理解してもらえない。

hat-hut-hotの発音の違い
例えば、「hat(帽子)」「hut(小屋)」「hot(熱い)」の3つの単語の発音を日本語で表記すると、3つとも「ハット」が一番近い(アメリカ英語)。それらの音の違いに慣れていない日本人にとっては全て同じ音に聞こえるのだが、ネイティブからすると全く異なる発音なのだ。

このような日本人にとっては微妙な違いを表現するためには、口を大きく動かしてそれらの違いを強調する必要がある。

英語は発音が重要な言語なので「腹式呼吸」で話すこと!
腹式呼吸
英語の「破裂音」「摩擦音」「破擦音」と呼ばれる音は、腹式呼吸で発音しないと相手に伝わるように発音できない。それらの音は、多くの量の息を強く出さないとうまく発音できないからだ。

「腹式呼吸」とは、息を吸うときに横隔膜を下げる呼吸方法だ。横隔膜の力で息を押し出すので、通常の呼吸よりも多くの量の息を強く出すことができる。

「破裂音」とは「p」「t」「k」のように、一旦「息」をせき止めて、それを破裂させながら出す音である。「摩擦音」とは「f」「th」「z」のように、隙間に「息」通して摩擦させながら出す音である。そして「破擦音」とは「ch」「j」のように、「破裂」させたあとに「摩擦」させる音である。

food-hoodの発音の違い
例えば、「food」(食べ物)の「f」は「摩擦音」だが、しっかりと摩擦させて発音しないと「hood」(フード)に聞こえてしまう。しっかりと摩擦音を出すためには、多くの息を強く出す必要があるので必然的に複式呼吸になる。

4.2. 英会話の発音「基本」は「5要素」
英会話の発音で気をつけなければならない基本の要素は5つある。それらの概要を説明しよう。

英語の発音 5つの要素
英語の母音と子音
英語の母音の数は24、子音の数は24だといわれている。日本語の母音は5、子音は16だといわれているので、英語には日本語にはない発音が非常に多いのだ。

例えば、日本語の「あ」は一つしかないが、英語には5つあるといわれている。それらの違いを聞き分けられるようになるためには、自分でも発音できるようにならなければならない。自分が発音できない音は、脳が音と認識してくれないからだ。

そのような日本語にはない英語の発音を習得するには、発音記号を覚えることをお勧めする。

英単語のアクセントの位置
英単語はアクセントの位置を間違って発音するとネイティブに理解してもらえないことが多い。英単語を覚えるときは、意味はもちろん、必ずアクセントの位置も一緒に覚えることが大切だ。

発音記号の上の「’」が、そこに「アクセント」があるという印だ。単語を覚える際は、その位置を意識して、音声を聴きながら、そして自分でも発音しながら体で覚えていこう。

英語の音声変化
音声変化(リエゾン)とは、単語と単語がつながって発音されるために、単語が聞き取りにくくなる現象のことだ。これを克服するためには、自分でも音声変化させて発音できるようにすることだ。

音声変化には「連結」「脱落」「同化」の3種類に加えて、「フラッピング」という現象もある。しかしながら、最初はこのような難しいことは考えずに、ネイティブの発音をそっくりにまねることから始めるとよい。

英語のリズム
英語はリズムよく話さないと理解してもらえない。リズムは、「強く・ゆっくり」発音されるところと、「弱く・速く」発音されるところが交互にくることで起こる。

基本的には、話者が重要だと思っているところを「強く・ゆっくり」発音すると考えてよい。日本語は平坦な言語なので、日本人が英語を話すときは、極端なくらいリズムをつけるくらいがちょうどよい。

英語のイントネーション
イントネーションとは声の「高低」の変化のことだ。いちばん分かりやすい例は、文末を上がり調子に発音する「Yes/No」疑問文だろう。

「Yes/No」疑問文のイントネーションは文法で決まっていることだが、その他にも、話者の意図によってイントネーションを変化されることもある。同じ文章でも、イントネーションを変えることにより異なる意味を表現することができる。

イントネーションについては、多くの英語に触れることによって徐々に体で覚えていくしかない。



5. 英会話の上達法|ビジネスパーソン初心者の「スピーキング」!
二人で会話
英会話のスピーキングを上達させるための3つのコツを紹介する。初心者も上級者も、そのコツを意識すれば英語によるコミュニケーションの質は格段に上がる。

そして、スピーキング力を向上させるための、おすすめのトレーニング方法も紹介する。科学的にもその効果が立証されている方法だ。

英語で話すために頭の中で英文を作る際は、なるべく簡単な単語と単純な文法で、簡潔(concise)で明確(clear)、かつ正確(correct)な英文を作ることを心がけよう。

重要なので繰り返すが、英語ができる人ほど、シンプルな英語で表現する。なぜなら、自分の言いたいことを正確に相手に伝えるためだ。

使い方を熟知する必要のある英語の範囲の目標は中学で習う範囲だ。中学で習う単語と文法を自由に正確に使いこなせるようになれば、自分の言いたいことは自由に正確に表現できる。

理解できる英語を使える英語の範囲
一方で、中学英語だけでは、ネイティブの英語を正確に理解することはできない。より広い英語の範囲を「理解できる」ようにしなければならない。しかし、中学英語を超えた部分は「使いこなせる」ようにはしなくてよい。つまり、「理解できる英語」の範囲と「使いこなせる英語」の範囲を分けるということだ。

「使いこなせる」レベルの知識と、「理解できる」レベルの知識との間には格段の差がある。それらを区別すれば効率的に英会話を習得することが可能になる。

結論を先に言うこと!
英語は結論を先に言うための言語である。また、結論を先に言わないと、英語はできてもコミュニケーションができないということも起こり得る。

英語は結論を先に言わないと、うまく表現できない場合が多い。例えば、「これは、私が昨日あの店で100円で買ったiPhoneです。」という日本語を、この順番通りに英語にすることはできない。下図にあるように「This is the iPhone…」と「iPhoneです」という結論を先に言わなければ表現できないのだ。

英語は結論が先
また、例えば、英語のネイティブスピーカーの会議で発言する際は、自分の言いたいことの結論を先に言い、その後に説明や理由を言わなければならない。日本語での会議のときのように、説明から入り、最後に結論を言おうとすると、ネイティブの頭の上に大きな「?」を見ることになる。そして、途中で割り込まれて結論を言えないままになる。英語では「起承転結」は通用しないのだ。

プロソディを意識すること!
英会話でのスピーキングの際、「プロソディ」を意識して発音するとネイティブに伝わりやすくなる。プロソディとは、「イントネーション」や「リズム」などの「音の強さ・速さ・高さの変化」のことだ。第二言語習得研究では、発音の中では、この「プロソディ」がネイティブの理解度を最も左右すると言われている。

英語のプロソディ
特にリズムには気をつけてほしい。発音のところで既に説明したが、英語のリズムは、発話の「強弱」や「スピード」の差によって起こる。一般的には、冠詞や前置詞などの「機能語」は弱く速く発音され、意味を持つ「内容語」は強くゆっくりと発音される。また、話者の意図によって決まる場合も多い。それらによって英語独特のリズムが生じるのだ。

リズムを習得するには、まずはネイティブの発音をそっくりにまねるところから始めるとよい。

リフレージング(Rephrasing)
リフレージングとは他の英文に言い換えること。通訳を目指す方の定番練習法としてその効果は認められている。聴いた英文をだいたい同じ意味になるように言い換えるスピーキングのトレーニング。他の単語や文の構造で言い換える過程が重要になる。

サマライジング(Summarizing)
サマライズとは要約すること。ある程度長い英文聴き、大意を自分のことばで要約するスピーキングのトレーニング。これも通訳を目指す方の定番練習法としてその効果は認められている。自分のことばで要約する過程が重要になる。


6. 英会話の上達法|ビジネスパーソン初心者の「リスニング」!
リスニング
英会話において、聞き取るための基本的な4つのコツと、聞くときの基本的な3つのマナーを紹介する。今のリスニング力でも聞き取れるようにすること、そしてコミュニケーションを円滑にすることが目的だ。

そして、リスニング力を向上させるための、科学的にもその効果が立証されているトレーニング方法も紹介する。

6.1. 英会話|聞き取るための4つのコツ
まずは、現状のリスニング力のままで、聞き取る力をアップさせるためのコツを紹介する。これら4つのコツを意識すれば、必ず聞き取る力はアップする。

聞き取るための4つのコツ
英語のリズムに注意すること!
既に何度かご説明したが、英語では、一般的に、話し手が重要だと思うところは「強く・ゆっくり」、重要ではないところは「弱く・速く」発音されることで独特のリズムが生じる。リズムとは、「強弱」と「スピード」の差によって生まれるのだ。

聞き手としては、一言一句全てを聞き取れなかったとしても、話し手の言いたいことをざっくりと把握するには、話し手が「強く・ゆっくり」と話しているところを聞き逃さなければよいことになる。

聞き取れなかったところは無視すること!
聞き取れなかったところが気になって、そのことを考えているとその後のことは全く頭に入らなくなる。聞き取れなかったことを後で考えても理解できるはずがない。聞き取れなかったところは無視して、今聞こえていることに意識を集中しよう。

聞き取れた単語から全体を推測すること!
初心者の皆さまは、基礎力不足を「推測力」でカバーしてほしい。つまり、聞き取れた単語から全体の意味を推測するのだ。基礎力がついてくれば、聞き取れる単語の数が増えてくる。そして、文法も理解できるようになってくる。そうすれば徐々に推測の正確性が向上していく。これが、リスニング力が向上するプロセスなのだ。

特に初心者の皆さまは、できる限り多くの英単語を聞き取ることで、推測の正確性を上げることに集中してほしい。

途中で聞き取ることをあきらめない!
相手の言っていることが理解できないからといって、途中であきらめることは絶対にしてはいけない。一つでも単語を聞き取れることができれば、言葉以外の表情や周りの状況などから「推測」もできるし、質問することもできる。聞き取ることをあきらめた時点で相手とのコミュニケーションもあきらめたことになる。


「目」を見て聞くこと!
英語では目を見て会話することが基本である。目を見て聞くことによって、自分は興味を持って話しを聞いているということを示すことができる。話している相手への最低限のマナーだ。

理解した「ふり」はしない!
英会話では、相手の言ったことを「聞き取れたふり」をした時点でコミュニケーションは破綻する。相手はあなたの「聞き取れたふり」には必ず気づく。そして、あなたを信用しなくなる。

「あいづち」「うなづき」には注意しよう!
日本語での会話のときのように、英会話で相手の話しを聞くときに「あいづち」や「うなづき」を頻繁に行なうと、相手に戸惑いや誤解を与える可能性が高くなる。

英語でも「Uh-huh」などのあいづちは打つが、話しの途中では入れることはしない。うなづく行為は英語では全く行わない。

なお、英会話のリスニングの4つのコツと3つのマナーについては「英会話上達のコツ|リスニング初心者が取るべき7つの基本戦略!」も参考にしてほしい。

6.3. 英会話|リスニング力を向上させるためのトレーニング法
英会話でのリスニング力を向上させるための効果的なトレーニング方法を3つ紹介する。冒頭で説明した、リスニングのときの脳内の処理を自動化するためのトレーニング方法である。

リスニング用 3つの自動化トレーニング
ディクテーション(Dictation)
ディクテーションの目的は聞き取れない理由を見つけることだ。事前に英文を見ないで一文ずつ音声を聴き、書き取ってみよう。何度か聴いた後、英文を見ながら再度聴き、なぜ聞き取れなかったのか自分で検証してみる。

音読(Reading aloud)
ここでの音読の目的は、英語を英語のまま、英語の語順で理解できるようにすることだ。つまり英語の回路(英語脳)の土台を構築することである。音声を止め、自力で大きな声で、必ず意味(内容)を意識して音読して欲しい。

シャドーイング(Shadowing)
シャドーイングとは、音源の後1〜2語遅れて影の様に、音源通りに声に出して追っかけていくトレーニングだ。英文は見ない。途中で追いついていけなくなっても決してあきらめないでほしい。意味を意識して行なうことで、英語脳の土台を強化することができる。

なお、リスニング力向上のためのトレーニング方法の詳細については「英語リスニング|聞き取れない理由は5つ!勉強法とおすすめ教材」を参考にしてほしい。

7. 英会話の上達法|まとめ
祝福
英語を「口から出す」には、まずは英語を「頭に入れる」必要がある。
しかし、知識を頭に入れるだけでは英語を流暢に使えるようにはならない。
それらの知識を「自動的」に使えるようにする必要がある。
英会話を効率的に習得したいのであれば、「どの単語をどれくらい」覚えるのか、そして「どのように」覚えればよいのかについて考える必要がある。
あなたの貴重な時間を無駄にしないために、英会話に必要な文法は、「どれくらい」を「どのように」学べばよいかを考える必要がある。
日本人が苦手な発音については、相手に伝わりやすく発音するには何に気をつけたらよいのかを考える必要がある。
英会話のスピーキングを上達させるためのコツが3つある。
初心者も上級者も、そのコツを意識すれば英語によるコミュニケーションの質は格段に上がる。
リスニングを上達させるには、4つの基本的なコツを知っておくべきである。
そして、コミュニケーションを円滑にするために、聞くときの基本的な3つのマナーも知っておくべきである。



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