英語のモヤモヤ解決21-30

【英語のモヤモヤ解決21】
Q21 英語会話で「少しだけしか~していない」はどう言いますか?

「私はこれしか食べていない」や「少しだけしか触っていない」など、食べた事実はあるけれど、「少しだけ」のときに否定ではないのに訳すと否定の文で作られてしまいます。
こういう文はどのように作ればいいのでしょうか?



肯定文にonlyをはめ込んで文を作ります。

まず、言語間のギャップを理解しましょう。
日本語では「~しか…していない」と否定語を使って表すのに対し、英語では「~だけ…した」と肯定的に表します。

この「~だけ… した」は、肯定文にonly をはめ込んで文を作ります。

例えば、「私はこれしか食べていない」は「私はこれだけ食べた」と考えて、I ate only this.と表します。

「少しだけしか触っていない」は「少しだけ触った」と置き換えて、I touched only a little.のように表現すればOKです。

onlyを置く位置にも注意しましょう。only(~だけ)は基本的に、それが修飾する語の直前に置きます。

例えば、I saw him.という文があるとします。
Only I saw him. だと「私だけが彼を見掛けた→私しか彼を見掛けていない(他の人は彼を見掛けなかった)」となります。

I only saw him.の場合は、「私は彼を見掛けただけだ→話し掛けたりはしていない」となります。

I saw only him.なら、「私は彼だけを見掛けた→私は彼しか見掛けていない(他の人を見掛けなかった)」となります。

onlyの使い方はお分かりいただけましたか?

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【英語のモヤモヤ解決 022】
Q22 ネイティブな英会話は、冠詞が聞こえないのは、どうしてですか?

会話中、冠詞が聞こえないのは、どうしてですか?
(海外 Davidyiさん)音が連結したり脱落したり、抑揚も付くため、聞こえにくくなります。



日本語と比べて英語は、目で見る文字と耳から入ってくる音とのギャップが大きい言語です。
音が連結したり脱落したりと変化することに加え、抑揚も付くため、「強・弱・強」のリズムで発せられる弱い部分が聞こえにくくなります。
特に冠詞(a、an、the)は 弱く発音される ことが多いため、聞き取りづらくなります。

ネイティブスピーカーはよく、aやanを直前の単語と連結して発音します。
take a bus(バスに乗る)の場合、ゆっくり言うと「テイク・ア・バス」となりますが、速い会話ではtakeとaを連結して「テイカ・バス」と発音するため、 「ア」の音がはっきり聞こえません。

theは「その」を強調する必要がない限り、前後の単語の方が強く発せられるため、theが聞き取りにくくなります。
私自身、留学していたころ、アメリカ人の友人が言ったLet's hit the road. (さあ行こう)という表現を、Let's hit road. と誤って覚えていた時期があります。
hit the roadはhitのtを脱落させて、「ヒッ・ザ・ゥロウド」のように発音しますが、私にはtheが聞こえなかったため、「ヒット・ゥロウド」と言ったのだと勘違いしていました。

聞き取りづらい冠詞を聞き取れるようにするには、スピーキングやリーディングの際の意識付けが必要不可欠です。
英語は、単語を一つひとつ区切って発音するのではなく、音を連結したり脱落させたりしてネイティブスピーカーの英語の音に慣れるようにしましょう。
目で見る英語と耳から入ってくる英語のギャップを埋めることで、聞こえにくいものの存在する音に気が付くようになります。

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【英語のモヤモヤ解決 023】
Q23 英語会話で「どういう意味?」と尋ねるには何と言えばいいですか ?
英語が不得意の女の子です。

学校の英語の先生に授業以外で廊下で出会い、話し掛けられました。
彼には密かに恋愛感情を抱いている私なので、こちらから話し掛けるのは難しいのですが、英語を勉強しているので、話し掛けられるのは嫌ではありません。
でも、意味が分からないときに英語で「どういう意味?」と尋ねるには何と言えばいいでしょうか?



英語で「どういう意味?」と尋ねるには~~~
What do you mean by that?と言います。。。

英語で彼の言ったことが理解できないときは、次のような表現を使って質問やお願いをしてみましょう。

? What do you mean by that?(それはどういう意味ですか)
? What does “  ” mean? (“  ”はどういう意味ですか)
? “  ”に意味の分からない言葉を入れる。

? Could you speak slowly?(ゆっくり話していただけますか)
? Could you use easy English?(簡単な英語を使っていただけますか)

授業以外で英語の先生と出会い、話すことはとてもいいことですね。
ある意味、そういうときこそ、本当の英会話力が身に付きます。間違いを気にせず、どんどん彼氏?に話し掛けてみましょう。
最初は、通りすがりにHi.(こんにちは)とあいさつするだけでもOKです。
慣れてきたら、How are you?(元気ですか)と尋ねたり、Do you know this?(これを知っていますか?)と言ってはやっているものを見せてあげたりすると、彼も喜ぶと思います。
おしゃべりを終えてその場を去るときは、Bye.(さようなら)、See you.(ではまた)、Have a nice day!(良い一日を!)、 It was nice to talk to you.(お話しできてうれしかったです)などの一言を添えられたら完璧です。

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Q24 今回は「would beやshould beの使い方」です。

Would be all right.
「おそらく~だろう」と意見を控えめに述べるときに使います。
It would be all right.は「おそらく大丈夫でしょう」
That would be the shortest way for a nise meet.
(おそらくそれが良い出会い への一番近道でしょう)

should beの使い方
Should be OK.
「たぶん~なはずだ」と推測を述べるときに使います。
It should be OK.は「たぶん大丈夫なはずです」となります。
That should be the shortest way for a nise meet.
(たぶん、それが良い出会い への一番近道のはずです)

could beの使い方
推測を述べるときに使います
「(間違っている可能性もあるけれど)~ということもあり得る」
That could be the shortest way for a nise meet.
(<間違っているかもしれませんが>それが良い出会い への一番近道かもしれません)

must be~
こちらも推測を述べるときに使います
「きっと~なはずだ」という意味です。
That must be the shortest way for a nise meet.
(きっと、それが良い出会い への一番近道のはずです)

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【英語のモヤモヤ解決 025】

Q25 Don't keep the door open.とDon't leave the door open.の違いは?
Don’t keep the door open.とDont leave the door open.の違いを教えてください。



「ドアを(ストッパーを支うなどして)開けた状態にしておかないで」と「ドアを開けっぱなしの状態にしておかないで」の違いです。

<keep A ~>と<leave A ~>はいずれも「Aを~の状態にしておく」と訳すため、使い分けが難しく感じられますが、大きな違いは「なんらかの働き掛けがあるかどうか」です。
<keep A ~>は、Aを~の状態に維持しておくための働き掛けが必要ですが、そういった働き掛けをしないでそのままの状態にしておくのが<leave A ~>です。
つまり、keep the door openは、ドアにストッパーを支う(かう)などの働き掛けをして開けた状態に保つことを意味しますが、 leave the door openは既に開けっぱなしになっているドアをそのまま開いた状態にしておく、あるいは、入退室の際に開けたドアをわざわざ閉めず、 開けっぱなしの状態にしておくといったイメージです。
仮に、一度開けるとゆっくり閉まっていくタイプのドアの場合、keep the door openにすることは可能ですが、leave the door openは状況的に不可能ですね。

では、ご質問の表現を比較してみましょう。
Don't keep the door open.は、「ドアにストッパーを支うなどして開けた状態にしておかないで」→「無理にドアを開けておかないで」、
Don't leave the door open.は「開けた(あるいは、開いている)ドアをそのままの状態にしておかないで」→「ちゃんとドアを閉めてね」というニュアンスです。



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「いしはらまゆみ先生の、英語質問箱」より。

(Q26)「天つゆに大根おろしを入れてください」は何と言えばいいでしょうか?

外国の方に日本食の食べ方を説明したいのですが、「天つゆに大根おろしを入れてください」は何と言えばいいでしょうか?  「このスープにこれを入れて食べてください」のように言ってもいいのでしょうか?
(福島県 まおさん)


英語のモヤモヤ解決教材26
Put the grated radish in this tempura sauce.と言います

「天つゆに大根おろしを入れてください」は、(You can) Put the grated radish in this tempura sauce.と言います。 「天つゆ」はsoup(スープ)よりsauce(料理に付けたりかけたりする液状の調味料)を用いて、tempura sauceと表現するのが良いでしょう。 天つゆが分からない外国人には、It's a special sauce for dipping tempura in.と説明するといいですね。 「天ぷらを浸すための特別なソース」が直訳で、「天ぷら用のソース」といったニュアンスです。

天ぷらに天つゆ、塩、レモンを添えてお出しする場合は、You can enjoy your tempura with this sauce, salt or lemon juice. (天つゆ、塩、またはレモン汁で天ぷらをお召し上がりください)や、This sauce, salt and lemon are for the tempura. Each one will give the tempura a different taste. (この天つゆと塩とレモンは天ぷらにお使いください。さまざまな味をお楽しみいただけます)などと表現しましょう。

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(Q27) sickとillの使い分けについて教えてください

He has been sick.とHe has been ill.は同じ意味でしょうか? feeling sickと feeling illはどうでしょうか?  症状やその重さにより、どちらを使うべきか変わるのでしょうか?
(海外 ココナッツさん)


英語のモヤモヤ解決教材27
sickとillに意味の違いはありません

sickとillはどちらも「具合が悪い」「病気の」を表す形容詞で、意味の違いはありません。 よって、He has been sick. / He has been ill.はともに「彼は体調が悪い(状態が続いている)」を表します。feel sickとfeel illにも意味の違いはありません。

傾向として、アメリカ英語ではsickが、イギリス英語ではillが多用されます。アメリカではillだと堅い英語に聞こえます。 一方、イギリス英語でsickを用いるのは、「吐き気がする、ムカムカする」という意味のときです (アメリカ英語で「吐き気がする、ムカムカする」は、I feel sick to my stomach.のようにto one’s stomachなどの語句を加えて表します)。

最後にもう1点。「病気の~」という意味で後ろに名詞が続くときはsick ~のみが使われ、ill ~とは言いません。 例えば「病気の子ども」の場合、a sick child(○)、an ill child(×)です。これは、アメリカ英語、イギリス英語に共通しています。

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(Q28)例文中のpeopleがなぜ複数じゃないのか分かりません

中学2年生の問題で、“How many people are there in the living room? ”とあり、解答が“There are three people in the living room.”でした。 この問題と解答のpeopleがなぜ複数じゃないのか分かりません。
(大阪府 ゆーさん)


英語のモヤモヤ解決教材28
peopleに-sを付けることができるのは、「(複数の)国民、民族」を表すときです

How many people are there in the living room?(居間に何人いますか?)に対する解答として、There are three people in the living room. (居間に3人います)は正しく、このpeopleは「(複数の)人、人々」という意味です。

辞書にはpeopleの複数形としてpeoplesが載っているので、なぜHow many peoples ...やThere are three peoples ...とならないの? と疑問に思われたのだと思いますが、peopleに-sを付けることができるのは、「(複数の)国民、民族」を表すときです。 例えば、「アジア民族」や「アジア諸国民」などと言うとき、the peoples of Asiaと複数形のpeoplesを用います。 アジアには、日本、韓国、中国、ベトナム、タイなど、いろいろな国民や民族がいるからです。

ご質問のpeopleは「国民、民族」ではなく、「(複数の)人」という意味ですね。このような場合はtwo people(2人)、 ten people(10人)のようにpeopleに-sを付けないで用います。 peopleそのものが「人」を表す複数形だからです。仮に、居間に「1人」しかいない場合は、There is one person in the living room. のようにone person(1人)を使います。oneは単数形なので、one peopleとは言えません。

※personの複数形にpersonsもありますが、堅い響きのため、ニュースなどでは好まれるものの日常会話ではpeopleを用いるのが一般的です。

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(Q29)<I'd say+動詞>は正しい使い方ですか?

あるテキストで<I'd say+動詞>で「~するのが良いでしょう」というのを見ました。疑問に思っていろいろと調べてみたのですが、 I'd sayの後は<主語+動詞>が続いている文例がほとんどで、上記のように直接、動詞が続く文を見つけられませんでした。上記の使い方は正しいのでしょうか?
(北海道 やっちんさん)


英語のモヤモヤ解決教材29
通常は<I'd say+主語+動詞>とします

I'd say ~.は控えめに意見を述べるときの「~ではないかと思いますが」や「おそらく~ではないでしょうか」といったニュアンスです。 おっしゃる通り、通常は直後に<主語+動詞>を続けます。I'd say he's in his 30s.(彼は30代ではないかと思いますが)、 I'd say it takes about three hours.(おそらく3時間くらいかかるのではないでしょうか)という具合です。

ある教材に、<I'd say+動詞>のパターンが載っていたそうですが、推測するに、<I'd say you should+動詞の原形>のyou shouldが、 あるいは、<I'd say it'd be better to+動詞の原形>のit'd be better toが省略された形かと思います。 会話でWhat should I do?(どうすればいいかしら?)やWhich would be better, to buy now or wait a few more days? (今買うのと、もう数日待つのとでは、どちらがいいかな?)などと聞かれて、I'd say (it'd be better to) buy now. (今買うのがいいんじゃないかな?)のように、it'd be better toやyou shouldを省略して答えた状況が考えられます。 このように、全文できちんと表さなくても文脈から意味が明白な場合、I'd sayの直後に(一部が省略されて残った)動詞が続くパターンを見掛けることがあるかもしれません。
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(Q30)「チームを辞めたいという私と続けたいという私がいる」はどう表現しますか?

「チームを辞めたいという私と続けたいという私がいる」と日記に書きたいのですが、どう表現すれば良いのでしょうか。 「どうしようか迷っている」と同じ意味ではあるのでしょうが、できるだけ日本語に近い表現にしたくて質問しました。
(広島県 ウルトラの母さん)


英語のモヤモヤ解決教材30
There is a part of me that wants to leave the team and another part of me that wants to stay.と表します

自分の中に存在する2人の異なる自分について、「…したいという自分と~したいという自分がいる」と表すには、 There is a part of me that wants to ... and another part of me that wants to ~.を使うと良いでしょう。 There is ~.は「~がいる」という意味で、このthatは「どんな私か」を表す関係代名詞です。…や~には動詞の原形を入れましょう。 「チームを辞めたいという私と続けたいという私がいる」の場合、…にleave the teamを、~にstayを入れて 、There is a part of me that wants to leave the team and another part of me that wants to stay.と表します。leave(~を退団する)の代わりにquit(~を辞める)を用いてもOKです。また、stay(とどまる)の部分を次のような否定形にすることも可能です。There is a part of me that wants to leave the team and another part of me that doesn’t (want to leave).

なお、複数の名詞について「~がいる・ある」と表す場合は通常、There are ~.を用いますが、上記のように、名詞がandで結ばれた複数のとき、 最初の名詞(ここではa part of me)が単数ならThere is ~.を用いるのが一般的です。そのため、2人の異なる自分について述べたこの文も、There is ~.となっています。






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