まゆみの英会話学習Q&A Q131~Q135


石原真弓先生

「石原真由美先生の英会話質問箱」より。



(Q131)英語を書くときに、日本語から英語に訳すのはよくないといいますが、いきなり英語で書こうとしても全然英語が出てきません。
やはり最初は日本語から英語に訳すべきでしょうか?
(東京都 nonoさん)



最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成してみましょう

最終的な目標として、英語を英語で考えることが理想ですし、私自身も授業では「英語→英語」の思考回路を作ることを心掛けています。
しかし、そのような指導を受けたり、英語の環境に身を置いたりしない限り、初級者が日本語を介さずに英作文をするのは難しいかもしれません。よって、最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成し、英文の基本構造を頭に定着させるようにしましょう。

英語ではまず「誰が+どうする」(主語+動詞)で文を始め、その後に「何を+どこで+誰と+どうやって+いつ」といった補足的な語句を足していきます。
この語順を意識しながら英文を書く習慣を身に付けることが大切です
。例えば、買い物についての文なら、まず、I bought(私は、買った)と主語+動詞で始めます。
その後に、何を、いくらで、どこで、いつ買ったのかといった情報を、I bought / a T-shirt / for 3,000 yen / at ALC Mart / yesterday.のように加えていきます。
最初に「昨日、ALCマートでTシャツを3,000円で買った」という日本文を用意するのではなく、英語の語順に従って英単語を付け加えていく、という感覚です。
この英作文練習と同時に、リーディングやリスニングの時間も増やしましょう。1文ごとにきれいに訳そうとするのではなく、文頭から語句の区切りごとに解釈していきます。
常に語順を意識し、英語に触れる機会を増やすことで英語の構造にも慣れ、語彙や文法力も強化していく中で、次第に英語を英語で考える思考回路ができてきます。

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(Q132)「お互いさまよ」ということを伝えたいときは、どのように表現しすればよいでしょうか?
(山口県 m.nさん)



日本語のニュアンスが伝わるように、言い換えましょう

日本語の「お互いさま」はさまざまな状況で使える便利な表現ですが、英語にはこれにぴったり合うフレーズがありません。
よって状況により使い分けます。
例えば、「困ったときはお互いさまですよ」というニュアンスなら、We should help each other in times of need.と表します。
Thank you.とお礼を言われて「いえいえ、お互いさまですよ」と言う場合は、The thanks is mutual.がよいでしょう。
mutualは「相互の、持ちつ持たれつの」という意味です。
頻繁に耳にする表現ではありませんが、お礼に対する「お互いさま」を上手く表していると言えます。
ちなみに、「いえいえ、こちらこそあなたに感謝しています」という気持ちが強い「お互いさま」なら、No, thank YOU.(NoとYouを強めに言う)がピッタリです。
また、That’s what friends are for.(それが友達ってものですよ=友達なら当然ですよ)と返すのもしゃれていますね。
「~なのはお互いさまです」と相手と自分が同じ状況にあることを強調するなら、We’re both ~.がよいでしょう。
We’re both busy.(忙しいのはお互いさまです)、We’re both to blame.(悪いのはお互いさまです)という具合です。

他にも、勝負事などで両者が互角になったときの「これでお互いさまだ」は、 Now we're even. と言います。
「人のことは言えないでしょ」と突き放した感じの「お互いさまでしょ」なら、 Look who's talking. がぴったりです。
例えば、「何その格好!」と服装をけなされて、「お互いさまでしょ!」というような状況で使います。
One hand washes the other. (片方の手がもう一方の手を洗う)も「お互いさま」をうまく表した表現です。
状況に応じて、これらを使い分けてみてくださいね。

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(Q133)名詞の複数形に(所有格ではない)アポストロフィを付ける場合のルールを教えてください。

ネイティブに尋ねましたが、所有格と混同してよく分かっていないようでした。
例えば、80年代は80’s、80s、eighties、すべて正しいのでしょうか?
 また、My name, ‘Minami’ has 2 m’s and 2 i’s. / I saw 5 UFO’s last week.などのような場合、アポストロフィは必要でしょうか?
(海外・みなみさん)



誤読や紛らわしさを避けるために「s」を「’s」にしたりします

名詞の複数形は、child(単)→children(複)やfoot(単)→feet(複)などの不規則に変化するものを除き、通常は単語末尾に-(e)sを付けます。
アルファベットや頭字語、数字なども同様に、CEOs、three Rsと「s」を付けて複数形にします。
しかし、誤読の可能性があるときは「s」を「’s」にします。
例えば、Minamiさんのお名前にはmが2つ、iが2つありますが、これらに「s」を付けて「ms」や「is」とした場合、一見すると、Ms(女性の名前につける敬称)やis(be動詞)と混同しやすいですね。
こういった紛らわしさを避けるためにあえて「m’s」や「i’s」と書くことがあります。
特に、小文字表記のアルファベットを複数形にする際に「’s」を用いる人が多いようです。

UFOのような頭字語は、UFOs、UFO’sのいずれも可能です。
大文字表記の場合はUFOs、小文字表記ならufo’sという具合に「s」と「’s」を使い分ける人もいるようですが、実際は、DVDs、DVD’s、 dvds、 dvd’s……といずれの表記も使われています。

数字に関しては、例えば「80年代」の場合、80’s、80s、eighties、1980’s、1980s はすべて正しいと言えます。
個人的には、80sや1980sが好んで使われる傾向にあると感じています。
とはいえ、これらはネイティブスピーカーの間でも意見が分かれるので、個人の好みや書籍などの場合、掲載する会社の表記ルールによる、というのが実状ではないでしょうか。

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(Q134)英語圏の方が会話中にone of those ~と言ったとき、いつも「ワナゾーズ」のように聞こえるのですが、ofはちゃんと発音していないのでしょうか?
(滋賀県 Mamiさん)



英語の音の連結と脱落が起きているからです

まず、英語は音が連結したり、脱落したりすることが多い言語であることを理解しましょう。
音の連結とは、 an egg を [ アネーグ ] のようにくっつけて発音することを、音の脱落とは、 basketball の t の音が落ちて [ バスケッボーォ ] のような発音になることを言います。

ご質問のone of thoseが[ワナゾーズ]に聞こえる理由は、音の連結と脱落が起きているからです。
ofははっきり発音すると[əv]となりますが、会話ではよく、[v] が省略されて[ə] の発音のみが残ります。
one ofの場合、one [wʌn] の [n]とofの [ə] が連結し、[v]が脱落して[ワナ]のように聞こえます。
[ə]がoneに吸収される上に[v]が脱落するため、ofをきちんと発音していないように聞こえるのです。

ちなみに、アメリカ英語では a lot ofが[アラーラ]、get out ofが[ゲラゥラ]のように聞こえることがよくあります。
これらは、ofの[v]が脱落し、[ə]が直前のtに連結、さらにこの[t]が[l]のような音に変化した結果の発音です。

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(Q135)現在進行形と現在完了進行形の使い方が分かりません。
例えば、「最近、何を読んでいるの?」はWhat have you been reading? / What are you reading? のどちらが正解なのでしょうか?
 また、どのようなシチュエーションで使い分けるのでしょうか?
(青森県 HELPさん)




今やっていることは現在進行形、過去から今までの「期間」は現在完了進行形

現在進行形(be+動詞のing形)は、今に焦点をあてて「(今)~している」を表します。
一方、現在完了進行形(have/has been+動詞のing形)は、過去から今までの期間に焦点をあてて「(~の期間ずっと)~している」を表します。
現在完了進行形はよく、all day(1日中)、for a week(この1週間ずっと)、since last week(先週からずっと)といった期間を表す語句を伴います。
ご質問の「最近、何を読んでいるの?」は、「最近」という言葉が「ここのところ」という過去から現在までの期間と考えられるので、What have you been reading lately? と表すのがよいでしょう。
What are you reading? は、今読書をしている相手に「何を読んでいるの?」と尋ねているイメージです。

ほかの例で比較してみましょう。
It is raining.(雨が降っています)は単に現在の天気を述べた文、It has been raining since last week.(先週からずっと雨が降っています)は連日雨が続いていることを意識した文です。
I’m waiting for him.(彼を待っています)は「今何をしているの?」という質問に対して、単に「彼を待っている」と答えただけのイメージ、I’ve been waiting for him for an hour.(もう1時間も彼のことを待っているんです)は、待ち続けている、状況によっては待ち疲れたニュアンスになります。お分かりいただけましたか?




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