まゆみの英語勉強法お悩み解決part7


石原真弓先生

「石原真弓先生の英会話質問箱」より。

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(Q32)canとget toの違いは何でしょうか?
canとget toの違いは何でしょうか? どちらも「〜できる」の意味ですよね。今、アメリカに住んでいるのですが、日本人だったらcanを使うところをアメリカ人はget toを使っているように思います。
(東京都 M. Davisさん)



get toは、「(そうする機会を得て)〜できる」「(そうすることが許されて)〜できる」のようなニュアンスです

canとget toはいずれも「〜できる」の意味で、後ろに動詞の原形が続く点は同じですが、ニュアンスが異なります。canの使い方は既にご存じだと思いますので、ここでは、get toの用法を中心に回答します。

アメリカ英語で日常的に多用されるget toは、次のようなニュアンスを含んでいます。
幸運やタイミングに恵まれて、「(そうする機会を得て)〜できる」
特権や特典として、「(そうすることが許されて)〜できる」

1の例から見ていきます。例えば、ショッピングモールへ行ったときにたまたま手品のショーをしていたとしましょう。見事な手品で、思わず友達に話したくなったあなた。そんなときに、I got to see a magic show at ABC Mall. It was great!(ABCモールで手品のショーを見ることができたんだ。素晴らしかったよ!)のように表します。タイミング良くショーをしていて「見られた」からです。

2の例は、例えば、映画館で働いている人が、「私は(映画館で働いている特権で)全ての映画をただで見られます」と言うとき、I get to see all the movies free.と表現できます。仕事で全国を飛び回っている人なら、I get to go to a lot of different places and enjoy the local food.(いろいろな所に行ってその土地の郷土料理を楽しむことができます)と表現することもあるでしょう。これも、仕事で得られる特権ですね。また、兄弟でおやつを分けるときに、弟がお兄ちゃんに、You always get to eat more than I do. It's not fair.(お兄ちゃんはいつだって僕より多く食べている(食べることができる)じゃないか。ずるいよ)のように使うこともできます。これは長男の特権というところでしょうか。

get toにはこのようなニュアンスが含まれていることを意識しながら、周囲のアメリカ人が話す英語に耳を傾けてみてください。canとの違いがより具体的に見えてくると思います。

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(Q33)一緒に映画を見た相手に「Wasn't it the fantastic movie?」と言うときは、theを使いますか?

一緒に映画を見た相手に、「素晴らしい映画だったね!」と話し掛けるとき、お互いが知っている映画なので、「Wasn't it the fantastic movie?」のように、theを使うと思っていましたが、今勉強している本では、aを使っていました。どうしてでしょうか? aは、不特定で聞き手が知らない情報の前に付けて使うと思っていました。
(岩手県 あやちゃんさん)



Wasn't it a fantastic movie?とするのが正解です

「素晴らしい映画だったね」は、Wasn't it the fantastic movie?ではなく、Wasn't it a fantastic movie?とするのが正解です。お互いが知っている映画なのでtheを使うのでは?という視点で言うと、theが付くのはfantastic movieではなく、お互いの共通認識である「(一緒に見た)その映画」の方です。この文はthe movieをitに置き換えていますが、置き換えずに表すと、Wasn't the movie a fantastic movie?となります。a fantastic movieにaを用いる理由は、素晴らしい映画は他にもたくさんあり、一緒に見たその映画はそのうちの1つにすぎないからです。

何日かたってその映画のタイトルを忘れてしまったとしましょう。一緒に見た相手に、「(一緒に見た)あの素晴らしい映画のタイトルって何だっけ?」と尋ねる場合は、What was the title of the fantastic movie?とします。「(一緒に見た)あの素晴らしい映画」が共通認識なのでfantastic movieの前にtheを付けます。titleの前がtheなのは話題に挙がっている映画のタイトルと限定されるからです。

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(Q34)三単現の意味が分かりません

三単現の「三は三人称」「単は単数」「現は現在」の意味が分かりません。また、「三単現について説明しなさい」と言われたら、どう説明すればいいでしょうか?
(北海道 きれいなジャイアンさん)



“三単現”とは、主語が三人称で、動詞が現在形のとき、動詞に-sや-esを付けるルールのことです

「三単現」の「三」は何かと言うと、「三人称」の頭文字です。一人称は、自分(単数)、あるいは、自分を含む複数のことです。つまり、Iとweですね。二人称は、話し相手一人、あるいは、話し相手複数人を指します。つまり、youのことです。youは「あなた(単数)」「あなたたち(複数)」のいずれの意味にもなります。三人称は、自分や相手以外の人のことで、he(彼は)やshe(彼女は)、they(彼らは)を指します。人だけでなく、it(それは)やthey(それらは)も三人称です。三人称は、he、she、itが単数で、theyが複数です。

次に「現在」についてです。英語では、likeやgoといった動詞の現在形を使って文を作るとき、動詞の末尾に-sや-esを付けることがあります。例えば、「チョコレートが好きです」は、主語がI(私は)ならI like chocolate.とlikeに-sは付けませんが、主語がhe(彼は)やshe(彼女は)の場合はlikeに-sを付けて、He <She> likes chocolate.とします。

他の例文でも見てみましょう。「私たちは大学に通っています」はWe go to college.とgoに-esは付けませんが、「彼は<彼女は>大学に通っています」の場合は、goに-esを付けて、He <She> goes to college.とします。このlikesやgoesのように、動詞の現在形に-sや-esを付けた形が「三単現」と呼ばれるものです。語尾を少し変化させてから-sや-esを付ける動詞もあります。例えばhaveの場合、veを-sに変えてhasとし、cryはyをiに変えて-esを付けてcriesとします。

まとめると、「三単現」の「三」は「三人称」を、「単」は「単数」を、「現」は「現在」を指し、「“三単現”とは、主語がheやshe、itで、動詞が現在形のとき、動詞に-sや-esを付けるルール」のことです。

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(Q35)どの程度単数形と複数形の区別を厳格にしないといけませんか?

名詞の単数形、複数形の使い分けについて質問します。名詞を使うときには辞書を調べて、CとUのマークで確認していますが、どの程度単数形と複数形の区別を厳格にしないといけませんか? 数量に言及していない会話であれば、複数あったとしても、名称さえ知らせれば良いときは、単数にして構いませんか? それとも、対象が明らかに複数であると分かる場合は複数形を使わないと不自然でしょうか?
(神奈川県 chubbyさん)



ある程度は意識して使い分けた方が良いでしょう

単数・複数を誤って用いたとしても誤解なく伝わることが多いのですが、ある程度は意識して使い分けた方が良いと思います。例えば、犬が好きかどうかを尋ねる場合、頭の中に柴犬やプードル、レトリバーなど、さまざまな種類の犬を思い浮かべますよね。よって、Do you like dogs?と複数形にするのが適切です。一方、「犬を飼っていますか?」と尋ねる場合は、1匹の犬を想定するのが一般的なので、Do you have a dog?と単数形にします。「(どんな犬でもいいから)何か犬を飼っていますか?」という聞き方なら、Do you have any dogs?となります。

「曜日」は、単数か、複数か、無冠詞かによって、次のように意味が変わります。on a Sundayは「ある日曜日に」、on Sundaysなら「毎週日曜日に」、on Sundayは、文脈によって「この前の日曜日に」「今度の日曜日に」「日曜日はいつも」のいずれの意味も表します。

多くの抽象名詞は、数えられる名詞、数えられない名詞のいずれも可能です。漠然と「〜というもの」を表す場合は数えられない名詞、個々の状況や状態を指す場合は数えられる名詞として用いることが一般的です。例えば、experience(経験)の場合、「経験は宝だ」はExperience is treasure. となりますが、「アメリカ滞在中に素晴らしい経験をたくさんした」と具体的な経験を指すなら、I had a lot of wonderful experiences during my stay in America.となります。

Patience is virtue.(忍耐は美徳だ)はどうでしょう? これは、「忍耐=美徳」となり、忍耐が美徳そのものであることを表します。これを、Patience is a virtue.とすると、「忍耐は美徳の1つである」と、いろいろな美徳がある中で忍耐もその1つであることを意味します。

このように、単数・複数の使い分けは単純ではありませんが、辞書の例文を読むなどして感覚を養っていくと良いでしょう。

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