英語のモヤモヤ解決1-10


【英語のモヤモヤ解決1】
(Q1)「お手並み拝見てところかな」はどう言いますか?

「お手並み拝見てところかな」は、英語/英会話ではどんな言い方をするのでしょうか? 

少し挑発的ですが、ある人の言動を見ていて、その人から「なぜ、私のことを見ているの?」と尋ねられた場合です。

(兵庫県 きらきらぼしさん)



Let me see you in action. と言います。

「お手並み拝見」は「実際にしているところを見る」と考えて、<see 人 in action>と表現します。

相手に直接、「お手並み拝見てところかな」と言うなら、Well, let me see you in action. でいいでしょう。

相手との関係によっては、would like to ~(~させていただく)を使って、I'd like to see you in action. と言えば、丁寧な響きになります。

また、具体的な動詞を用いて表すこともできます。

例えば、料理が得意と豪語する相手には、I want to see how well you cook.

(あなたがどれだけ上手に料理するのか拝見したいものですね)のように表現します。

歌がうまいと自信満々に話す相手には、cookをsingに変えればOKです。

簡単にLet me see your skills.(あなたの技術を見せてもらうかな)や、

Let me see how good you are.(どれだけうまいのか見せてもらおうかな)などと表してもいいでしょう。

いずれも、see(見る)を使う点は日本語と同じですね。

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【英語のモヤモヤ解決2】
(Q2)The woman with a red cap on seems to be shouting. のonは必要ですか?

The woman with a red cap on seems to be shouting. のonはなぜ付いているのでしょうか?

(茨城県 みかさん)



赤い帽子をかぶっていることを明確に表すために必要です。

まず、意味を確認しておきましょう。

この文は簡単に言うと、The woman seems to be shouting.(その女性は大声を出しているようだ)で、

その女性の様子を描写したのがwith a red cap on(赤い帽子をかぶっている)です。

onが必要なのは、赤い帽子をかぶっていることを明確に表すためです。

with ~ だけでは、赤い帽子をかぶっているのか、手に持っているのかが明確ではありません(後者の意味が一般的)。

しかし、onを付けると、赤い帽子をかぶっていると限定されます。

onには「(衣服やアクセサリー)を身に着けて」という意味があるからです。

「~を着て、~をかぶって、~を履いて」などと表すときは、with ~ onで表すと覚えておきましょう。

「赤い帽子をバッグに入れているその女性」なら、the woman with a red cap in her bagと表現します。

このように、withに語句を添えることで「身に着けている」や「バッグに入れている」など、状況をより具体的に表すことができます。

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【英語のモヤモヤ解決3】
(Q3)あまり良くない話を聞いた場合の応答は?

それほど親しいわけではない知人にばったり会い、本人やその家族、共通の知人に関するあまり良くない話(離婚や死別、失業など)

を聞かされた場合、応答としてどんな表現を使うのがいいのでしょうか?

 例えば、That's too bad. はそういう場合にも使えますか?

(北海道 cawoluさん)



I'm sorry to hear that. と言いましょう。

離婚や死別、失業といった精神的ダメージの大きいことを経験した相手、あるいは第三者には、I'm sorry to hear that. と言いましょう。

「そのことを聞いて残念に思います」が直訳ですが、

「それは大変ですね/それは大変でしたね」「おつらいでしょう/おつらかったでしょう」「お悔やみ申し上げます」

といったニュアンスで、相手に寄り添う気持ちを表します。

That's too bad. は精神的ダメージを受けるほどではないこと、

例えば、風邪をひいた、傘を置き忘れた、などと話す相手に、「それはいけませんね」といったニュアンスで使うのが適しています。

また、精神的につらい思いをした相手には、I know the feeling.(<私も経験があるので>お気持ちは分かります)、

I know how you feel.(お気持ちをお察しします)、It must've been hard.(大変でしたね)

、It will take time to get over it, but I hope you'll get back to your normal routine soon.

(おつらいでしょうが、早くいつもの生活に戻れるよう願っています)

などと添えると、なおいいですね。

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【英語のモヤモヤ解決4】
(Q4)感謝の気持ちを伝える表現を教えてください。

Thank you. 以外に、感謝の気持ちを伝える言葉のバリエーションが知りたいです。

(鹿児島県 mycさん)



心の中にある感謝の気持ちをそのまま言葉で表現してみましょう。

Thank you. をベースとした表現では、次のように感謝の度合いを変えてみるといいですね。

Thanks. → Thank you. → Thank you very much. / Thank you so much. → Thank you so very much.

英語会話では、右にいくほど、感謝の気持ちが強くなります。

Thank you. と言った後に、I owe you one. と言うネイティブスピーカーもいます。

「あなたに1つ借りができたね」というニュアンスです。

Thank you. と同じ意味で、I appreciate it. もよく使われます。

appreciateは「~を感謝する」という意味です。強調するときは、I really appreciate it. と表しましょう。

感謝の気持ちを強調するなら、I can't thank you enough.(感謝してもしきれません)や、

My appreciation can't be expressed in words.(言葉では感謝の気持ちを表しきれません)などと表現してみましょう。

その他、状況に応じて次の表現を添えると感謝の気持ちがより伝わります。

ちょっとした親切には、It was nice of you.(ご親切にどうも/やさしいですね)、

協力、尽力してくれた相手には、You've been a great help.(大変助かりました)、

Without you, I couldn't have done it.(あなたがいなかったら、できなかったと思います)。

友達への感謝の気持ちは、I'm happy I have a friend like you.(あなたのような友達がいて幸せです)。

心の中にある感謝の気持ちをそのまま言葉で表現すれば、相手にきちんと伝わります。

いざというときにさっと口をついて出てくるように、日頃から具体的に感謝を表す練習をしておくといいですね。

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【英語のモヤモヤ解決05】
(Q5)can afford to doは肯定文で使えますか?

イディオムでcan afford to doがありますが、否定文、疑問文の中で使われることが多いと書かれていて、これを使った肯定文を見たことがありません。

肯定文で使っても問題はないのでしょうか?

(東京都 Endeavorさん)



肯定文で使うこともできますが、否定文や疑問文で用いるのが一般的です。

「~する(時間的・金銭的な)余裕がある」という意味の<can afford to+動詞の原形>は肯定文で使うこともできますが、否定文や疑問文で用いるのが一般的です。

肯定文で用いても自然な状況とは、「~する余裕がある」ことを強調する必要がある場合で、特に相手の発言を訂正したり、意外性のあることを述べたりする場合です。

例えば、友達と旅行の計画をしているとしましょう。1泊2日を予定していたものの、話の流れで2泊3日にする案が出たとき、多忙なあなたを心配して友達が、But you're very busy. Maybe you won't be able to take time off for a three-day trip?(でもあなたは忙しいから、2泊3日の旅行は難しいかな?)と気を使ってくれたとします。そんなときに、Don't worry. I can afford to take three days off.(大丈夫、3日間の有休を取れるよ)のように返すことができます。

意外性のあることに関しては、High school students nowadays can afford to have a smartphone.

(最近は高校生でもスマートフォンを持っている)といった例が挙げられます。

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英語のモヤモヤ解決6
(Q6)何年くらいで英会話をマスターできますか?

私は今、小学6年生です。

英語をペラペラと話せるようになりたいし、スラスラと書けるようになりたいのですが、自分に合う英会話勉強法が分かりません。

まず、今は単語を覚えています。

先生のおすすめの英会話勉強法と英語の読み方、何年くらいで英語会話をマスターできるのかを教えてください。

(兵庫県 kurumiさん)



何年かかるかはあまり気にせず、コツコツ勉強しましょう

【継続は力なり】です。



自分に合ったレベルとペースで、単語→日常表現→会話、という順に勉強することをおすすめします。

まずは、食べ物や教科、国名など、興味のある単語をノートに何度も書きましょう。

英語のスペリング(つづり)は手を動かして覚えるのが一番です。

ある程度単語を覚えたら、次は「おなかが空いたなあ」「宿題を忘れちゃった」などの日常表現をたくさん覚えましょう。

家族や友達と、あるいは独り言で普段言っている表現がたくさん載っている本(表現集)を入手するといいですね。

できれば、音声付きのものがいいでしょう。

発音や抑揚をまねしながら音声に続いて何度も練習することで、英語のリズムが身に付きやすくなります。

英単語の読み方は、発音の仕方がかなで書かれた辞書や英語本を参考にするといいですが、理想は音声を聴きながら忠実にまねをすることです。

英語には日本語にない音がたくさんあり、かなでは全てを正確に表しきれないからです。

できれば、発音をチェックしてくれる人を見つけて、基本的な英語の音を体に染み込ませましょう。

英語を流ちょうに話せるようになるには、日頃から声に出して練習することと、英語を話す機会をたくさん持つことです。

特に会話では、相手の話を理解する力と、瞬時に自分の言いたいことを英語で話す能力が必要です。

初めは、相手の言った英語を頭の中で日本語に訳し、その受け答えを日本語で考えてから英語に訳すというプロセスになるかもしれませんが、場数を踏んで慣れてくると、日本語で考えることが減り、英語会話を聞いてさっと英語で返せるようになっていきます。

何年で英語会話をマスターできるかについては、勉強する時間の長さや(日本か海外かといった)場所によって異なりますし、独学か英会話教室などに通うかによっても変わるでしょう。
また、マスターの基準にもよると思います。
簡単な日常会話ができるレベルなのか、ニュースの話題を討論できるレベルなのか、翻訳や通訳ができるレベルなのか……。
そしてそれは、勉強を続けるうちに、だんだん変わっていくこともあります。よって今は何年かかるかはあまり気にせず、「これならできそう!」という目標を立て、コツコツ勉強(練習)しましょう。
そして、そのレベルに達したら次の目標を立て、少しずつ向上していくことを目指してみてください。
何年かたって過去を振り返ったとき、自分の上達ぶりに感動すると思います。Good luck!(がんばってね!)

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【英語のモヤモヤ解決7】
(Q7)anyの後の単数形と複数形の使い分けについて教えてください

留学先で、ネイティブの先生に聞いても納得のいく回答が返ってこなかったのですが、anyの後の単数形と複数形の使い分けについて教えていただけますか?

(神奈川県 まっすーさん)



名詞が数えられる名詞の場合は複数形に、数えられない名詞の場合は単数形にします .

anyが「いくらかの、何人かの」などを表すとき、後に続く名詞が数えられる名詞の場合は複数形に、数えられない名詞の場合は単数形にします。

このanyは数の意識があまりないので、日本語には訳さないことが多いのが特徴です。

(例) Do you have any brothers or sisters?

    きょうだいはいますか?

    Do you have any low-cal sugar?

    低カロリーの砂糖はありますか?

ただし、anyが「どんな~でも」という意味の場合は、数えられる名詞でも単数形を続けます。

このanyは「どれを取っても」という意味で、名詞を強調するときに使います。

(例) You can buy any bag you like.

    気に入ったバッグを買っていいですよ。

    Do you have a pen? Any pen will do.

    ペンはありますか? どんなペンでも構いません。

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【英語のモヤモヤ解決8】
(Q8)Not really. の使い方を教えてください

Not really. の使い方が分かりません。

教えていただきたいです。

(海外 eddyさん)



3つの英会話用法についてご説明します

3つの使い方を覚えておきましょう。

【用法1】 質問に対する答えのNo. と同じように使います。

No. が「いいえ」や「違います」ときっぱり否定するのに対し、Not really. は「いや、そうでもないよ」と軟らかいニュアンスになります。

(例)
 A: Is it cold outside?(外は寒いですか?)
 B: Not really. (いや、そうでもないですよ)

【用法2】 自分ではそれほどでもないと思っていることについて褒められた場合に使います。

「いや、それほどでもありません」といったニュアンスです(もっとも、欧米人の多くは、褒められたらThank you. と返すのが一般的ですが……)。
(例)
 A: You sing well.(歌がお上手ですね)
 B: Not really.(いや、それほどでも)

【用法3】 用法1と2は下がり口調で言いますが、Not really. を上がり口調で言うと、「まさか!」と驚きを表します。
(例)
 A: This chocolate is 500 yen apiece.(このチョコレートは1粒500円だよ)
 B: Not really! (まさか!)

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【英語のモヤモヤ解決9】
(Q9)日本語の「の」に当たる前置詞でinとofの使い分け方を教えてください

日本語の「の」に当たる前置詞の使い方を教えてください。

「日本の首都」はthe capital of Japanであり、the capital in Japanではありません。

「日本の火山」や「A会社の従業員」というときは上記のようにinではなくofなのでしょうか。

このinとofの使い分けがよく分からないので、教えていただけないでしょうか。

「部屋の鍵」みたいにthe key to the roomのようなものは個別に覚えなくてはいけないと考えてよろしいでしょうか。

(京都府 kalbanyさん)



BがAに属している場合は、B of Aと表します。

BがAの中にあるというイメージなら、B in Aと表します。

「AのB」のような「の」は、BがAに属している場合は、B of Aと表します。

BがAの中にあるというイメージなら、B in Aと表します。

「日本の首都」の場合、首都は日本に属しているという見方なので、the capital of Japanとなります。

the capital in Japanだと「日本にある首都」となり、本来とは違う意味になってしまいます。

「日本の火山」の場合は、「日本に属する火山」という見方ならvolcanoes of Japan、「日本にある火山」と考えるなら、volcanoes in Japanとなり、どこにポイントを置くかによっていずれも可能といえます。

ちなみに、「京都のお土産」などと言うときは、a gift from Kyotoのようにfromで表します。

「A会社の従業員」のように勤務先を表す場合は、atやforを用いて、an employee at A Companyやan employee for A Companyとします。

atは多数いる中の1人というイメージが強く、forは雇用されているというニュアンスがあります。

「A会社の社長」のように、その役職が1人しかいない場合は、the president of A Companyのようにofを用います。

また、電話で「A会社のイトウです」のように会社名と自分の名前を名乗るときは、This is Ito of A Company. / This is Ito from A Company. / This is Ito with A Company.のいずれも可能です。

日本語の「の」に相当する英単語は数多くあります。

the key to the roomのtoも意外な「の」の使い方の1つですね。

前置詞のイメージを意識するとそれぞれの特徴が見えやすくなりますが、それが難しい場合は和英辞典で「の」を引き、そこに載っている例文を参考にすることをおすすめします。

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【英語のモヤモヤ解決10】
(Q10)I play game on tennis. は正しい文ですか?

「私はテニスの試合をする」は、I play game on tennis. でいいですか?

(石川県 中3m(__)mm(__)mさん)



I play a match of tennis. が正しい英語英会話表現です。

英文を解説する前に、「試合」という単語について説明しますね。

アメリカ英語では、テニスや卓球、ボクシングなどにはmatchを、野球(baseball)やバレーボール(volleyball)のように、-ballの付くスポーツにはgameを使うことが多いのですが、イギリス英語では多くのスポーツにmatchを用います。

よって、ここではmatchに替えて解説します。

I play match on tennis. ―― 惜しい! まず、「試合」を表すmatchは数えられる名詞なので、1試合ならa match、2試合ならtwo matchesとします。

そして、on tennisはof tennisにしましょう。I play a match of tennis. ―― これが正しい文です。I play a tennis match.としてもOKです。

日本語はあいまいなところがあるので、もう少し具体的に見ておきましょう。

「私はテニスの試合をする」は、習慣なのか、予定なのかによって次のように使い分けます。

「私は(毎週日曜日に)テニスの試合をする」のように習慣的にしていることなら、I play a tennis match (every Sunday). と普通の現在形で、

「私は(明日)テニスの試合をする」のように予定を述べる場合は、I will play a tennis match (tomorrow).

やI'm going to play a tennis match (tomorrow). と未来を表すwillやbe going toを使って表します

(中学校では未来形として、I will ~. とI'm going to ~. を習いますが、

ネイティブスピーカーの日常会話では、時や場所などが決まっている予定は、I'm going to ~. または、I'm -ing ~.

(例:I'm playing a tennis match tomorrow.)で表すのが一般的です)。

最後に、「試合に勝つ・負ける」に関する表現を紹介しておきます。

I won a tennis match.(テニスの試合に勝った)、

I lost a tennis match.(テニスの試合に負けた)、

I beat him at tennis.(テニスで彼に勝った)、

I lost to him at tennis.(テニスで彼に負けた)





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