英語のモヤモヤ解決51-60


(英語のモヤモヤ51)would beとshould beの使い方を教えてください

Would be all right.やShould be OK.などとよく聞くのですが、使い方がよく分かりません。
would beとshould beの使い方を教えてください。
(北海道 ponさん)



まゆみが解決51
would beは意見を控えめに述べるとき、should beは推測を述べるときに使います

wouldやshouldにはさまざまな用法がありますが、Would be all right.や Should be OK.などのwouldは「おそらく~だろう」と意見を控えめに述べるときに、shouldは「たぶん~なはずだ」と推測を述べるときに使います。
It would be all right.は「おそらく大丈夫でしょう」、It should be OK.は「たぶん大丈夫なはずです」となります。

ちなみに、could be やmust beも推測を述べるときに使います。
could beは「(間違っている可能性もあるけれど)~ということもあり得る」、must beは「きっと~なはずだ」という意味です。
次の例文で比較してみましょう。

That would be the shortest way.
(おそらくそれが一番近道でしょう)
That should be the shortest way.
(たぶん、それが一番近道のはずです)
That could be the shortest way.
(<間違っているかもしれませんが>それが一番近道かもしれません)
That must be the shortest way.
(きっと、それが一番近道のはずです)



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(英語のモヤモヤQ52)「1つはXさんに、もう1つはYさんに、残りの1つはZさんに」はどう言いますか?

例えば、目の前に2つの物(書類など)があり、「1つはXさんに、もう1つはYさんに」と言うとき、"One for X, another for Y."と言えると思いますが、3つあったらどうなるのでしょうか? 
例えば、「残りの1つはZさんに」と続ける場合です。
(兵庫県 Khabarovsk mushinaさん)



まゆみが解決52
"One (is) for X, another (is) for Y, and the other (is) for Z."と言います

2つの物について、「1つはXさんに、もう1つはYさんに」と言うとき、One (is) for X, and the other (is) for Y.と表します。
3つの物について、「1つはXさんに、1つはYさんに、残りの1つはZさんに」と言う場合は、One (is) for X, another (is) for Y, and the other (is) for Z.となります。

anotherは不特定の物1つ、あるいは1人について用います。
the otherは特定の物1つ、あるいは1人について用います。
上記の例で説明すると、前者は2つのうち、1つをXさんにあげると手元には1つしか残っていません。
つまり、この1つが何を指しているか特定されるので、the otherになるわけです。後者は、3つのうち、1つをXさんにあげると、残りは2つです。
このうち、1つをYさんにあげますが、どちらをあげるかが明確ではありません。
よって、Yさんの分は、残りのうちのどちらでもいいから1つと考えてanotherになります。
1つをXさんに、1つをYさんにあげると残りは1つです。
残りの1つはどれを指しているかが特定されるため、Zさんの分はthe otherで表します。

別の例で見てみましょう。
「姉が2人います。1人は先生、1人(=残りの1人)は看護師です」を英語にすると、
I have two sisters. One is a teacher, and the other is a nurse.となります。
「姉が3人います。1人は先生、1人は看護師、もう1人(=残りの1人)は美容師です」の場合はI have three sisters. One is a teacher, another is a nurse, and the other is a hairdresser.となります。


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(英語のモヤモヤ53)英会話で、日本人の前だと何も言えなくなってしまいます

英語日記を毎日書き続けて3年目です。まだ口からなかなか言いたいことが出てきません。
毎日数行書いています。
外国人の前だと間違いながらも何かしら言えるのですが、日本人の前だと何も言えなくなってしまいます。何か改善策はないでしょうか?
(千葉県 田園地帯さん)



まゆみが解決53
会話の際は間違えてもいいから積極的に話すようにすることが大切です

It's wonderful that you've been keeping a diary in English for three years!
普段、英語を話す機会があるようですが、英会話レッスンを受けていらっしゃるのでしょうか?

日本人の前だと何も言えなくなってしまうというお気持ちは(私自身もそうでしたらから)よく分かります。
特に、自分より英語力がある日本人の前だと劣等感から聞き役に徹してしまうこともあるでしょう。
そのように感じるのは、正確な英語で話さないといけないという気持ちの表れではないでしょうか。
あるいは、クラス全体の雰囲気が真面目過ぎるのかもしれません。
正しい英語で流ちょうに話すことを目的として努力することは大切ですが、会話の際は間違えてもいいから積極的に話すようにすることが大切です。
英語の正誤より、通じる喜びに重きを置くと、もう少し話しやすくなると思います。

緊張やちゅうちょからほとんど話せなくなってしまうのであれば、「こう言いたい」「使ってみたい」という表現をスタンバイさせておき、ここぞというタイミングで言ってみることから始めてみましょう。
英会話レッスンでは週末の出来事などを話す機会があると思います。
このときに役立つのが、日記に書いたことです。
日記に書いたことを何度も音読したり、通勤時や入浴中にセルフチェックしたりして、スラスラ言えるようにしておきましょう。
また、会話のやりとりには、I think so, too.(私もそう思います)やThat's great!(すごいね!)といった「あいづち表現」のストックを増やしておくことをお勧めします。

英会話で大切なのは積極性とその後のフォローアップです。文法の正誤より、まずは積極的に話す姿勢を持ち、あのときああ言いたかった、といった反省点を勉強でカバーしていく、この繰り返しだと思います。地道に頑張ってくださいね。


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(英語のモヤモヤ54)<make+人 ~>の表現について教えてください

「make」を使った表現ですが、make you feel angry のように、人の後は必ず動詞がくるのでしょうか? 
make you sleepy、make you happyのように、形容詞を使うこともできますか?
(東京都 パノラマさん)


まゆみが解決54
<make+人 ~>の表現では、人の後に動詞だけでなく、形容詞がくることもあります。

makeには「人を~の状態にさせる」という意味があり、<make+人 ~>で表します。
~には、動詞だけでなく、形容詞がくることも非常に多くあります。
挙げてくださった一つ目の例のmake you feel angryは、make you angryとすることも可能で、このangryは形容詞です。
他に、名詞がくることもあります。
一つずつ見ていきましょう。

【動詞の例】
make A cry(Aを泣かせる)、make A laugh(Aを笑わせる)、make A yawn(Aにあくびをさせる→Aを退屈させる)

【形容詞の例】
make A happy(Aを喜ばせる)、make A sleepy(Aを眠くさせる)、make A nervous(Aを不安にさせる)、make A famous(Aを有名にする)

【名詞の例】
make A leader(Aをリーダーにする)、make A a star(Aをスターにする)



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(英語のモヤモヤ55) getの使い方で、get homeの場合はtoがいらないのはなぜですか?

getの使い方でget homeの場合はtoがいらなくて、schoolのときはtoが必要なのはなぜですか? 
schoolもhomeも同じ場所を表す単語なのに分かりません。教えてください。
(大阪府 のんちゃんさん)


まゆみが解決55
home自体にtoの意味が含まれているからです

getには「着く、到着する」という意味があり、get to school(学校に着く)、get to the airport(空港に着く)のように使います。
ではなぜ、「家に着く=帰宅する」は、get homeとなり、toが不要なのかというと、このhomeは「(自分の)家へ、家に」という意味の副詞で、home自体にtoの意味が含まれているからです。
このhomeはgo home(家に行く=帰宅する)やcome home(家に来る=帰宅する)などのときも同様にtoが不要です。ただし、人の家の場合は、toが必要です。
get to Non-chan's home<house>(のんちゃんの家に着く)、go to Non-chan's home<house>(のんちゃんの家に行く)という具合です。
この場合のhomeやhouseは「家」という意味の名詞です。

他に、there(そこへ)やhere(ここに)にも「へ」や「に」の意味が含まれているので注意しましょう。
「そこへ行った」は、I went there.と表します。
I went to there.(×)とはしません。
また、overseasやabroadは「海外へ」「海外に」の意味で、これらにも「へ」や「に」が含まれています。よって、「海外に住みたい」は I want to live overseas<abroad>.となります。
I want to live in overseas<abroad>.(×)としないように注意してくださいね。

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(英語のモヤモヤ56)

日付を聞くとき、"What date is it today?"と言えますか?

曜日を聞く際は"What day is it today?"なのに、日付を聞くときは"What is the date today?"と聞くのはなぜですか? 
"What date is it today? "と言うのでは駄目なのでしょうか?
(福岡県 まるちゃん)




まゆみが解決56
「今日の日付」は今日しかないので、What's the date today?と尋ねましょう

まず、dayとdateの違いから見てみましょう。dayは「日、曜日」、dateは「日付、日にち」という意味です。
dayは単独だと漠然としているので、first day(初日)、three days(3日間)、busy day(忙しい日)のように形容詞と用いて意味を具体化します。
birthday(誕生日)のように名詞の一部として使われることもあります。
一方、dateはそれだけで「日にち」という特定した意味があるので、the dateの形で用いるのが一般的です。

曜日は、Monday, Tuesday …と週に7日あります。
dayだけでは何曜日のことか分からないので、Mon- やTues- などの語句と一緒に用いて「月曜日」「火曜日」と明確にするわけです。
「今日は何曜日?」と聞くときは、「何」を表すwhatと「曜日」を表すdayを一緒に用いて、What dayとし、is it today?を続けて、What day is it today? と表します。
what dayが「曜日」を指すことをより明確にするために、What day of the week is it today? とすることもあります。

一方、What date is it today?(×)という聞き方はしません。曜日は月曜日から日曜日までありますが、「今日の日付」は今日しかないからです。
今日の日付はthe dateを用いて、What's the date today?と尋ねましょう。



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(英語のモヤモヤ57)

ちょっと離れた所にいる人に「お電話ですよ」という言い方は?

電話を取ったら「マリアさんをお願いします」と言われ、ちょっと離れた所にいるマリアさんに「お電話ですよー!」と言いたいときはどう言えばいいでしょうか? すぐそばにいれば名前を呼んで受話器を渡せばいいかなと思うのですが。
(石川県 なおぞうえるさん)


まゆみが解決57
(名前), there's a call for you. または、(名前), you have a call. のように言います

他の人にかかってきた電話を受けて、当人に「お電話ですよ」と言うときは、例えば、Maria, there's a call for you. または、Maria, you have a call. のように表します。
「通話」の意味での「電話」は (phone) callと言います(phoneは省略可)。
telephoneやphoneは「電話機」のことなので注意しましょう。

その他の電話に関する表現を見ておきましょう。
The phone is ringing.(電話が鳴ってるよ)
Can you get the phone? (電話に出てくれる?)
He / She is out now.(今、席を外しております)
He / She is on another line now.(今、別の電話に出ております)
You have the wrong number.(おかけ間違いです)
Could you tell him / her I called? (電話があったことをお伝えいただけますか)
Could you tell him / her to call me back?(お電話いただくようお伝えいただけますか)



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(英語のモヤモヤ58)

"I don't want to do anything."と"I don't want to do something."の違いは?

「何もしたいことがない」という英文をネットで調べると、下記の両方の言い方があるみたいです。
"I don't want to do anything."と"I don't want to do something."。どう違うのでしょうか?
(岡山県 てっちゃんさん)




まゆみが解決58
I don't want to do something. は文法的に誤りです

「何もしたいことがない」を表す英文として、I don't want to do anything. はOKですが、I don't want to do something. は文法的に正しいとは言えません。
否定文ではsomethingではなくanythingを使います。
代わりに、I want to do nothing. という英文を使って違いを説明しますね。

何かが「ない」という否定文は、次のどちらかで表すことができます。
1. 否定形の動詞+anything
2. 肯定形の動詞+nothing
つまり、①のパターンで表したのがI don't want to do anything. で、
②で表したのがI want to do nothing.です。どちらも意味は同じですが、②の方が否定が強調されます。
anythingやnothingの代わりに、<any+名詞> や <no+名詞>で表すこともあります。
例文でも比較してみましょう。

「何も買いませんでした」
1. I didn't buy anything.
2. I bought nothing.
「質問はありません」
1. I don't have any questions.
2. I have no questions.



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(英語のモヤモヤ59)

熟語の中の代名詞の位置について教えてください

熟語の中に代名詞が入ると、その代名詞は通常は単語と単語の間に挟むものだと理解しています。
例えば、turn it off 、put it offのit のように。
しかし、代名詞でも挟むときと挟まないときがありますよね。例えば、Go over it.、He'll get over it. など。
どういうときに代名詞を挟み、どういうときに挟まないのでしょうか?
(富山県 yoyoさん)




まゆみが解決59
他動詞なのか準他動詞なのかで見分けます

まず、名詞や代名詞の位置を整理しましょう。
例えば、「電気<それ>を消す」と言う場合、turn the light off(○)、turn off the light(○)、turn it off(○)、turn off it(×)のように、the light のような名詞はturn とoff の間に挟んでも、off の後に置いてもどちらでも構いませんが、itのような代名詞は、間に挟むというルールがあります。

これは、turn offという句動詞(動詞を含む固まり)が「~を消す」という意味の他動詞の場合に当てはまります。
「~を延期する」という意味のput offも同様です。従って、「試合<それら>を延期する」は、put the games off(○)、put off the games(○)、put them off(○)、put off them(×)となります。

しかし、同じような句動詞に見えるものでも、働きの異なるものがあります。
例えば、look like(~に似ている)がそうです。
一見、目的語を必要とする他動詞のように見えますが、これはもともと、look(見える)という自動詞にlike(~のように)という前置詞を続けて「~に似ている」という意味を持たせたものであり、完全な他動詞ではありません。
あくまでも、「自動詞+前置詞」から成る固まりです。このタイプは、他動詞ではないものの、他動詞のような働きをするので、「準他動詞」と呼ばれています。
この準他動詞タイプの句動詞は、名詞、代名詞ともに必ず前置詞の後に置き、間に挟むことはできません。
look like my mother(○)、look my mother like(×)、look like her(○)、look her like(×)とします。

get overは、他動詞、準他動詞の両方の用法があります。
「(嫌なこと)を片付ける、終わらせる」という意味の場合は他動詞で、get over the presentation(○)、get the presentation over(○)、get it over(○)、get over it(×)とします。
一方、「(困難)を乗り越える」という意味の場合は準他動詞なので、get over the difficulty(○)、get the difficulty over(×)、get over it(○)、get it over(×)とします。

とはいえ、他動詞なのか準他動詞なのかを見分けるのは難しいかもしれません。その場合は、英和辞書などで確認することをお勧めします。
一部の辞書(学研の『アンカーコズミカ英和辞典』など)では代名詞を間に挟むことができるものは他動詞を表す【他】、代名詞を間に挟むことができないものは準他動詞を表す【準他】と表記されているので、これを判断基準にすると良いでしょう。
念のため、look after(~の世話をする)、get through(~を通り抜ける、~を終える)、keep at(~を根気よくやる)などを調べてみてください。
【準他】と書いてあるはずです。



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(英語のモヤモヤ60)

トイレで「入っています」は、どう言いますか?

海外で公共のトイレなどに入っている最中にドアをノックされた場合、「入っています」と答えるには、どう言えばネイティブっぽいでしょうか?
 私は混乱して「I am here」と言ってしまったことがありますが、何か違う気がしてなりません。
(海外 ごまふあざらしさん)





まゆみが解決60
「入っています」は、Just a minute. やJust a moment. などと言うことが多いです

I'm here. でも通じますが、厳密に言うと、これは「私はここにいます」という意味なので、Where are you?(どこにいますか?)などと聞かれた場合の答えとしてしっくりきます。
トイレのドアをノックされたときの「入っています」は、Just a minute. やJust a moment. など「ちょっとお待ちください」と言うことが多いようです。
I'm coming out. やI'm out soon. など、「すぐに出ます」と表現してもいいですね。
映画やドラマでは、It's taken .やOccupied. で「使用中です」と返答しているシーンも見掛けます。
基本的に、使用中であることが分かればいいので、単に、Yes. と言うだけでもOKですし、何も言わずにノックし返しても良いでしょう。

ちなみに、公共のお手洗いや銀行の窓口などでは、一列に並び、空きができたら一人ずつ前に進むのが一般的です。知らないで横入りしてしまい、白い目で見られた…… なんてことがないように、Are you in line?(並んでいますか?)やAre you the last person in this line?(あなたが最後尾ですか?)といった表現も覚えておくと便利ですよ。





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