まゆみの英語会話質問箱 Q106〜Q110


石原真弓先生

「石原真由美先生の英会話質問箱」より。


(Q111)私は猫よりも犬の方が多いと予想していました」はどう表現しますか?
(茨城県・リラックマさん)


文を2つに分けて考えましょう

ご質問の回答英語会話文は、I expected (that) there would be more dogs than cats. (私は猫よりも犬の方が多いと予想していました)となります。

では、解説していきます。
この英語会話の文章は、大枠部分の「私は〜だと予想していた」と、内容部分の「猫より犬も方が多くいるだろう」とに分けて考えるとよいでしょう。
前半は、expect(〜を予想する、予期する)を使って、I expected (that) 〜. とします。
このthatは省略可能で、〜の部分には文がきます。
後半は、「〜がいる、ある」を表すthere is / areを未来形にして、いったん、there will be more dogs than catsとします。
ただ、大枠部分の動詞がexpectedと過去形なので、内容部分の動詞 will beもwould beと過去形に合わせなければなりません。
これを「英語会話で、時制の一致」と言います。全体をI expected (that) there would be more dogs than cats.とすれば文の完成です。

状況に応じて、expectの代わりにguess(〜と推測する)やimagine(〜と想像する)、know(〜と分かっている)などを用いてもOKです。




(Q112)人を主語にできるときとできないときの区別がつきません。
例えば、Work is busy.はおかしいとのことですが、I need your help moving some boxes.の返答として、Can it wait until this weekend?という例文がありました。Can you wait 〜? とは言えませんか?
(埼玉県・ユキさん)


英語会話の辞書を熟読して言葉の用法を理解しましょう

ご質問にあるような頼まれ事をされた際の適切な返答はCan it wait until this weekend?(今週末でもいい?)ですが、Can you wait until this weekend?(今週末まで待ってくれる?)と言うこともできます。
日本人の感覚からすると、itを主語にしたCan it wait until this weekend? (それは今週末まで待つことができますか?)は違和感があるかもしれませんが、このwaitは「待つ」ではなく、「後回しにできる」という意味なのです。

英和辞典でwaitを引くと、
@「(人・物事を)待つ」、
A「<canやcan'tを伴って>(物事が)延ばせる、後回しにできる」と載っています。
Can it wait until this weekend? はAの用法で、「それ(箱の移動)は今週末まで後回しにできますか?」という意味で使われています。
Can you wait until this weekend? と表現することもできますが、人を主語にすると「後回しにできる」というより「待つ」のニュアンスが強くなるため、Can it wait 〜? と表すのが好まれます。

英語会話では、日本語の発想で解釈すると違和感があるものは、意味と使い方を辞書で確認するようにしましょう。
単語を使う上での注意点が書いてあるので、正しい英作と理解に役立ちます。

ちなみに、「仕事が忙しい」と言う場合、イギリス英語ではWork is busy.と言うことがあるため、この表現は必ずしも不自然ではありません。
アメリカ英語会話では、I'm busy with work.と言うのが一般的です。



(Q113)andは何でもつなげていいですか? 例えば、My pen is black and cool.というように、色と一般の形容詞をつなげても大丈夫ですか? 何か決まりはありますか?
(富山県・くろべ〜さん)


同じ品詞のものをつなぐ言葉です。

andは「〜と…」「〜して…」という意味を表し、基本的に何でもつなげることができます。
ただし、A and BのAが形容詞ならBも形容詞、Aが動詞(句)ならBも動詞(句)、Aが名詞ならBも名詞というように、AとBが同じ品詞のものを結びます。
英語会話では、文と文をつなぐこともあります。
We ate, drank, and chatted.(私たちは食べたり飲んだり、おしゃべりをした)My sister and I like traveling.(姉[妹]と私は旅行好きです)、I cleaned the kitchen and my husband washed his car.(私は台所の掃除をし、夫は洗車をした)という具合です。

My pen is black and cool.はblackとcoolが形容詞なので、正しい使い方です。
ちなみに、複数の形容詞が名詞の前に置かれる場合、I have a cool, black pen.というように、andを省略することが一般的です(形容詞を列挙する場合、coolのような「個人的意見」、「色」の順で表します)。一緒に覚えておきましょう。



(Q114)My grandfather has been dead for ten years. / My grandfather has been died for ten years. この2つの違いを教えてください。
(東京都・nnnさん)


英語会話ではあまり使わないので、他の言葉に置き換えましょう。

まず、ご質問にある英文の意味を確認しておきましょう。忠実に訳すと次のようになります。
My grandfather has been dead for ten years.(祖父は10年間死んだ状態になっています)、My grandfather has been died for ten years.(<dieは受け身にしませんが、あえて訳すと>祖父は10年間死なされています)。
ちょっと違和感がありますね。
「祖父が亡くなって10年になります」は、My father has been gone for ten years. や It’s been ten years since my grandfather passed away. 、あるいは、My grandfather passed away ten years ago. と表現するのが自然です。

意味と品詞では、deadは「死んでいる(形)」、dieは「死ぬ(動)」という違いがあります。
ただ、どちらも英語会話でよく使われる言葉ではありません。
deadは「心肺が停止して死んだ状態にある」が基本義で「遺体」を連想させるため、My grandfather has been dead for ten years.と言うと、英米人はぎょっとするでしょう。
deadは、事故現場などに駆け付けた警察官が血を出して倒れている人の呼吸を確かめて、He’s dead.(彼は死んでいる、呼吸をしていない)と言うときに使うとピッタリです。
「亡くなっている(もう生きていない)」なら、goneを使うこともできますが、My grandfather passed away ten years ago.のようにpassed awayという動詞句で表すことが多いことも覚えておきましょう。
pass awayは「亡くなる、他界する」という意味で、die(死ぬ)のえん曲的な表現です。
英語会話では、dieは直接的過ぎるので、pass awayで代用することをお勧めします。

※新聞やニュースなどでは、Kim Jong Il has died.(金正日総書記が死去)のように表すのが一般的です。


(Q115)other thanの使い方がよく分かりません。
「〜以外」という訳がありますが、それを含んでいるのか除いているのか。
英語会話では、次のような使い方はできるのでしょうか?
 I like Hanako other than you.(あなたもハナコも好き)、I like everyone in my class other than you.(あなたを除いてみんな好き)。
(鳥取県・ぷらかさん)


文脈から意味を判断しましょう。

other than ~には、1.「〜の他に、〜に加えて」= besides 2.「〜を除いて、〜以外」= exceptの意味があります。

1.は、What dressing is available other than Thousand Island?(サウザンドアイランドの他にどんなドレッシングがありますか)、Other than that, I like painting.(<いくつか特技や趣味を述べた後で>他に絵を描くことも好きです)のように使います。

2.は通常、Other than news programs, I don't watch TV.(ニュース番組以外はテレビを見ません=ニュース番組だけは見ます)、Other than tomatoes, I have no likes or dislikes.(トマト以外に好き嫌いはありません=トマトだけが苦手です)のように否定文で使います。
Other than losing my digital camera, I had a great trip.(デジカメをなくしたことを除けば、とてもよい旅でした)のように、否定文以外で使うこともあります。
最後の例は、1.の意味で解釈しようとすると、「デジカメをなくしたことに加えて、とてもよい旅でした」と不自然になります。このように、1.の意味か2.の意味かは文脈で判断できます。
判断が難しい場合は、相手に質問するなどして確認するとよいでしょう。

ご質問のI like Hanako other than you.は「あなたの他にハナコのことも好き」という解釈でよいと思います。
どちらかと言うと、英語会話では、Other than you, I like Hanako.と表すほうが好ましいですね。
I like everyone in my class other than you.は「あなたを除いてクラスみんなが好き(=あなたのことは嫌い)」「あなたの他にクラスの全員が好き(=あなたのことも好き)」のいずれにも取れます。



まゆみのオススメ英語会話教材&勉強法 HOME へ