まゆみの英語教材new31


 

「まゆみ先生の英会話質問箱」より。


(Q141)He asked me to stay here.は「彼は私に、ここに泊めてくれと頼んだ」か、「彼は私に、ここに泊まるように言った」のどちらの意味ですか? 
どちらにも取れる場合、区別するにはどう書き分ければいいでしょうか?
(神奈川県 kurisuさん)



「彼は私に、(私が)ここにとどまるように頼んだ」と解釈するのが自然です

He asked me to stay here.は「彼は私に、(私が)ここにとどまるように頼んだ」と解釈するのが自然です。「ask人to動詞の原形」は、「~に……してくれと頼む」という意味で、to以降の動詞は「人」の行為を指します。つまり、He asked me to stay here.の場合、stay hereするのはmeということです。文型で言うとSVOCですね。次の例を見ると、to以降が「人」の行為であることがより明確になります。

I asked her to close the door.(私は彼女にドアを閉めてくれないかと頼んだ)
My mother asked me to turn down the TV.(母は私にテレビの音量を下げるように言った)

では、「彼は私に、ここに泊めてくれと頼んだ」はどう表現すればよいでしょうか? この場合、He asked me if he could stay here.と表します。「ask A if B could動詞の原形」で「AにBが~させてほしいと頼む」という意味です(couldをmightにしてもOK)。つまり、He asked meで「彼は私に頼んだ」、if he could stay here(彼がここに泊まることができるかどうか)と表現することで、stay hereがheの行為であることを示すことができるのです。区別が難しいですが、文の構成要素を1つ1つ区切って見ていくと、語順と意味が理解できるようになってきます。


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(Q142)電子辞書で、holdとhandを使って成句検索をしたら、hold sb’s handで「人の手を取る、人を励ます」とあり、hold one’s hand で「手を控える、堪忍してやる」、などとありました。
sb’sはsomebody’sの略だと思うのですが、somebody’sとone’sは何が違うのでしょうか?
(鹿児島県 AtoZさん)



somebody’sは「(その状況で指している)人の」という意味で、one’sは「(文の主語に呼応した)人の」という意味です

辞書によって表記法が異なりますが、お使いの電子辞書では、sb’sは「(人)の」を意味しています。つまり、その状況下で指している人を「sb」の部分に入れ、「’s」で所有格を作ります。例えば、hold sb’s hand(~の手をしっかり握る)の場合、He held my hand.なら「彼は私の手をしっかり握った」となり、I held his hand.なら「私は彼の手をしっかり握った」となります。つまり、sb’sに来る「人」は状況によって自分を指すこともあれば、ほかの人を指すこともあるわけです。ちなみに、ほかの辞書ではhold A’s hand、hold ~’s hand、 hold a person’s hand、hold someone’s handのように、「A’s」「~’s」「a person’s」「someone’s」と表記はさまざまです。

一方、one’sはほとんどの辞書で表記が統一されており、ちょっと難しいですが「主語に呼応した所有格の代名詞」を指します。hold one’s hand([干渉などを]慎む)の場合、I held my hand.(私は[私が]干渉するのを慎んだ)、He held his hand.(彼は[彼が]干渉するのを慎んだ)となり、前者は主語のIに呼応してmyが、後者はheに呼応してhisが使われています。

まとめると、sb’sやA’s、a person’s などは「その状況で指している人」を、one’sは「主語に呼応した人」を入れる、ということです。お分かりいただけましたか?


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(Q143)不定詞は理解しているのですが、動名詞がよく分かりません。
I enjoy listening to the radio. のように「すること」とか、「過去のこと」とか漠然としか理解できません。
何か理解しやすい方法はありますか?
(大阪府 はなうさぎさん)



動名詞は「名詞」の役割を持った動詞と考えましょう

動名詞とは、一言で言うと「名詞」です。動詞にingを付けて名詞の形にしたもので、「~すること」という意味を持っています。例えば、read(読む)という動詞にingを付けると、reading(読むこと→読書)という名詞になります。swim(泳ぐ)ならswimming(泳ぐこと→水泳)、clean(きれいにする)ならcleaning(きれいにすること→掃除)となります。これらは名詞なので、通常の名詞と同じように使うことができます。例えば、I enjoy music.(音楽を楽しみます)のmusicの代わりに、I enjoy reading.(読書を楽しみます)としたり、Milk is good for you.(牛乳は健康にいい)のmilkの代わりに、Swimming is good for you.(水泳は健康にいい)とするなどです。

「過去のこと」というのは、to不定詞と動名詞を比較した場合のことを示しているのですね? 例えば、forget(~を忘れる)の場合、forget to doで「~するのを忘れる」、forget doingで「~したことを忘れる」とそれぞれ意味が異なります。to doは「これからすること」、doingは「すでにしたこと」を指すため、動名詞は「過去のこと」と覚えていらっしゃるのかと思います。意味の違いを理解する上で「doing=過去のこと」と覚えておくのは良い方法ですが、この限りではないということも頭に入れておきましょう。I hope to go to Italy someday.(いつかイタリアに行けたらいいな)のhopeのようにto不定詞のみをとる動詞、I already finished doing my homework.(すでに宿題をやり終えた)のfinishようにdoingのみをとる動詞、また、It started to rain. / It started raining.(雨が降り始めた)のstartようにto不定詞、動名詞のいずれでも大して意味の差がない動詞もあります。お分かりになりましたか?

※ 動詞のing形は動名詞に限らず、現在進行形、形容詞的用法などさまざまにあります。上記の回答が、はなうさぎさんの求めていらした内容と異なる場合は、恐れ入りますが、再度ご質問をいただけますと幸いです。


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(Q144)「英語が上手になったね」などと褒められたときや少し驚いたとき、Thank you. や Are you serious? と言う前にとっさに口をついてしまうのがいつも、Really? です。
ほかのバリエーションやもう少し上級な表現はありませんか?
(奈良県 くーまんさん)



Are you serious? 、Do you really think so? などが使えます

Your English is getting better.(英語が上達してるね)やYou speak good English.(英語が上手ですね)などと褒められたら、まずThank you.とお礼を言うのがベストです。予想外の褒め言葉に、思わずReally? と言いたくなる気持ちも分かりますが、その場合も、Really? Thank you.とお礼を続けるのがスマートな受け答えです。不適切なのは、No, no.(いえいえ、そんなことないです)といった否定表現。謙遜のつもりでも、欧米人は眉をひそめてしまいます。実際に自分の能力がまだまだなら、Thank you, but I still have a long way to go.(ありがとうございます。でもまだまだです)と表現してみましょう。ですが、基本は「褒められたら、謙遜ではなくお礼」です。I’m happy to hear that.(そう言ってもらえてうれしいです)と一言つけ加える余裕があれば言うことありません。

また、驚くようなことを耳にしたとき、ついReally? を多用してしまう人もいると思いますが、Really?を幼稚な表現だと感じたり、「疑われているのかな?」と不快に感じたりするネイティブスピーカーもいます。代わりに、Is that right?(そうなんですか?)、That’s hard to believe.(それは信じがたいですね)、Are you serious?(本気で言っているのですか?)、You must be kidding!(まさか、ご冗談でしょう!)などを用いて表現のバリエーションを増やし、英会話のスキルアップを目指しましょう。


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(Q145)Can I ~ ? の使い方に困っています。
「私は~することができますか?」はCan I ~ ? でいいのでしょうか?
私の知る限り、「~してもいいですか?」という意味になってしまうと思うのですが……。
(大阪府 takaさん)



はい、大丈夫です。
「可能」の用法、「許可」の用法ともcanを使わない言い方で置き換えて考えてみると分かりやすいですよ

canには「能力」や「可能性」「許可」など、さまざまな用法があります。takaさんのおっしゃる「私は~することができますか?」が具体的にどのような事柄を指しているのかにもよりますが、基本的に、「私は~することができますか?」、「~してもいいですか?」のいずれにも、「Can I+動詞の原形 ~ ?」を用いることができます。状況として、自分の能力について、「私は~することはできますか?」と人に尋ねることは少ないので、Can I ~ ? で尋ねる質問文は、「許可」や「可能性」を表すことが多いと考えられます。仮に、自分の能力を尋ねる場合、Can I ~ ?という直接的な表現より、Do you think I can+動詞の原形?(私に~できると思いますか)のようにワンクッション置いた表現が好まれます。Do you think I can perform well?([プレゼンや発表会などで]私はうまくやれると思いますか?)という具合です。

「~することができますか?」のつもりで尋ねても、「~してもいいですか?」と解釈されないかな、と心配になるよう状況なら、表現を変えたり、説明を加えたりして、意味を明確にするのも1つの方法です。例えば、絵画の展示会などで、「この絵画を買うことはできますか?」と尋ねたいとします。Can I buy this painting? だと「この絵を買ってもいいですか?」と許可を求めているようにも聞こえますね。こう言う場合は、Is this painting for sale?(この絵画は売り物ですか?)と表現すれば、許可の意味ではなく、購入が可能かどうかを尋ねる文に限定されます。ほかにも、Is it possible to ~ ?(~することは可能ですか?)やIs it OK to ~ ?(~しても問題ないですか?)など、can以外の表現を使うことも選択肢に入れてみましょう。


(Q146)「うらやましい」はどう表現しますか?

辞書で調べても「ねたましい」という意味での「うらやましい」しか見つけられません。

例えば、海外旅行を楽しんできた人に対して、決してねたましいのではなく純粋に「いいなぁ、私も行ってみたいな」という意味での「うらやましい」を表す表現を教えてください。
(香川県 ココナッツさん)


まゆみのAnswer

That’s great. (それはいいですね) などと相手や状況を主にして表現し、そのあとに「自分もしてみたい」として言ってみましょう

確かに、辞書などではenvyやjealousで「うらやましい」を表現していることが多いですね。
日本人は「(私はあなたが)うらやましい」という表現を多用します。
一方、欧米人は、「(あなたは)恵まれていますね、ツイていますね」と相手を主にして、Lucky you! や You’re so lucky!(いいなあ)と表現するのが一般的です。他にも、状況に応じて、Good for you.(よかったですね)、I’m happy for you.([あなたのことを]私もうれしく思います)、That sounds great.(それはいいですね)、I want to be able to do that.(私もそうできたらいいな)など表すこともできます。

「うらやましい」を直訳するのではなく、こうした表現で代用してみましょう。





(Q147)行った場所(映画館やデパート、観光地など)が混雑していた、すいていたというような場合、主語には何を使えばいいのでしょうか?
(神奈川県 くろふさん)


まゆみのAnswer

行った場所を主語にして表現しましょう。itなどの代名詞にしてもOKです

The movie theater was crowded.(映画館は混雑していた)、The department store wasn’t crowded.(デパートはすいていた)のように、行った場所を主語にして表現しましょう。

ただ、会話では、I went shopping at ABC department store today. It was really crowded.(今日ABCデパートへ買い物に出掛けた。

すごく混雑していた)という感じで、出来事を述べた後に「込んでいた」や「すいていた」などの感想を続けることが多いですね。

このように、前文で行った場所に言及している場合は、主語をitに置き換えるとスッキリします。

いずれにしても、crowded(込んでいる)、packed(すし詰め状態の)、not crowded(すいている)などを用いる場合は、行った場所を主語にしましょう。

また、視点を変えて、次のように表現することもできます。

There were a lot of people at the movie theater.(その映画館にはたくさん人がいた→混雑していた)、I didn’t see many people there.(そこであまり人を見掛けなかった→すいていた)。迷った場合は、一つの表現にこだわらず、頭を柔軟にして考えてみるのも一案ですよ!




(Q148)otherとanotherの違いがよく分かりません。

2つの物を対象に話す場合、One is ~, the other one is ~、またはanother one is ~ではどちらが正しいでしょうか?
(神奈川県 ayanaさん)


まゆみのAnswer
2つの物や人を対象とする場合、One is ~, and the other is ~.が正解

2つの物や人を対象とする場合、One is ~, and the other (one) is ~.とするのが正解です。anotherは「もう1つの、もう1人の」という意味で、不特定の物や人(単数)に対して使います。

anotherは、もともと「不特定の物に付く冠詞のan」+「other」であると考えると分かりやすいですね。一方、単数扱いのthe otherは「残りの1つ、残りの1人」を指します。よって、One is ~, and the other (one) is ~.となるのです(ここのoneは省略可能です)。

例えば、自分には姉妹が2人いて、1人は先生、もう1人は薬剤師をしている場合は、次のようになります。I have two sisters. One is a teacher and the other is a pharmacist.(私には姉妹が2人います。1人は先生で、もう1人は薬剤師をしています)。また、仮に、姉妹が3人いて、1人は先生、もう1人は薬剤師、最後の1人は看護師をしている状況なら、I have three sisters. One is a teacher, another is a pharmacist and the other is a nurse.(私には姉妹が3人います。1人は先生で、もう1人は薬剤師で、残りの1人は看護師をしています)とします。

the otherは複数扱いすることもできます。その場合は「残りの全部」を指します。例えば、姉妹が3人いて、1人が先生、ほかの2人が看護師の場合は、I have three sisters. One is a teacher and the others are nurses. とします。お分かりいただけましたか?




(Q149)初めて行った場所で会った外国人の方に、Welcome to ~(場所)! と言われました。どのように返事をすればいいのでしょうか?
(愛知県 hongさん)



まゆみのAnswer
まず、Thank you. (ありがとうございます)と返し、もう一文は言えるように頑張りましょう!

例えば、Welcome to Toronto!(トロントへようこそ!)のように、訪れた先で現地の人にWelcome to ~ ! と言われた場合、まず、Thank you.(ありがとうございます)と返すのがよいでしょう。
歓迎されたわけですから、お礼を言うのがマナーです。
余裕があれば、会話を続けてみましょう。例えば、I arrived from Japan yesterday.(昨日、日本から来ました)、This is my first [second] visit.(初めて来ました [今回で2回目です]、I like it here.(とてもすてきなところですね)、I’m enjoying Toronto.(トロントの滞在を楽しんでいます)、I’m going to Niagara Falls tomorrow. I’m excited.(明日はナイアガラの滝へ行きます。ワクワクしています)……など。

旅先での出会いは一期一会です。文法的な正誤を気にし過ぎることなく、Welcome to ~ ! への返事から会話を弾ませて、楽しくコミュニケーションを図りましょう。




(Q150)疑問文に対する返答に省略してあるのをよく見かけますが、省略の仕方に決まりはありますか?

Who is playing the guitar? ―Mike is. / When did she come to Japan? ―Two weeks ago.これらはこの省略で大丈夫ですか?完璧(かんぺき)に答えるのも不自然と聞いたことがあり、省略の仕方にはいつも困ります。
(富山県 めいさん)



まゆみのAnswer
質問の答えとなる語句のかたまりだけを言えばOKです

Who is playing the guitar? に対するMike is (playing the guitar). とWhen did she come to Japan? に対する(She came to Japan) two weeks ago. は、正しい省略の返答です。
かっこ部分を省略せずに完全な文で答えると、会話では少々くどく響くこともあるので、上記のように省略して答えるのが自然です。

基本的に、質問の答えとなる語句のかたまりだけを言えばOKです。What did you have for dinner? ― (I had) some pizza.(夕食に何を食べましたか?―ピザです)、Where did you find it? ― (I found it) under the sofa.(どこで見つけたのですか?―ソファの下でです)という具合です。

「誰が~ですか?」のような主語を尋ねる質問には、次のように「人+質問文にある助動詞」の形で答えます。

この場合の助動詞とはdoやdid、現在完了形のhaveやhas、can、will、should、be動詞などです。
Who baked this pie? ―I did.(誰がこのパイを焼いたの?―私です)、Who will come with me? ―Ken will.(誰が私と一緒に来るの?―ケンだよ)、Who has been to Africa? --I have. (アフリカへ行ったことがある人?―はい、あります)

Yes/Noで答えられる質問には、基本的にYes.かNo.のみで返せばOKですが、助動詞の部分まで入れて答えても構いません。

Are you tired? ―Yes (, I am). 、Can you speak Chinese? ―No (, I can’t). 、Do you know him? ―Yes (, I do). などです。

お分かりいただけましたか?



(Q151)
「私は英語を10年勉強している」は、I have been studying English for 10 years. / I have studied English for 10 years. でもどちらでもいいですか?
(東京都 noriさん)



Answer
継続を表す場合、現在完了形か現在完了進行形かは、動詞によって決めましょう。
現在完了形に関するご質問ですね。
文法的な視点から言うと、I have been studying English for 10 years. とI have studied English for 10 years. はいずれも「私は英語を10年勉強しています」という意味を表します(I haveをI’veと短縮するのが一般的)。
ニュアンスとしては、現在完了進行形のI've been studying English for 10 years.の方が、「今でも英語を勉強していて、今年で10年になる」ことを明確に表すことができます。
現在完了形のI've studied English for 10 yearsで.は、今でも継続しているのか、「10年の勉強をし終えた」という完了なのかがはっきりしません。studyのような動作を表す動詞を使って、「~の間……し続けています」という継続を表す時は、現在完了形より現在完了進行形(I have been -ing.)が好ましいのが現状です。
I've been using this computer since 2003.(2003年からずっとこのパソコンを使っています)もその一例です。

一方、know(~を知っている)やhave(~を持っている)などの状態を表す動詞は-ing形では用いません。
I've known him for 20 years.(彼とは20年来の仲です)のように現在完了形を使いましょう。
ちなみに、live(住んでいる)やwork(勤務している)は、現在完了形、現在完了進行形のいずれでもニュアンスは変わりません。




(Q152)
知り合いに道でばったり会った時に言う言葉が浮かびません。
「これから仕事ですか?」とか、「今帰りですか?」などの表現を教えてください。
(千葉県 こなつさん)



Answer
Are you on the way to ~? (~へ向かっているところですか?)を使ってみましょう

とっさの状況で英語がサラッと口をついて出てきたらすてきですね。
ご質問の「これから仕事ですか?」と「今帰りですか?」はいずれも、Are you on the [your] way to ~? (~へ向かっているところですか?)を使って表せます。「これから仕事ですか?」は、Are you on the way to work? と言います。
「今帰りですか?」は「家に向かっているところですか?」と考えて、Are you on the way home? とします。
このhomeは「自分の家へ」という意味なので、前にtoやyourは不要です。
ただし、ほかの人の家に行くときは、Are you on the way to ~'s place? と表現します。
知り合いに会った際はまず、Hi.(こんにちは)やHow are you?(お元気ですか?)などと挨拶してから上記のように尋ねるといいですね。

ほかに、Long time no see!(久し振りですね)/ How have you been?(元気にしていましたか?) / How's everything going?([仕事や学校などは]順調ですか?)/ Oh, I didn't expect to see you here.(まあ、こんな所で会うとは思いもよりませんでした) などもよく使われるので一緒に覚えておきましょう。




(Q153)
遠く離れた恋人のことを思って、「今ごろサムは何してるかな?」とつぶやきたいとき、何と言えばいいでしょうか?
 What are you doing? だと目の前にいる人と会話している感じですよね? 
また、同じ状況で、「サムはこのことをどう考えるかしら?」という表現についても教えてください。
(東京都 MPちゃんさん)



Answer
「I wonder+疑問詞+文.」、「I wonder if +文.」で表現できます

そうですね、What are you doing? だと、目の前にいる人に向かって、あるいは、メールやツイッターなどで相手に、「何をしているの?」と直接尋ねている響きですね。独り言のように、「今ごろサムは何をしているのかな?」や「サムはこのことをどう考えるかしら?」と表現する場合は、I wonder ~.(~なのかなぁ? ~かしら?)を用います。
~には、「疑問詞+文」がきます。「今ごろサムは何をしているかな?」には、疑問詞what(何)を使います。
よって、I wonder what Sam is doing now. とします。
「サムはこのことをどう考えるかしら?」も、疑問詞what(どのように)を使います。
「~のことを考える」はthink about ~(think of ~ も可)を使って、I wonder what Sam would think about this. としましょう。
このwouldは、「~だろう」という推量を表しています。

ちなみに、whatやwhereなどの疑問詞がない文の場合は、「I wonder if+文.」としましょう。I wonder if she likes movies.(彼女は映画が好きかなぁ?)、I wonder if he got to N.Y. safely.(彼は無事ニューヨークに着いたかな?)という具合です。少し難しいですが、お分かりいただけましたか。




(Q154)
英語の長文を作る際に、場所と時間をどういう順に置けばいいのか分かりません。
例えば、極端な例ですが、「私はいつも10月3日の夜7時50分に彼女(友達)に会います」などの文面を見ると、どういう順に場所と時間を置けばいいのか混乱してしまいます。
(大阪府 maidoさん)



Answer
基本的には、「場所」→「時」、時間幅の小さい順に並べます

英語の文は「主語+動詞」で始め、その後は、重要度が高い順に単語を並べていくのが基本です。
どれが先であるべきといったルールはないので、「場所」や「時」に関する言葉は、より重要だと思う語句から追加していけばOKです。
順位が決められない場合は、「場所+時」の語順にするのがよいでしょう。
頻度を表す言葉(「いつも」や「ときどき」など)は、通例、一般動詞の前、be動詞の後に置きます。
よって、「私はいつも10月3日の夜7時50分に彼女(友達)に会います」は、I always meet her at 7:50 p.m. on October 3. となります。
この文のように、「時」を表す語句が複数ある場合、時間的幅の小さい順に表すのが一般的ですが、「7時50分」という時刻より、「10月3日」という日にちの方が重要だと思えば、I always meet her on October 3 at 7:50 p.m. としましょう。
仮に、「私はいつも10月3日の夜7時50分に難波で彼女(友達)に会います」と表すなら、I always meet her in Namba on October 3 at 7:50 p.m.とすればいいですね。

「場所」や「時」を強調したいときは、これらの語句が文頭にくることもあります。
例えば、「私はたいてい外食しますが、今日は家で食べました」は、I usually eat out, but today I ate at home. のようにtodayを前に持ってくることで「(でも)今日は」を強調することができます。




(Q155)
「会社に傘を忘れた」と言うとき、なぜ、I was forgot (~を忘れた)ではなく、I was left umbrella at office. のように、leaveの過去形leftを使うのでしょうか?
(神奈川県 keiさん)



Answer
忘れた場所に言及する場合は、leaveを使います

確かに、「~を忘れた」はforgot(原形はforget)で表すことが多いのですが、forgotは何を忘れたのか、その「忘れたもの」について述べるときに使うのに対し、何をどこに置き忘れたのか、「忘れたもの+場所」を示すときは、left(原形はleave)を用います。

例えば、「カギを忘れた」なら、I forgot my key. でよいのですが、「家にカギを忘れた」の場合は、I left my key at home. とします。
後者は、「家に」と場所についても触れているため、forgotではなくleftを使うのです。

ご質問の「会社に傘を忘れた」は、「会社に」という場所を表す語句があるので、I left my umbrella at the office. とします。
自分の傘について言っているので、myを忘れないようにしましょう
(ご質問文は、I was left(×)やI was forgot(×)となっていますが、受け身にする必要はありません。またofficeの前にtheを入れましょう)。

※非標準ですが、くだけた会話ではleftを使うべきところで、forgotを用いることもあります。



(Q156)
英単語の発音は、何を基準に覚えればよいでしょうか?
はじめまして、英語の初心者です。英単語を覚えようとしたら発音が分からなくて困っています。
いろいろ調べてみたら、「国際発音表記」があるみたいですが、最初それを覚えた方がいいですか?
(大阪府 あさみさん)



Answer
まずは、基礎的な英和辞典で発音記号を確認すれば大丈夫です。音声と併せて確認すると効果的です

「国際音声記号」のことですね。国際音声記号は、英語に限らず、あらゆる言語の発音を文字で表記した音声記号です。唇音、咽喉音、舌頂音、舌背音、両唇音、そり舌音、破裂音、摩擦音などと音を細分化し、さらには、声調やアクセントなどまで記号で表記したものです。ラテン文字を基盤としているため、記号そのものが難しいと感じるかもしれません。また、個人的な考えですが、多言語や音声学を専門としている人でない限り、ここまで細かく発音を意識する必要はないと思っています。
前置きが長くなりましたが、日本で英語を勉強している入門から初級レベルの学習者さんには、日本の英和辞典で使われている発音記号とその発音の仕方が書かれた本で勉強することをお勧めします。書店に行くと、さまざまな発音本や発音記号について触れたリスニング本があるので、音声と併せてそれらを参考にするとよいでしょう。また、小学生・中学生用の英和辞典には、英単語の発音が発音記号とカナの両方で表記されているものもあります。発音記号に慣れるために、そういった辞書を1冊持つのもいいですね。




(Q157)
「must have+過去分詞」と「should have+過去分詞」の訳し方の違いを教えてください!
「must have+過去分詞」と「should have+過去分詞」の訳し方の違いを教えてください。
場合によっては、どちらも「~したに違いない」と訳せますか?
(岡山県 M & Mさん))



Answer
両方とも「~したに違いない」と訳すことができます。「should have+過去分詞」は、「~しておけばよかった」「~すべきだった」という後悔の気持ちを表すこともあります

「must have+過去分詞」と「should have+過去分詞」は、いずれも「~したに違いない」と訳すことが可能です。会話では、一般的にmust'veやshould'veと短縮し、He must've left for New York. / He should've left for New York.(彼はニューヨークへ出発したに違いない)のように使います。mustとshouldを比べた場合、確信度がより高いのはmustです。よって、あえて和訳に差をつけるとすれば、「must've+過去分詞」は「きっと~したに違いない」「絶対に~したはずだ」、「should have+過去分詞」は「~したに違いない」「~したはずだ」となりますが、実際は、話者が確信の度合いによって使い分けているだけで、和訳はあまり区別しないことが多いように思います。
ちなみに、「should have+過去分詞」は、「~しておけばよかった」「~すべきだった」という後悔の気持ちを表すこともあります。I should've done it yesterday.(昨日のうちに、それをしておけばよかった)という具合です。「must've+過去分詞」には後悔の意味はありません。





(Q158)
“Would you mind my sitting here?” は間違いですか?
ネイティブの先生に、Would you mind my sitting here? は間違いで、myではなくmeだと言われました。本にはmyとありますが? また、Iは使えるのでしょうか? いつも、『新・英語日記ドリル』、『英語で日記を書いてみる』を利用して楽しく学習しています。
(東京都 でこさん)



Answer
“Would you mind my sitting here?”でも“Would you mind me sitting here?”でも大丈夫です

拙著をお読みくださり、ありがとうございます。mindの使い方について、ネイティブの先生から指摘を受けたとのことですが、Would you mind my sitting here?(ここに座ってもよろしいでしょうか?)は文法的に正しい文です。myと比べてmeはくだけているので、カジュアルな表現を好む人はmeを使うことが多いでしょう。
Iを使えるかどうかについては、myやmeと入れ替えて使うことはできませんが、mindの後に「if I+動詞」を続ければ、使えます。ただし、Do you mind if I sit here? のようにdoを用いる疑問文ではif以降が現在の文に、Would you mind if I sat here? とwouldで尋ねる場合はif以降が過去の文になることを覚えておきましょう(後者の方が丁寧)。

ちなみに、動詞の-ing形を用いるWould you mind my[me] sitting here? は「(既に座っていて)ここに座っていても問題ないでしょうか?」、「if+文」を用いるWould you mind if I sat here? は「(空いている席を見つけて)ここに座ってもよろしいでしょうか?」というニュアンスで用いる傾向があります。




(Q159)
when などの後で主語を省くはOKですか?
取引先のイギリス人が、メールなどでwhen などの後で主語を省いています。これは単なる省略なのでしょうか? それとも正式な使用法なのでしょうか?
(愛知県 マッキーさん)



Answer
when節で主語を省略するのは、正式な使用法です

when節で主語を省略するのは、正式な使用法です。「whenやif、thoughなどに導かれる副詞節の主語が、主節の主語と同じ場合、『主語+be動詞』は省略できる」というルールに基づいています。
例えば、When I'm visiting Kyoto, I always stay at my friend's house.(京都を訪れるときは、いつも友人の家に滞在します)は、when節の主語と主節の主語が同じ(ここではI)です。よって、when節の主語+be動詞を省略して、When visiting Kyoto, I always stay at my friend's house.と表すことができます。

ちなみに、主語が違う場合でも、慣用的に省略されるケースがあります。I'd like to cancel the reservation if (it is) possible.(可能であれば、予約をキャンセルさせていただきたいのですが)のような場合です。主節の主語はI、if節の主語はitなので、本来のルールではif it is possibleとするべきです。しかし、if possibleは「可能であれば」という意味の慣用表現として定着しているので、主語とbe動詞を省略することができます。ほかに、if necessary(必要なら)、when necessary(必要な場合には)、if any(もしあれば)などがあります。





(Q160)
think about -ingとthink of -ing の使い分けについて教えて
『アルク英語レスキュー・シリーズVol.1 1日1行でもOK! 英語日記ドリル』で勉強しています。この中で、「週末自分で焼いてみようと思っている」の英訳で、I'm thinking about baking … となっていますが、私の辞書にはthink of -ingの熟語が掲載されています。これらはどのように使い分けるのでしょうか?
(茨城県 KUMAさん))



Answer
think about ~ は「~のことをじっくり考える」、think of ~ は「~のことを考える」というニュアンスです

拙著をお使いくださっているとのこと、ありがとうございます。 さて、「~しようと思っている、~しようかと考えている」を表すthink about -ingとthink of -ingの使い分けですが、これらは入れ替え可能なので、基本的にどちらも同じように使うことができます。あえて違いを説明するなら、think about ~ は「~のことをじっくり考える」、think of ~ は「~のことを考える」というニュアンスを含むため、think aboutの方がより真剣にそうしようと考えていると言えるでしょう。
ちなみに、hear(聞く)やknow(知っている)についても、「about > of」の関係が成り立ちます。hear about ~は「~について詳しく聞く」、hear of ~ は「~のことを耳にする」、know about ~ は「~についてよく知っている」、know of ~ は「(そういった事実があるという程度で)~を知っている」というニュアンスです。とはいっても、ネイティブ・スピーカーの中には、これらをあまり区別せず使っている人もいるので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。



(Q161)like to playとlike playingの違いは?
英語での、like to playとlike playing のような、不定詞と動詞の-ingの意味の違いが分かりません。
(大阪府 ninotakeさん)



This is answer.
直後に不定詞か-ing形のどちらを取るかは動詞によります。
不定詞か-ing形かで意味が変わるものもあります。

英語の動詞には、直後に不定詞(to+動詞の原形)が続くもの、-ing形が続くもの、不定詞・-ing形のどちらでもよく、意味がほぼ同じもの、不定詞か-ing形かで意味が変わるものがあります。
like(好き)は、不定詞と-ing形のどちらを用いてもよいタイプの動詞です。
つまり、like to play、like playingの意味はほとんど変わりません。
英語の動詞には、likeと同じタイプの動詞はほかに、love(大好きである)、start /begin(始める)、continue(続ける)などがあります。
stop、forget、remember、regretなどは、不定詞か-ing形かで意味が変わるので注意が必要です。
stop to ~は「~するために今していることを中断する」、stop -ingは「~するのをやめる」、forget to ~は「~し忘れる」、forget -ingは「~したことを忘れる、覚えていない」、remember to ~は「忘れずに~する」、remember -ingは「~したことを覚えている」、regret to ~は「残念ながら~する」、regret -ingは「~したことを後悔する」という意味です。
これらの動詞は、使い分けに注意してくださいね。

このほか、decide(決める)やhope(望む)、plan(計画する)、expect(期待する)のように不定詞だけが続くタイプ、enjoy(楽しむ)やfinish(終える)、practice(練習する)のように-ing形だけが続くタイプもあります。
英和辞典や英語の参考書などで確認してみましょう。


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(Q162)「the way+S+V」(~の仕方)を解説してください!
先日、「~の仕方」を表す表現で、「the way+S(主語)+V(述語)」という形を知ったのですが(例えば、the way you thinkなど)、文法的な面でいまひとつ理解できていません。
関係代名詞が省略されているということでしょうか? 
ほかにも同じような意味で使う表現があれば教えてください。
(海外 macoさん)




This is answer.
関係代名詞thatが省略されています。
意味的には「how+S(主語)+V(述語) = the way (that)+S(主語)+V(述語)」です

the way you think(あなたの考え方)などに見られる「the way+S(主語)+V(述語)」のパターンは「~の仕方」という意味で、「the way (that)+S(主語)+V(述語)」の関係代名詞thatが省略された形です。
さらに言うと、これは「how+主語+動詞」という形をとる関係副詞がもとの形でした。
つまり、「how+S(主語)+V(述語) = the way (that)+S(主語)+V(述語)」ということですね。最近では、how ~よりthe way ~の方が主流になってきているので、the way ~を覚えておくとよいでしょう。

この英語パターンでは、the way he talks(彼の話し方)、the way she dresses(彼女のファッション)、the way you look at things(あなたの物事のとらえ方)などもよく使われます。

似たパターンとして、「the place (that) +S(主語)+V(述語) = where+S(主語)+V(述語)」もあります。
これは、「~の場所」という意味です。どちらかというと、後者の方がよく使われます。
where you live(あなたが住んでいるところ)、where he works(彼の勤務地)という具合です。こちらも一緒に覚えておいてくださいね。


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(Q163)特に話すことがないときのよい返事表現は?
ホストマザーが毎日、How was your day?と聞いてくるのですが、特に何もないときは何と答えるのがよいでしょうか? 
いつも、Good. と答えています。あと、How are you? にもGood. やFine. といった返答ばかりしてしまっています。よい表現を教えてください。
(海外 minさん)




This is answer.
Pretty good.、Not bad.、Same as usual.などを活用し、レパートリーを増やしましょう

How was your day? と聞かれて、特別なことが何もないときにGood.と答えるのはよいですね。
ただ、ホストファミリーのように、毎日顔を合わせる相手にいつも同じ表現ではちょっと……と思う気持ちも分かります。
そんなときは、Pretty good.、Not bad.、Same as usual.(いつもと変わりません)などの表現に変えたり、It was a fun [tiring / boring]) day.(楽しい[疲れる/退屈な]1日でした)といった表現を取り入れたり、人に言うほどのことでもないと思う事柄でも、英会話では、あえて話してみてはどうでしょう?

How are you? に対しては、Good.やFine.のほかに、Pretty good. やAll right., 、Not bad. 、Can't complain.なども使ってみるといいですね。
気分がよいときは、Great.やFantastic. 、Couldn't be better. などが便利です。
逆に、「まあ、なんとかね」というニュアンスなら、(I'm) hanging in there.や (I'm) getting by. と言ってみましょう。





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(Q164)「さっき」を英語で言う場合のニュアンスを教えてください
ほんの少し前から数時間前の「さっき」は、どう表現すればいいですか?
just nowやa while ago、beforeなど時間の感覚の順番やニュアンスを教えてください。
(群馬県 ゆーさん)




This is answer.
just nowが現在に一番近いです。
a few minutes ago(数分前)など時を具体的に表すのもよいでしょう

英語では、まず、「さっき」が表す時間的感覚は人や状況によって異なるため、各表現がどのぐらいの時間を指すのか具体的な数字で表したり、時間の感覚の順番を示したりするのは難しいですね。
日本語でも、5分前のことを「さっき」と表現する人がいれば、数時間前のことでも「さっき」と表現する人もいるように、英語でもさまざまです。

時間の近い順に解説しますと、just now、a while ago 、beforeの中では、just nowが現在に一番近いと言えるでしょう。
ニュアンスとしては、「ついさっき」や「たった今」という感じです。a while agoは「さっき」、「しばらく前」のいずれでも使われるので、whileを使って「さっき」を表すときは、a little while agoのようにlittleを補うとよいでしょう。
beforeは、単独で用いることはあまりなく、as I said before(さっきも言ったけど)のように節や文で表します。この場合、as I said earlierのように、earlierを用いることもできます。

「さっき」はとてもあいまいな言葉です。
どのくらい前なのかが重要であれば、「さっき」という表現そのものにこだわらず、英語では、a few minutes ago(数分前)やthis morning(今朝)などと時を具体的に表すことをおすすめします。


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(Q165)If we divide four, it wouldn't be bad.という文は、仮定法でしょうか?
先日、ネイティブスピーカーの友だちとタクシーに乗る際、料金を気にしている子に向かって別の子が、If we divide four, it wouldn't be bad.と言っていました。
これは仮定法でしょうか? 
だとしたら dividedになると思います。それに、実際にタクシーに乗ろうかという場面で使っていたので仮定法なの? 
という感じもします。Even if we divide four, it won't be bad.ではおかしく感じるのでしょうか?
仮に、wouldが仮定法でなければ、何のwouldでしょうか?
(京都府 京都大好きっ子!!!!さん)




This is answer.
この英語は、仮定法ではなく、「~だろう」という推量のwouldを使った文です

タクシーの料金について、「4人で割れば悪くない(高くはならない)」と言っている文ですね。
まずは、ご提示いただいた英会話文を訂正しておきましょう。
正しくは、If we divide it by four, it wouldn't be bad. とします。

このwouldは、実際にタクシーに乗ろうかという状況での発言であることを考慮すると、仮定法ではないと考えるのが自然です。
これは、「~だろう」という推量のwouldと言えます。
つまり、「(いくらかかるかは分からないけれども)4人で割れば、(1人当たりは)高くならないだろう」と推測して考えを述べているのです。

Even if we divide it by four, it won't be bad.はあまり自然とは言えません。
even ifは「たとえ~だとしても」という意味です。
つまり、「たとえ4人で割ったとしても、高くはならない」と日本語に置き換えても適切でないことが分かります。
この状況でeven ifを使う場合、Even if we divide it by four, the fare per person would be high.(たとえ4人で割ったとしても、1人分の料金は高くなるだろう)のような文であれば、文法的にはOKです。


(Q166)enjoy myselfとenjoy shoppingの違いは?
enjoy myselfとenjoy shoppingのように、myselfと一般動詞の違いを教えてください。
(大阪府 ナミイさん)


This is answer
enjoyなど動詞は、後に続くものによって微妙に意味が変わります

英語会話で日常的に使われるenjoyの用法として、次の3つを覚えておきましょう。
1.enjoy+名詞で「~を楽しむ」
2.enjoy+-ingで「~して楽しむ」
3.enjoy oneselfで「楽しい時を過ごす」

具体的な事柄を挙げる場合は、1か2で表します。
1の例:Enjoy the party!(パーティーを楽しんでね)2の例:I enjoyed talking with you.(あなたとお話できて楽しかったです)一方、単に楽しい時間を過ごす、つまり、have a good timeと同じ感覚で用いるのが3です。
I enjoyed myself.(楽しかったです)、He enjoyed himself.(彼は楽しいひと時を過ごしました)のように用います。

ご質問のenjoy myselfは3のパターン、enjoy shopping(買い物を楽しむ)は1のパターン(もともと、動詞のing形、つまり2のパターンだったものが、shopping=買い物、という名詞として一般化したもの)です。

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(Q167)enoughにはどんな意味があるのですか?
That's easy enough. / He's cute enough. などと聞きますが、このenoughにはどんな意味があるのですか?
(茨城県 yupiさん)


This is answer
enoughには、「十分な」「十分(に)」という意味があります

皆さんにおなじみなのは、I have enough time.(十分な時間がある)などに見られる、「enough+名詞(十分な~)」ではないでしょうか。
enoughは名詞のほかに、形容詞や副詞とともに用いられることもあります。
その際、「形容詞/副詞+enough (十分に~)」という語順になる点に注意してください。

ご質問の英文は、形容詞(easy「簡単な」、cute「かわいい」)にenoughが続くパターンですね。
直訳すると、That's easy enough.は「それは十分に簡単だ」、He's cute enough.は「彼は十分かわいい」となります。
enoughは「必要に足りるだけ十分な(に)」というニュアンスです。
つまり、前者は、「それは簡単と言って差し支えないだろう」、後者は、「彼は(すごくかわいいとは言えないまでも)かわいいうちに入るだろう」という含みがあります。

よく使われる例を挙げておきましょう。
例えば、暑い夏の日、冷房をかけている部屋の温度について、Is it cool enough?(十分涼しいですか?)と尋ねるがことあります。
これは、ガンガンに冷えているわけではない部屋の温度が、相手にとって不快ではないかどうかを確認するときの表現です。

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(Q168)shouldの用法を教えて! 
「~のはずだ」でOK?
ネイティブスピーカーと会う約束をする際に、「今度の木曜日はどうですか?」と聞いたら、“Next Thursday should be OK. ”と返事が返ってきました。
このshouldの用法を教えてください。
「今度の木曜日なら予定が入っていないはずだ」ということでしょうか?
(東京都 restful-alwaysさん)



This is answer
話し手の主観的な推量や期待を表す、「~のはずだ」、「おそらく~だろう」のshouldです

はい、そうです。
このshouldは「~のはずだ」といったニュアンスで使われています。
shouldの意味で真っ先に思い浮かぶのは「~すべきだ」という義務や、「~した方がよい」という穏やかな提案という人が多いと思いますが、「~のはずだ」、「おそらく~だろう」という話し手の主観的な推量や期待を表す際にもshouldを使います。

ご質問にある、“Next Thursday should be OK.”は「次の木曜日なら大丈夫なはずだ(=予定が入っていないはずだ)」という意味で使われています。
100%の確信を持って、「次の木曜日は大丈夫だよ」と断言する場合は、Next Thursday is OK.とします。
確信度が80~95%の場合に、動詞(ここではis)をshould+原形に変えると、「おそらく~だろう」といったニュアンスになります。
「ほぼ間違いないだろう」、という高い確信度(95~99%)の場合は、shouldをmustに変えて、Next Thursday must be OK.(次の木曜日はきっと大丈夫だ)とします。

もう1つの例で確認しておきましょう。
「彼はそのことを知っています」と事実を述べるなら、He knows that.、
「彼はきっとそのことを知っているはずだ(=知らないはずはないだろう)」はHe must know that.、
「彼はおそらくそのことを知っているだろう(=知っていてもおかしくない)は、He should know that.とします。
お分かりいただけましたか?


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(Q169)「面倒くさい」を自然な英語でどう言いますか?
「面倒くさい」を辞書で引くとtroublesomeとありますが、「あー、面倒くさいな」とか「それは面倒くさかった」などと言いたい場合はどう表現しますか?
(福岡県 jricoさん)



This is answer
It's a bother. や It's a hassle.がぴったりです

「面倒な」を表す単語の1つにtroublesomeがあります。
これは、That problem is troublesome.(その問題は面倒だ[=やっかいだ])や、He's a troublesome student.(彼は面倒な[=手のかかる]生徒だ)のように使います。
どちらかというと、少々かしこまった響きのある単語です。

ご質問の「あー、面倒くさいな」は、It's a bother. や It's a hassle.とするのがネイティブ的です。
What a bother! や What a hassle! のように言うこともできます。bother、hassleはいずれも「やっかいな仕事(もの)」という意味で、日常よく使われます。
「それは面倒くさかった」と言いたいなら、It was a bother. / It was a hassle. / What a bother it was! / What a hassle it was! とすればOKです。

英語で「~するのは面倒くさい」と具体的に表すときは、It's too much bother to + do. を使って、It's too much bother to do the report.(報告書を書くのは面倒くさい)のように表しましょう。
また、英語で「面倒くさがって~しない」と言いたいなら、too lazy to+doが便利です。
She's too lazy to do the dishes.(彼女は面倒くさがって皿洗いをしない)という具合です。
状況に応じて使い分けてみてくださいね。

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(Q170)“I can.”と “I can't.”の聞き分けと発音のコツを教えて
ネイティブスピーカーが発音する“I can.” と“I can't.”はどうすれば聞き分けられますか? 
また、自分が発音する時のコツも教えてください。
(神奈川県 トモさん)



This is answer
Iとcanのどちらが強く発音されるかに注意してみましょう

確かにネイティブスピーカーが速く話す時の I can.と I can't.は聞き分けが難しいですね。
特に、アメリカ英語の場合、どちらも「アイキャン」に聞こえます。
それは、I can't.のtの音が落ちるからです。でも、次のポイントを押さえておけば、グッと聞き分けやすくなりますよ。

I can.(肯定文)の場合、Iがcanより強く発音されます。「アイキャン」という具合です。一方、I can't. (否定文)の場合は、「アイキャン(トゥ)」のように、Iよりcan'tの方が強く発音されます。
つまり、主語を強く言うか、can'tを強く言うかで、肯定文か否定文かを聞き分ける、ということです。

それでも聞き取れない場合は、相手が目の前にいて尋ねられる状況の時は、相手の発言の後に、Did you say, “You can” ? Or “You cannot” ?(「できる」と言いましたか?、それとも「できない」と言いましたか?)と尋ねてみましょう。
この時、You cannotのnotの部分を意識的に強く言うとよいでしょう。
このように尋ねることで、誤解を避けることができます。


(Q171)英語で日記をつけていますが、その英語が正しいかどうか分からず不安になります
英語で日記をつけ始めてはや4カ月……。
その英語が正しいかどうか分からないまま表紙に書いてある「間違っていてもOK!続けることが大切です」を信じて頑張っています。
何かお勧めの勉強方法などありましたら、教えてください。
(東京都 てんさん)



This is answer
地道に続けることで徐々にミスが減り、吸収した知識を日記で使うことで、表現力がつきます

英語での日記を続けていらっしゃるのですね。
素晴らしいことです。
日記はプライベートなものなので、人に見せないという点で気楽な半面、間違っているかもしれない英語で書き続けて本当に英語は上達するのか……と不安になることもあるでしょう。
私は英語で日記を書き続けて19年目になりますが、過去の日記を読み返すと、地道に続けたことで徐々にミスが減り、表現力がついたことが見てとれます。
ですから、とにかく続けましょう。

もちろん、英語が分かる人に添削してもらい、間違えたところを次に生かしていけば上達が早いのは言うまでもありません。
とはいっても、そういった環境に恵まれていない人は、英語に触れる時間を増やし、吸収した知識を日記で使うことをおすすめします。

特に、教材や辞書などを読んだり、英語のCDを聞いたり、映画を見たり、といった受信型の学習の際、細かな点に意識を向けるようにしてください。
例えば、「今日は雨だった」と書きたくて、日記にIt was rain today.(×)と書いたとします。
天気を話題にした教材に、It rained today.やIt was rainy today.という表現を見つけたら、そこで自分のミスに気付きますね。
念のため、英和辞典でrainを、和英辞典で「雨」を引いてみると更なる気付きがあるでしょう。
そのまま使える例文に出くわしたらラッキーです。

また、いつもI got tired. で「疲れた」を表していたけれども、ある時、I had a long day.(長い1日だった=疲れた)という表現を耳にした、そんなこともあるでしょう。
これは使える、そう思った表現を日記に取り入れていくことで、表現力も増していきます。

このように、細かな点に意識を向けて勉強することで、自分で自分のミスを改善できたり、表現にバリエーションが加わったりして英語力がアップしていきます。
最初から「正しい英語で書かなくちゃ!」と気負わずに、日記という特性を生かして、のんびり気楽に勉強を続けてくださいね。

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(Q172)「いただきます」や「ごちそうさま」はどう言えばいいですか?
先生など目上の人が入れてくれたコーヒーを飲むとき、日本では、「いただきます」と言って飲みますが、英語でも何か言ってから飲んだ方がよいのでしょうか?
また、飲み物に対して「おいしい」と言うときの表現を教えてください。
(青森県 ちぇけさん)




This is answer
Thank you.やSmells good.など、感じたことを具体的に表しましょう!

英語には、日本語の「いただきます」や「ごちそうさま」に当たるピッタリの表現がありません。
よって、その場の状況で感じたことを具体的に表して代用します。
基本的に、何も言わなくても特に失礼ではありませんが、ひと言添えた方が好印象ですね。

例えば、コーヒーを出されて、Thank you.(ありがとうございます)と言うだけでも、立派な「いただきます」になります。
お礼だけでは物足りないと感じるようであれば、コーヒーの香りのよさについて、Smells good.(いい香りですね)と表現してもいいですね。
すてきなカップで出されたら、I like this coffee cup. (このコーヒーカップ、すてきですね)と褒めるのもよいでしょう。

飲み物に対する「おいしい」は、食べ物の場合と同様、It's really good.(すごくおいしいですね)、It tastes good.(おいしいですね)と感想を述べるとよいでしょう。
It's a great coffee.(本当においしいコーヒーですね)やI like this coffee.(このコーヒー、好きです)と表すこともできます。
ちなみに、これらをIt was ~ . / It tasted ~ . / I liked ~ . のように過去の文にすると、「ごちそうさまでした」というニュアンスになりますよ。

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(Q173)「お店」を指すのは、単数、複数?
ある本に“How late was that restaurant open? ”“They were open until 11 o'clock.”という例文がありました。
that restaurant なので、主語はthey ではなくitにして、It was open until 11 o'clock.ではないのでしょうか。
教えてください。
(新潟県 雪国のKenさん)




This is answer
文法的には、itが正解ですが、特定の店や場所について述べる場合は、theyやwe、youなどを用いるのが英語流です

回答に入る前にまず、ご質問の英文の意味を確認しておきましょう。
How late was that restaurant open? は「そのレストランは何時までやっていましたか?」、They were open until 11 o'clock.は「11時までやっていました」という意味です。

How late was that restaurant open? の主語はthat restaurant(=it)なので、これに対する答えは、Kenさんの書いたIt was open until 11 o'clock. でOKです。
ではなぜ、They were open until 11 o'clock. と表現されていたかというと、英語は人を主語にして、親近感を持たせた表現を好むからです。
レストラン自体を主語にするより、そこで働いている人たちを意識して、They were ~.とした方が温かみを感じませんか?

このように、特定の店や場所について述べる場合は、theyやwe、youなどの代名詞を用いるのが英語流です。
営業時間を直接お店に問い合わせる際は、How late are you open today?(今日は何時までやっていますか?)のようにyouを、答える際は、We're open until 11 [o'clock](11時まで営業しております)のようにweを用いて表現した方が、How late is your shop open? / Our shop is open until 11. などと表現するよりグッと親近感が増すのです。



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(Q174)「よく降りますね」は英語でどう言えばいいですか?
雨の日が何日も続いたときなどによく言う「よく降りますね」は、英語ではどう表現しますか?
(広島県・kaoruさん)




This is answer
It's been raining a lot lately.と言えばOKです

天気のような気楽な話題を、small talkと言います。
small talkは会話の潤滑油になります。ぜひ、いろいろ覚えておきたいものですね。

ご質問の「よく降りますね」は、It's been raining a lot lately. と現在完了進行形で表します。
このrainは「雨が降る」という意味の動詞です。「(雪が)よく降りますね」と言いたいなら、snow(雪が降る)を用いて、It's been snowing a lot lately. とします。

ほかの雨に関する表現も見ておきましょう。
「もう1週間も(雨が)降っていますね」と言うなら、It’s been raining for a week now. となります。
「恵みの雨だ!」なら、This rain is welcome.やWe're lucky it's raining.などと表現するのがよいでしょう。
「雨が降りそうだ」はIt looks like rain.、「ようやく雨がやんだ」はIt's finally stopped raining. / The rain's finally let up.、「雨降って地固まる」はAfter a storm comes a calm.と言います。
覚えておくと、small talkの際に便利ですよ。

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(Q175)the girl standing over there とthe girl who stands over thereの違いは?
分詞と関係代名詞の違いがよく分かりません。
例えば、「私は向こうに立っている女の子を知っています」と言う場合、
1) I know the girl standing over there.
2)I know the girl who stands over there.
のどちらが的確なのでしょうか? 
英語を話す方たちは、分詞と関係代名詞をどのように使い分けているのか教えてください。
(大阪府・あんちさん)




This is answer
the girl standing over thereはI know the girl who is standing over there. のwho isを省略した形です

回答する前に、
2)の英文について少し説明をしておきましょう。
関係代名詞を使って、「(いま)向こうに立っている女の子を知っています」を表す場合、standsではなくis standingとします。
全体で、I know the girl who is standing over there. となります。
I know the girl who stands over there. だと、「いつも向こうに立っている女の子を知っています」と、その女の子が習慣的にそこに立っている意味になります。
ここでは、前者の英文で解説いたしますね。

I know the girl standing over there. / I know the girl who is standing over there. のいずれも正しい文で、意味に違いはありません。
関係代名詞(ここではwho)の後ろに「be動詞+-ing」、あるいは、「be動詞+過去分詞形」が続く場合、「関係代名詞+be動詞」を省略できる、というルールがあります。I know the girl standing over there. は、I know the girl who is standing over there. のwho isを省略した形なのです。

別の例で確認してみましょう。「病院に運ばれた男性は私の先生です」と言う場合、The man (who was) taken into the hospital was my teacher. と、who wasを残す、who wasを省略する、のどちらでもOKです。

分詞と関係代名詞の使い分けについては、上記のような例の場合、もともと関係代名詞の文であるものの、「関係代名詞とbe動詞」が省略されて分詞が残った文と解釈しています。
分詞には、excited(ワクワクしている)/ exciting(わくわくするような)、interested(興味を持った)/ interesting(興味深い)のように、すでに形容詞として定着しているものもあります。
これらは、分詞というより形容詞としてgood やsmallと同じような感覚で使っていると言えるでしょう。


(Q176)レストランで料理を持ち帰りたいときは、英語で何と言えばいい?
アメリカ圏のレストランで、そこでは食べずに持ち帰りたいときにはどのように表現したらよいですか?
ファストフードや残り物の持ち帰りの経験はあるのですが……。
(兵庫県・ややさん)



to goやtake ~ outを使って表現できます

英語圏のレストランでの「料理持ち帰り」に関する表現ですね。段階を追って回答しましょう。
そのレストランが注文した料理を持ち帰り用にパックしてくれるかどうかが分からない場合は、まず、そういったことが可能かどうかを尋ねるのが礼儀です。
例えば、Will it be possible to take this dish out?(この料理を持ち帰ることは可能でしょうか?)や、I'd like to order this, but will it be possible to make it to go?(これを注文したいのですが、持ち帰り用にしていただくことは可能でしょうか?)のように尋ねます。
take ~ outで「持ち帰る」、to goで「持ち帰り」を表しています。

そのレストランで持ち帰りサービスがあることを既に知っている場合は、Could you make this to go?(これを持ち帰り用にしていただけますか?)や、I'd like to take this out.(これを持ち帰りたいのですが)のように言うとよいでしょう。

ちなみに、レストランで食べきれなかった料理を持ち帰りたいときは、May I have a doggy bag?(持ち帰り用の袋をいただけますか?)と言います。
doggy bagはレストランで残した料理を入れる袋のことで、体裁上、犬に食べさせるような言い方をしたことからできた言葉です。
このように表現すれば、パックなどを持ってきてくれるか、店員さんが持ち帰り用に包んで持ってきてくれます。


(Q177)「私も」を表す表現の使い分けを教えて
「私も」という表現として、me too, me as well, me neither, neither am I, so do I …という言葉を聞いたことがあります。
me neitherやneither am Iは否定文で使われるというのは知っているのですが、そのほかの違いがよく分かりません。使い分けを教えてください。
(東京都・パトちゃんさん)



「私も(~です)」か「私も(~ではありません)」で大きく2つに分かれます

英語には、「私も」を表す表現がたくさんあるため、使い分けがややこしく感じられますね。
「私も(~です)」か「私も(~ではありません)」かによって、表現が大きく2つに分かれます。
相手の肯定的な発言に対する「私も(~です)」は、Me too. やSo ~ I. を、相手の否定的な発言に対する「私も(~ではありません)」には、Me neither. やNeither ~ I.を用います。

Me ~. で答える例は次のとおりです。
1.
A) I like coffee. (私はコーヒーが好きです)
B) Me too. (私も[コーヒーが好きです])
2.
A) I don't like coffee. (私はコーヒーが好きではありません)
B) Me neither. (私も[コーヒーが好きではありません])


So ~ I. や Neither ~ I.は、相手の使った動詞(助動詞)の種類と時制に合わせて、~に来る語を使い分けます。

be動詞の場合、
1.
A) I'm tired. (私は疲れました)
B) So am I. (私も[疲れました])
2.
A) I'm not tired. (私は疲れていません)
B) Neither am I. (私も[疲れていません])
のようになります。

一般動詞の場合はdoやdidに置き換えます。
1.
A) I have a dog. (私は犬を飼っています)
B) So do I. (私も[犬を飼っています])
2.
A) I don't have a dog. (私は犬を飼っていません)
B) Neither do I. (私も[犬を飼っていません])
という具合です。

助動詞は、
1.
A) I can play the violin. (私はバイオリンを弾けます)
B) So can I. (私も[バイオリンを弾けます])
2.
A) I can't play the violin. (私はバイオリンを弾けません)
B) Neither can I. (私も[バイオリンを弾けません])
となります。

me as well という表現もご提示くださいましたが、これは通常、「その上、~もまた」という追加的な意味を表します。I’m a teacher and a writer as well.(私は教師であり作家でもある)と、文末にas well とするのが一般的です。



(Q178)誘っているのにmaybeを使っていいの?
誰かを誘う際、時々maybeを使っているのを耳にしますが、誘っているのに「たぶん~」というのはおかしな気がします。
ネイティブスピーカーはどういうニュアンスで使っているのでしょうか?
例えば、If I come to Tokyo, maybe we can have a coffee. I'm free tomorrow ... or maybe Tuesday. という文です。
(神奈川県・ミーガンさん)




控えめに誘いや助言を表す際にもmaybeを使います

maybeは「たぶん、もしかしたら」という意味で、確率の低さを表すときに使われますが、「~かもしれないですね」と誘いや助言を控えめに表すときにも使われます。
例えば、We should cancel the trip.だと、「(私たちは)旅行を取りやめた方がいいよ、取りやめるべきだよ」と主張した感じですが、Maybe we should cancel the trip.とすれば、「(私たちは)旅行を取りやめた方がいいかもしれませんね」とやわらかく提案している響きになります。

ご質問の、If I come to Tokyo, maybe we can have a coffee. は、「私が東京へ行った際には、よかったらコーヒーでもご一緒しませんか?」と控えめに誘っています。maybeがないと、「私が東京へ行った際は、一緒にコーヒーでも飲もうよ」ぐらいのニュアンスです。 I'm free tomorrow ... or maybe Tuesday. のmaybeは、確率の低さを表していると思われます。
「明日は(確実に)空いています。火曜日もたぶん大丈夫だと思います」というニュアンスです。



(Q179)過去形と過去進行形の使い分けがよく分かりません
過去形と過去進行形の使い分けがよく分かりません。
例えば、I read a book yesterday. という文をI was reading a book yesterday. と過去進行形にすることはできるのでしょうか? 
気になるのは、yesterdayがあるので過去形の方がよいのかという点です。また同様に、I was reading a book last week.も可能でしょうか?
(京都府・英語の森さん)




進行中だった行動や状態を表す必要がある時は過去進行形を使いましょう

文法的には、I read a book yesterday. / I was reading a book yesterday. のいずれも可能です。
過去進行形がふさわしいのは、「~したとき……していた」というような状況、例えば、I was taking a bath when you called me.(あなたが電話をくれたとき、私はお風呂に入っていました)や、I was vacuuming when the earthquake occurred.(地震が起きたとき、私は掃除機をかけていました)という場合です。
when ~ の部分がなくても、状況的に、時間的幅を持たせたうちの「一時点」に焦点を当てていれば、過去進行形が適切です。
例えば、I was living in London this time last year.(去年の今ごろはロンドンに住んでいた)は、去年1年間のうち、この時期はロンドンにいたというニュアンスです。
I was studying at 9:00 this morning.は今朝という幅の中で、「9時の時点では勉強をしていた」というニュアンスです。

ご質問の、I read a book yesterday.(昨日読書をした)は、単に昨日の出来事を述べているにすぎませんが、I was reading a book yesterday.は、話者がここ数日の様子を頭に描いていて、その中で「昨日は読書をしていた」という感覚で使っていると考えられます。
I was reading a book last week. についても同様です。
簡単に言うと、過去の時点に進行中だった行動や状態を表す必要がある時は過去進行形で、そうでない場合がないは単純過去で表すのが自然です。



(Q180)「テレビを見る」をsee (a) TVと言わないのはどうしてですか?
「映画を見る」をsee a movie、または、watch a movieと言うのに対し、「テレビを見る」はwatch a TVとは言いますが、see a TVと言わないのはどうしてですか?
(埼玉県・Yachiさん)





seeとwatchの動詞のイメージを確認しましょう

seeとwatchのイメージが分かると違いを理解しやすくなります。
矢印で表すとすると、seeは矢印が目に向かっているイメージ、watchは矢印が目から外へ向かっているイメージです。
つまり、seeは意識していなくても自然と「~が目に入る、~が見える」という意味で、watchは意識を対象物に向けて「~をじっと見る、~を注意して見る」という意味です。

「映画を見る」の場合、映画館で見る場合はsee a movie、家で(DVDなどで)見る場合はwatch a movieを用いるのが一般的です。
映画館のスクリーンは大きく、映像が目に飛び込んでくるイメージからseeがふさわしいのです。
一方、家で見る場合は、テレビにしてもパソコンにしても、そこに意識を向ける必要があるのでwatchを用います。

英語で「テレビを見る」の場合は、watch TV(aは不要)と言います。
テレビはリビングルームの一角などに置いてあることが多く、意識をテレビに向けて見るため、seeではなくwatchが適切です。
お分かりいただけましたか?



(Q181)「○○泣かせ」はどう言えばいいですか?
石原先生、はじめまして。「コンビニ店員泣かせ」とか「下請け泣かせ」などの「○○泣かせ」はどのように表現すればいいですか? よろしくお願いします。
(長野県 みたきちさん)



nuisance、problem、painといった語でニュアンスを伝えましょう

英語には、「~泣かせ」にぴったりの表現がありません。
したがって、意味の近い言葉で妥協したり、説明的な表現で表したりすることになります。
その中で使えるのは、「手を焼く人(物)」を表すnuisance、「悩みの種」を表すproblemやpainなどです。
例えば、「人泣かせの雨だ」と言いたいなら、This rain is a pain.となります。
This rain is a real pain. とrealを入れて強調してもいいですね。
「医者泣かせの患者」はnuisance patient for a doctorとなります。
「親泣かせの息子」なら、a son who is a problem to his parentsと表します。
親が他人に自分の息子のことを、「親泣かせの息子でして……」と言う場合は、He's a problem son. と表現するとよいでしょう。
この場合のproblemは「問題の、始末に負えない」という意味の形容詞です。

ご質問の「コンビニ店員泣かせ」はa nuisance to convenience store staff、「下請け泣かせ」は、a nuisance to subcontractorsのように表してはどうでしょう?
 nuisanceを形容詞で用いて、a nuisance customer to convenience store staff(コンビニ店員泣かせの客)や、a nuisance parent company to subcontractors(下請け泣かせの親会社)などと具体的に表しても、はっきりしていいですね。



(Q182)It could have been worse.の意味は?
It could have been worse.の意味を教えてください。
また、現在完了にbeenがつくのは、どのような場合ですか?
(香川県・まつんさん)



「そのぐらいで済んでよかった」「まずまずだった」という意味です

It could have been worse.は直訳すると「もっとひどくなり得た」で、そこから「(もっとひどくなり得たけれども、実際は)そう大したことなかった」、「そのぐらいで済んでよかった」「まずまずだった」などといった意味に広がります。

現在完了のbeenについては、<have been(+冠詞)+名詞>、<have been+形容詞>、<have been+動詞の-ing(進行形)>、<have been+動詞の過去分詞形(受け身)>を覚えておくとよいでしょう。
名詞の例: It has been a pleasure to talk with you.(お話できて楽しかったです)、 形容詞例: I have been busy.(私はずっと忙しい)、動詞の-ingの例: I have been studying English for 10 years.(私は英語を10年勉強しています)、動詞の過去分詞の例: I have been invited to the party.(私はそのパーティーに招待されています)という具合です。

ちなみに、It could have been worse.は形容詞のworseが続いているパターンですね。
これはIt could be worse.(もっとひどくなり得る→大したことない、まずまずだ)を過去形にしたものです。




(Q183)友達に「今日は何時に帰るの?」と聞きたい
友達に英語で「今日は何時に帰るの?」と聞くとき、どう言えばいいですか?
また、go home, go back home, get homeの違いは何ですか?
(海外 yuriさん)



What time are you going (back) home today? でOKです

友達に、英語で「今日は何時に帰るの?」と尋ねるには、What time are you going back home today?と表現します。
What time are you going home today? と言ってもOKです。

backが入ると「(家に)戻る」というニュアンスが多少強くなりますが、基本的にはどちらも同じように使えます。
get homeは「家に帰る」というより「家に着く(到着する)」という動作が強調されます。
よって、What time are you getting home today? と聞くと、「今日は何時に家に着きますか(着く予定ですか)?」というニュアンスになり、あまり自然とは言えません。
get homeがピッタリくるのは、Can you e-mail me when you get home.(家に着いたら電話してね)やI got home 10 minutes ago.(10分前に家に着きました)のような状況です。
ちなみに、What time are you -ing? の代わりに、What time are you going to+動詞の原形? とすることもできますが、その日の帰宅時間を既に決めてあると仮定して尋ねているので、What time are you -ing? がより適切です。

もう2点補足すると、英語で「今日は何時に帰るの?」と家に残る家族がこれから出掛ける家族に尋ねる場合は、What time are you coming (back) home today? となります。
また、「今日」が「今夜」を指している場合は、todayをtonightにした方がよいことも一緒に覚えておきましょう。



(Q184)besideとexceptはどちらも「~以外に」という意味?
英語のbesideとexceptはどちらも「~以外に」という意味ですが、どのような違いがありますか。
(岡山県・MAさん)



besidesは通常、否定文や疑問文で用います

besideとexceptの違いは?というご質問ですが、「~以外に」を表すのはbesideではなく、besidesです。
besideは「~のそばに」や「~と比べると」という意味になるので注意しましょう。

besidesは通常、否定文や疑問文で用います。
No one agreed besides me.(私以外は誰も賛成しなかった)、Who is your favorite actor besides Brad Pitt?(ブラッド・ピットのほかに好きな俳優は誰ですか?)という具合です。

一方、exceptはevery, all, each, any, noなどが前にくるのが一般的です。
例えば、The store is open every day except Monday.(その店は月曜日を除いて毎日開いています)や、All the friends except Sara are single.(サラ以外の友達はみな独身だ)という具合です。
ちなみに、exceptの代わりにbutを用いることもできます(exceptの方が除外のニュアンスが強い)。



(Q185)仮定法過去完了について質問です
仮定法過去完了について質問です。
日本語でも「早く走れていたら」や「上手に泳げていたら」と言うことがありますよね。
Ifの後に続くのは原則、had+過去分詞ですが、ここに、If you could've run faster, you could've... のように助動詞を入れることはできますか。
もし、この形が不可でしたら、If you had been able to run faster, you could’ve... は可能ですか?
(福岡県 ルミさん)



仮定法過去完了のパターンを理解しておきましょう

仮定法過去完了がよく分からないという学習者の方のために、まず、パターンを見ておきましょう。
英語会話での、仮定法過去完了は一般に、<If+主語+had+過去分詞形, 主語+would've [could've/might've] +過去分詞形.>という形を取り、「(あの時)~していたら、……だっただろう[できていただろう/だったかもしれないのに]なぁ」を表します。
例えば、If I had studied hard, I could've passed the test.([あの時]しっかり勉強していたら試験に合格できていただろうになぁ)という具合です。

ご質問は、このIf節で<had+過去分詞形>の代わりに、<could've[could have]+過去分詞形>が使えるかどうかということですが、答えは、「使えます」。
つまり、If you could've run faster,で、「(あの時)あなたがもっと早く走れていたら」を表すことは可能です。
そして、If you had been able to run faster, も可能です。
ひとことで言うと、「(あの時)~できていたら」と表す場合、<If 主語 could've+過去分詞形,>と<If 主語 had been able to+動詞の原形,>のいずれも可能です。
英語会話では前者の方がよく使われます。


お分かりいただけましたか?



(Q186)疑問詞に続く「S+V」の語順を教えて!
疑問詞に続く文で、「S+V」のように肯定文になるものと、疑問文になるものがありますが、この区別が付きません。
(福岡県・jricoさん)



英語会話では、
疑問詞の後に「主語+動詞」が続くものとは、I asked where she bought it.(私は、それをどこで買ったのか彼女に尋ねた)に見られるような文のことでしょうか? 
以下、そのように仮定して回答しますね。

直接的か、間接的かで語順が決まります

whereやwhatなどの疑問詞を使った疑問文は、直接的にも、間接的にも表すことができます。
直接表現とは、Where did she buy it?(彼女はそれをどこで買いましたか?)のように、相手に直接質問を投げ掛けるタイプのことを言います。
そして、「それをどこで買ったのか彼女に尋ねた」とワンクッション置いて間接的に表したのが、I asked where she bought it. です。
後者の間接表現では、疑問詞の後を「主語+動詞」の語順にするというルールがあるため、where she bought itとなっているのです(I asked where did she buy it.は誤り)。

ほかの例も見てみましょう。
Where is the fitting room?(試着室はどこですか?)は直接的、Could you tell me where the fitting room is?(試着室がどこにあるのか教えていただけませんか?)は間接的。How many children does Tim have?(ティムには子どもが何人いますか?)は直接的、Do you know how many children Tim has?(ティムに何人の子どもがいるのか知っていますか?)は間接的です。
お分かりいただけましたか?

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(Q187)You know と actuallyの使い方を教えて
you knowの使い方を教えてください。
また、文頭でactuallyと言っているのをよく耳にします。
カジュアルな日本語だと、どんな訳がよいのでしょうか? 
actuallyのほかに、1単語で言える副詞についても教えてください。
(海外・metroさん)



英語会話で、
you knowは使う位置によって意味が異なります。
actuallyは相手が驚いたり困惑したりするかもしれないことを述べるときの前置きとして使います

you knowは使う位置によって意味が異なります。
話題を変えるときに文頭で使うと、「そういえば~のことだけど」という前置きになります。
You know Ken? He's getting married.(そういえばケンって結婚するんだよ)という具合です。
適切な言葉がパッと出てこないときに、(Well,) you know , と言えば、「ええと」や「それであのう」というニュアンスになります。
また、相手も知っているであろう事柄について文中や文末で用いると、「ほら、例のあれですよ」というニュアンスに。
I went to the cafe, you know, the one you recommended. (カフェに行ったよ、ほら、君が勧めてくれたあの[カフェ])という感じです。

また、I need to go now. I have to pick up my son, you know. と文末で用いると、「~ですからね」と相手に思い出させるニュアンスが加わります。
全体で、「もう行かないと! 息子のお迎えがありますからね」という意味です。
いずれも、you knowには漠然としたニュアンスしかなく、言葉のクッション的に使われることが多いので、ネイティブの使い方によく注意して感覚をつかむのが一番です。

もう1つのご質問、actuallyは「実はね」や「それがね」「ところがなんと」という意味で、相手が驚いたり困惑したりするかもしれないことを述べるときの前置きとして使います。
A: How's your work?(仕事はどう?)B: Actually, I quit.(実は辞めたんだ)のように使います。
1単語で言える副詞はほかに、basically(基本的に、要するに、そもそも)、frankly(正直言って)、obviously(どう見ても、言うまでもなく)、apparently([[実際はともかく]見たところは)、seriously(まじめな話だけど)などがあります。
一緒に覚えておきましょう。

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(Q188)メールの書き出しや結びの言い方を増やしたい
最近、ネイティブの彼ができました。
英文でやり取りしているのですが、私は英語の知識がほとんどなく、今勉強中です。
メールの書き出しや結びで、フランクな言葉を増やしたいのですが、どのような言葉がありますか?
(沖縄県・マメさん)



相手の名前を書き、
感想を書いたり様子を尋ねる1文を入れてもいいでしょう

ネイティブの彼と英文でやりとりですか? 
楽しそうでいいですね!(ここでは、彼の名前をAlexと仮定して表現をご紹介しますね)

恋人や親しい友人との英語メールでは、Hi Alex, やAlex, のように「Hi+相手の名前,」、または、相手の名前だけを書くのが一般的です。
また、念のため書いておきますが、これに続く文は状況によって異なります。
例えば、デートの後に送る英語メールなら、Thanks for the wonderful time today.(今日はすてきな時間をありがとう)やI had a great time with you today.(今日はとても楽しかったです)のように書くのがいいですね。
相手がその日、何か特定のことをしたのを知っていれば、How was the game?(試合はどうだった?)やDid you have a productive meeting?(実りの多い打ち合わせになった?)などと様子や感想を尋ねるとよいでしょう。

恋人同士や親しい間柄でのメールの結びは、Love,(愛を込めて)やThinking of you,(あなたのことを思っています)がよく使われます。
また、Hugs, (ハグをあなたに)や Hugs and kisses, (ハグとキスをあなたに)と書いたり、XOXO, と書くこともあります。
このXはキス、Oはハグを指しています。相手のメールを参考にしながら、さまざまな英語会話表現を取り入れてみましょう。

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(Q189)海外で食事をするときの質問について教えて!
海外で食事をするとき、レストランで何人かで取り分けて食べたいと思っても、「どのくらいの量ですか?」「一人分はどれほどでしょうか?」といった英語表現が思いつきません。
(京都府・さっちんさん)



How big is one portion? で「一人分はどのくらいしょうか?」になります

海外へ行ったときは、いろいろな料理を試してみたいもの。
また、日本のレストランと比べて一人前の量が多いこともあり、取り分けて食べる際の表現を覚えておくのは賢明ですね。
英語で「この料理はどのくらいの量ですか?」は、How big is this dish?と尋ねます。
How big is one portion? と聞けば、「一人分はどのくらいでしょうか?」となります。
one portionで「一人前」や「(二人以上で取り分けた)一人前」という意味です。

ほかに、Is this big enough for two people?(これは二人で分けても十分でしょうか?)という尋ね方もあります。
We’re thinking about sharing a dish, but ...(一皿を分けようと思っているのですが……)と前置きしてもいいですね。
料理を一気に注文するのではなく、様子を見ながら少しずつ注文していくのであれば、注文の最後に、That’s all for now. We may order some more later.(とりあえず以上です。
また後で追加注文するかもしれません)と言っておくとよいでしょう。

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(Q190)「自分でするから大丈夫です」は英語でなんて言えばいい?
いつもこの英語英会話サイトで勉強させていただいています。
イギリスのホームステイ先のホストマザーが、「お茶を入れようか?」とよく言ってくれるので、「自分でするから大丈夫ですよ」というつもりで、I'll make it by myself, thanks. または、I'll do it by myself, thanks. と言っていたのですが、イマイチ自信がありません。
実際はどんな言葉が適切でしょうか?
(海外・かれんさん)



I'll make it by myself, thanks.
または、I'll do it by myself, thanks.でOKです

かれんさんがいつも言っている英会話表現で合っていますよ。
自信を持ってくださいね。
Would you like some tea?(お茶はいかがですか?)やWould you like me to make tea for you?(お茶をお入れしましょうか?)などと聞かれて、相手に入れてもらうときは、Yes, please. Thank you.(ええ、お願いします。ありがとう)と答えますが、「自分でするから大丈夫です」と言う場合は、I'll do it by myself, thanks. と言えばOKです。I'll make it by myself, thanks. としてもよいのですが、英語で答えるときに同じ動詞を繰り返す(ここではmake)より、doに置き換えた方がスッキリします。
また、byを省略して、I'll do it myself, thanks.としてもいいですね。

ほかに、I'll take care of it myself, thanks.と表すこともできます。「~の世話をする」という意味のtake care of ~ は、このような状況でも使われるので、一緒に覚えておきましょう。

お分かりいただけましたか?


(Q191)英会話中、文法ばかり気になり短い完結した文章しか話せません
仕事の都合で渡米したばかりです。
会話中、文法ばかり気になり、いちいちIやyouを付けるなど短い完結した文章しか話せません。
スピーキングとライティングで文法的に違いはありますか?
(海外・Bostonさん)



文の長さは気にせず、慣れるまでは自分なりの英語で「情報を正しく伝える」ことを優先させましょう

英語は、「短い英文=初級者、長い英文=上級者」といった基準で判断されるものではないので、短い文で話すことを気にする必要はありません。
私たちはとかく、長い文や難しい表現を使って話すことが良いと思いがちですが、ネイティブスピーカーも短い文で会話することが多いのが実情です。
短い方が分かりやすかったり、イキイキ感が伝わりやすかったりすることもあるくらいです。
文の長さは気にしなくてよいでしょう。
また、いちいちIやyouを付けてしまうとのことですが、主語を省略せずに表すのは、むしろ良いことです。
特に、ビジネスの場では情報をきちんと伝えることが大切なので、省略しない英語を心掛けるとよいですね。

スピーキングかライティングかによる文法の違いはありません。
ただ、会話では単語を省略したり短縮したりすることはあります。
例えば、That sounds good.(それはいいですね)→Sounds good.、 I don't know.(分かりません)→Don't know. と主語を省略したり、「~したい」という意味のwant toをwanna(ワナ)と発音したりするなど、会話ではくだけた英語になることが多々あります。
といっても省略しなければいけないわけではないですよ。

上級者レベルの英語、ネイティブスピーカーの英語を意識するのも大切なことですが、慣れるまでは自分なりの英語で「情報を正しく伝える」ことを優先させてお仕事なさるとよいでしょう。
英語はツールの1つなのですから。

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(Q192)英会話でThank you. と言われたときの返事に迷います。
ニュアンスを教えてください
留学中です。
Thank you. と言われたときの返事にいつも迷います。
You're welcome. / My pleasure. / Not at all. / No problem. / It's nothing. くらいしか思い出せないのですが、どういったときにどの言葉で返すのがよいか教えてください。
(海外・Mayuさん)



Sure. やYou bet.、My pleasure. などで「どういたしまして」という意味になります。
してあげた内容やカジュアル度で使い分けましょう

「どういたしまして」に当たる表現を使い分けたくなったというのは、英語会話がレベルアップしようとしている証拠。
素晴らしいことですね。
 私たちは、Thank you. と言われたらYou're welcome. と答えると習います。
もちろん、それで正しいのですが、You're welcome. はやや改まった響きがあるため、アメリカ英語では、Sure. やYou bet. などと返す人の方が多いのは事実です。
 My pleasure. は、It's my pleasure. のIt’sが省略された形で、「こちらこそ(お役に立てて)うれしいです」という気持ちが込められています。
ビジネスシーンでは、少々かしこまって、The pleasure is mine. とも言います。
 Not at all. やNo problem.、It's nothing.は「それ(私がした行為)は大したことではありませんよ」という気持ちのときに使うとよいでしょう。
 ほかに、「(また協力が必要なときは)いつでもおっしゃってください」というニュアンスならAny time.、「お礼なんていいんですよ」というニュアンスならDon't mention it. と言います。
また、「いえいえ、お礼を言うのは私の方です」という気持ちを込めるなら、Thank YOU.(セァンク・ユー)のように、youを強く言うとよいですね。
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(Q193)want to ~以外の「~したい」の言い方を教えて!
私は「~をしたい」をいつもwant to ~と表現していましたが、ペンパルがよくwould not mind ~ingを使っています。
これは「~したい」という意味とは違うのでしょうか?
「~したい」の表現の仕方を教えてください。
よろしくお願いします。
(兵庫県 ipodさん)



まずはwould love to ~やwouldn't mind -ingなどを使いこなせるようにしましょう

私たち日本人には「~したい」=want to ~が一番なじみ深いですね。
ペンパルさんがよく使うというwouldn't mind -ingは「ぜひ~したいのですが」という意味の丁寧な表現です。
直訳は「仮に~することになっても構いません」ですが、そこから、「いや、むしろぜひそうしたいです」という反語的な意味になったものです。
really want to ~を丁寧にした言い方だと考えれば分かりやすいでしょう。
ちなみに、want to ~をwould like to ~ にすると、控え目な「(できれば)~したい」を表すことができます。
 「ぜひ~したい」という意味では、would love to ~も使えます。
通常、英語会話では、I'd love to ~.のようにwouldを'dと短縮して使います。
「~したい気分だな、~したい気がする」と少々控えめに表すなら、feel like -ingがよいでしょう
。遠回しな表現として、be interested to ~ も覚えておくといいですね。interestedは「興味を持っている」という意味ですが、そこから「~したい」へとつながっていくわけです。be very interested to ~とveryを加えると、「ぜひ~したい」という強い願望を表すことができます。
 ほかにもたくさん英語表現はありますが、まずはこれらを使いこなせるようにしましょう。
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(Q194)Do you ~?は相手にyesかnoかを迫るので避けるべきですか?
ある英語本に、Do you ~? は相手にyesかnoの選択を迫っている感じがあるので、Do you like Japanese food? ではなく、How do you like Japanese food? とすべきとありましたが、ネイティブの方は本当にそう感じているのでしょうか?
また、Why did you ~? も同様で問い詰めている感じがあるので、Why did you come to Japan? とせずに、What brought you to Japan? とすべきとありました。
これらは後者の言い方にすべきでしょうか?
(奈良県・Kuさん)



英会話で相手に答えの幅を与えるには、How do you like ~?が好まれます

ぶっきらぼうに淡々とDo you like Japanese food? と聞けば、相手にyesかnoかを迫っているような響きがするかもしれませんが、笑顔で聞けばそのような印象は受けません。
Do you like ~? は相手がそれを好きかどうか尋ねるときに用います。
単なる興味や情報収集で聞く感じです。
一方、How do you like ~? は、その話題になったときに、相手がそれに対してどのくらい興味があるのかを知りたいときに使います。
How do you like ~? と聞かれたら、I really like it.(すごく気に入っている)やIt’s OK.(まあ嫌いではないかな)のように、程度を表す表現を入れて答えます。
相手に答えの幅を与えているという点から、単に好きかどうかを尋ねるDo you like ~?よりもHow do you like ~? を好む人が多いと言えるかもしれません。
 2つ目のWhy did you ~? は、問い詰めている響きを持つことがあるのは事実です。
Why did you ~? は好ましくないことをした相手に「どうして~したんだ?」と理由を聞くときに用いるのが一般的だからです。
よって、Why did you come to Japan? と言うと、日本に来てはいけない相手に、「どうして日本へ来たんだ?」と聞いている印象を与えかねません。
そういう場合は、What brought you to Japan?(何があなたを日本へ来させたのですか→どのような経緯で日本へ来ることになったのですか?)と尋ねる方がやわらかい響きになります。
 ただし、私たちはネイティブではなく英語学習者です。
丁寧さの度合いなどに気を取られて会話を楽しめないのはもったいないこと。
声のトーンや顔の表情から誤解なく伝わることが多いので、細かなことは二の次にして、まずは英語コミュニケーションを楽しみましょう。
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(Q195)様子を伝えるとき、look likeとseemの違いを教えてください!
Tom looked like he was confused.(トムは困惑しているようだった)とHe seemed awfully disappointed.(彼はものすごく落ち込んでいるようだった)。
英語で様子を伝えるとき、looked likeとseemedに違いはありますか?
(東京都 切り株さん)



He looks like a teacher. と He seems like a teacher.の違いを考えてみましょう

lookとseemはいずれも「~のようだ」という意味で、様子を伝えるときに使われますが、大きな違いは次のとおりです。
 look …… 顔つきなど見た目で判断して、「~のようだ」「~のように見える」
 seem …… 状況などから察し、話し手の主観的判断で「~のようだ」「~のように見える」
 He looks like a teacher. と He seems like a teacher. の2文を比較してみましょう。
He looks like a teacher. は、例えば、見た目がまじめそうでめがねをかけていて……と、彼の外見が一般的にイメージされる先生像と類似しているときに使います。
一方、He seems like a teacher. は、教育の話をしたり、生徒と先生のかかわりについて語ったりするなど、先生をしているのかな?と思わせる一面があったときに使います。
 ご質問のTom looked like he was confused. は、Tomが困惑している様子を目にして言った表現です。
ちなみに、英語会話では、like he wasを省略して、Tom looked confused.としてもOKです。
He seemed awfully disappointed. は、彼が落ち込んでいる様子を察して言った表現です。お分かりいただけましたか?
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k(Q196)Thank you for coming by.のbyっているの?

アメリカのえいごドラマなどでThank you for coming by.っていう文があったのですが、なぜbyが入っているのかがよく分かりません。

(京都府・maikoさん)



えいごで、come byで「立ち寄る」という意味になります

Thank you for coming.(来てくれてありがとう)と言えばよい状況で、Thank you for coming by. という表現を耳にすると、このbyは何?と疑問に思ってしまいますよね。

 どちらも同じような状況で使いますが、comeは「来る」という意味を表す最も一般的な語で、come byは「立ち寄る」というイメージが強い語句です。

また、親しい間柄で、「(気軽に家に)来る」と言いたいときにも、come byがピッタリです。

 えいごドラマでThank you for coming by.と言っていたとのことですが、「立ち寄ってくれてありがとう」という意味で使われたか、親しい間柄で「今日は来てくれてありがとうね」とカジュアルな感覚で使われたか、このどちらかだと思われます。
 「立ち寄る」という意味では、come byのほかに、stop byやstop in、drop byやdrop inなども使われるので、まとめて覚えておいてくださいね。





(Q197)「前に話したかもしれないけど」は何て言えばいい?

「この話したかもしれないけれど」とか「前に話したかもしれないけど」は英語で何と言いますか?

「I told you …」とかだと「言ったでしょ!」みたいに聞こえる気がするし。

(東京都 むっちゃんさん)




いきなり話題に入るのではなく、「この話したかもしれないけど」などと前置きしてから話し始めるのは、えいご英会話が円滑になってとてもいいですね

「~したかもしれないけれど」は、「I may have+過去分詞形, but …」を使って表します。

mayをmightにしても構いません。「この話したかもしれないけど」は、tell(話す)の過去分詞形toldを使って、I may[might] have already told you this, but … と表現します。

already(もう、既に)を加えると、日本語のニュアンスにより近くなります。

「前に話したかもしれないけど」は、I may[might] have told you this before, but …と言えばよいでしょう。

 ほかに、「前にも聞いた[尋ねた]かもしれないけれど」なら、I may[might] have asked you this before, but …「前にもお見せしたかもしれないけれど」なら、I may[might] have showed you this before, but …とします。

一緒に覚えておきましょう。



(Q198)The U.S.の発音を教えてください

The U.S.の発音を教えてください。U.S.のUは子音で始まるのでtheは「ザ」と発音していいのでしょうか? 

それとも、強調のため「ジ」と発音するのでしょうか?

(福岡県・Ghanablackさん)





The U.S.は「ザユーエス」と発音します

一般的にThe U.S.は「ザユーエス」と発音します。

このtheは舌を上下の歯の間に軽く挟んだ状態で「ザ」と言います。

会話やスピーチなどでは、theに続く語句を強調したいとき、本来「ザ」と発音すべきところをあえて「ジー」と言うことがあります。

よって、U.S.を強調する場合は、「ジーユーエス」となることもあります。

ちなみに、口ごもるときにも「ザ」を「ジー」と発音する人がいます。

 ところで、U.S.はU(母音)で始まる語なのにどうしてtheを「ザ」と発音するの? と疑問に思われた方がいるかもしれません。

確かに、後に続く語が母音で始まる場合はtheを「ジ」と読み、子音で始まる場合は「ザ」と読むと習いました。

ですが、この母音・子音はスペルで判断するのではなく、発音で判断します。

U.S.のUは「ユー」と発音するので子音扱いとなり、theを「ザ」と発音するのです。 



(Q199)「~しやすい」「~しにくい」は英語でどう言えばいい?

「~しやすい」「~しにくい」は英語でどう表現しますか? 

例えば、「私は転びやすい」とか、「この単語は覚えにくい」と言った感じのものです。

お願いします。

(海外 かめさん)





be easy [hard] to do、easily doなどを使って表しましょう

「~しやすい」や「~しにくい」はeasy(簡単な)やhard(難しい)を使って表現します。

「~しやすい」は、be動詞+easy to+動詞の原形(~するのは簡単である)と表現します。

This computer is easy to use.(このパソコンは使いやすい)、He is easy to talk to.(彼は話しやすい人だ)という具合です。

 また、「すぐに~する」と考えて、easily+現在形の動詞で表すこともできます。

I easily gain weight.(私は太りやすい)、She easily gets angry.(彼女は怒りやすい→すぐに怒る)のように使います。

ご質問の「私は転びやすい」もこのパターンを使って、I easily fall over. やI easily trip over. と表すとよいでしょう。

 一方、「~しにくい」はbe動詞+hard to+動詞の原形(~するのは難しい)と表現します。

This word is hard to remember.(この単語は覚えにくい)、These shoes are hard to take off.(この靴は脱ぎにくい)という具合です。

hardをdifficultと入れ替えてもOKですよ。



(Q200)toが「前置詞」なのか、「不定詞」なのかの見分け方は?

「~を楽しみにしている」を表すI'm looking forward to ~ing. は、つい、toの後に動詞の原形を持って来たくなります。

なぜtoの後にing形が来るのか調べたら、このtoは前置詞だからとありました。

英語で、前置詞のtoか不定詞のtoかは、どうやって見分ければいいですか。

熟語として覚えるだけでは限界があります。

(神奈川県・mokomokoさん)





英語で前置詞のtoか不定詞のto かは、直後に続く語で確認しましょう

toの後に続く動詞は原形になることが多いため、look forward to(~を楽しみにする)にing形の動詞が続くことを疑問に思う人もいるでしょう。

mokomokoさんがお調べになったとおり、このtoは不定詞のtoではなく、前置詞です。

つまり、直後に名詞(句)が来ます。

動詞をもとにして「~すること」という意味の名詞を作るには、動詞をing形にすればOK。これを動名詞と言います。

例えば、「イタリアへ行くのが楽しみです」は、I'm looking forward to going to Italy. と表現します。

toが前置詞なのか不定詞なのかは、直後に続く語を見れば分かります。

名詞や動名詞が続けば前置詞で、「~へ」「~を」「~に」といった意味です。

I went to Taiwan last month.(先月台湾へ行った)やI'm used to living by myself.(1人で住むことに慣れている→1人暮らしに慣れている)などのtoが前置詞です。

一方、動詞の原形が続く場合は不定詞で、「~するために」「~するための」といった理由や目的などを表します。

「~すること」という意味もあり、この場合、動詞のing形と入れ替え可能なこともあります。
I bought some wood to make a bookshelf.(本棚を作るために木材を買った)やI want something to drink.(飲むための何かが欲しい→飲み物が欲しい)などのtoは不定詞です。

このように、後に続く語句でtoが前置詞なのか不定詞なのかを見分けることもできますが、look forward to ~ や be used to ~(~に慣れている)などの英語熟語は、英語の辞書を引くと「~は名詞、または動名詞」などと書いてあるので、このtoは前置詞だと分かります。

There's no royal road to learning.(学問に王道なし)、頑張って1つ1つ覚えていきましょう。




(Q201)diedとdeadの違いがよく分かりかりません!

diedとdeadの違いがよく分かりません。

「彼は昨日死んだ」は、He died last night. あるいは、He is was dead last night. のどちらでしょうか?

(東京都 mutsumiさん)




動作を表す動詞と、状態を表す形容詞です

えいごでは、diedは、die(「死ぬ」の意味)という動詞の過去形で「死んだ」という意味です。

He died two years ago. (彼は2年前に死んだ)や、He died of cancer.(彼はガンで死んだ)のように使います。

一方、えいごでは、deadは「死んでいる」という意味の形容詞です。

例えば、事故現場に駆けつけた救急隊員が、被害者について He is dead.(彼は死んでいる)のように表現するときに使います。

 ご質問の「彼は昨日(昨夜)死んだ」は、He died last night.が正解です。

He is dead last night. だと「彼は昨日死んでいる」という意味になるので、この英文は He was dead last night.とするべきですね。

しかし、isをwasに変えても「彼は昨夜は死んでいた(今は生きている)」というおかしな意味になってしまうので、自然な文とはいえません。

 ちなみに、dieは「死ぬ」という直接的な単語なので、英語会話では、pass away(亡くなる、他界する)を用いて、He passed away last night. としましょう。

同様にdeadも遺体が腐敗していく状態を表す生々しい単語です。

上記の例文のように事故現場や病院などで使うことはあっても、英語会話では、「父は既に死んでいます(=亡くなっています)」のような例で用いることはありません。

このような例では、My father is already gone.

やMy father has already passed away.

と表現するのが自然です。




(Q202)アメリカはshallは使わないって本当?

日本人はよく、Shall we? や Shall I? と言いますが、アメリカ人が書いたえいご本では「アメリカえいごでは shall は使わない」と書いてあります。

アメリカ人は Shall we dance? をどう言うのでしょうか?

(千葉県 デズモンさん)




アメリカえいごでは、shallはほかの表現に言い換えられることが多いです

アメリカえいご(会話)では、shallをあまり頻繁に使わないのは事実です。

カジュアルな雰囲気を好むアメリカ人にとって、shallは堅苦しく感じられるからです。

 では、例えばShall we dance? (一緒に踊りましょうか?)をどう表現するかというと、Let's dance.(一緒に踊りましょう)とお誘い表現で表します。

日本人の感覚だと唐突な感じを受けるかもしれませんが、これでOKです。

また、「一緒に~しませんか?」という意味のWhy don't we ~? を用いて、Why don't we dance?(一緒に踊りませんか?)と言うこともあります。

また、Do you want to dance with me?(私と一緒にダンスでもどう?)やWould you like to dance with me?(私と一緒にダンスでもいかがですか?)などと表現してもよいでしょう。

 文法上では、Let's ~. で始まる文の付加疑問文にはshall we? を用います。

Let's dance, shall we?(一緒に踊りましょうよ)やLet's go shopping, shall we?(お買い物に行きましょうよ)という具合です。

しかし、アメリカ英語ではshall weを用いず、単にLet's dance. や Let's go shopping.と言うのが自然です。




(Q203)duringとwhileの違いがよくわかりません!

「~の間」にあたるduringとwhileの違いがよくわかりません。

具体的に例を出してご指導お願いします。

(愛知県 kai君のママさん)




意味だけでなく、後ろに続く語句の構造に意識しましょう

during、whileはいずれも「~する間(に)」という意味なので混同しやすいですが、後に続く語句を比較するとその違いがわかります。

duringは後ろに名詞などの句が続きます。

during the day(日中)、during my summer vacation(夏休み中)という具合です。

一方、whileは文や節(つまり主語+動詞があるもの)を続けて、while I was sleeping(私が眠 っていた間に)、while my mother was out(母が外出していた間に)のように表します。

この違いを文法的に説明すると、duringは前置詞、whileは接続詞ということになります。

はっきり理解するために、同じ内容で見てみましょう。

 「ロンドン滞在中に」をduringを用いて表すとduring my stay in Londonとなり、whileを用いるとwhile I stay in London 、またはwhile I’m in Londonとなります。

 また、while節の動詞がbe動詞の場合に注意点が1つあります。

次の2つの英文を比較してみましょう。

1.I burned my finger while I was cooking.

(私は料理をしているときに指をやけどした)

2.My husband got back home while I was cooking.

(私が料理をしているときに夫が帰宅した)

1はwhileの前と後の主語がいずれもIです。

このように主語が同じ場合、while節の主語+be動詞を省略して、I burned my finger while cooking. と表すことができます。

2の英語文の主語は、whileの前がmy husband、whileの後がIと異なるため、while節の主語+be動詞を省略できません。




(Q204)「土曜日と日曜日は英語の勉強をしません」は何て言えばいい?
「土曜と日曜はえいごの勉強はしません」を英語にした場合、I don't study English on Saturday and Sunday. なのか、I don't study English on Saturday or Sunday. なのか、どちらでしょうか?
(新潟県 gollyyollyさん)




「AもBも~ない」となる文は、えいご表現では、否定文でorを用いて表します

「土曜日と日曜日は英語の勉強をしません」をえいごで表すと、I don't study English on Saturday or Sunday. となります。

日本語が「土曜日と日曜日」となっているため、この部分をSaturday and Sundayと考えて、I don't study English on Saturday and Sunday. としたくなりますが、否定文ではandをorに変えて、I don't study English on Saturday or Sunday. とするのが自然です。

この文は、I don't study on Saturday. I don't study on Sunday, either.(土曜日は勉強しません。日曜日も勉強しません)と置き換えられます。

つまり、「土曜日も日曜日も勉強しません」ということです。

このように、「AもBも~ない」となる文は、否定文でorを用いて表します。

 別のえいご文で見てみましょう。

「肉と魚は好きではありません(=肉も魚も好きではありません)」は、I don't like meat or fish.と表します。

「酒とタバコはやりません(=酒もタバコもやりません)」はI don't drink or smoke.「歌と踊りはできません(=歌も踊りもできません)」ならI can't sing or dance. となります。
お分かりいただけましたか?




(Q205)just in caseと to be on the safe sideの使い分けは?

「念のために」の意味で、just in caseや to be on the safe side を使っていますが、この2つに違いはありますか?
(大阪府 Yukiさん)




「もしものときのために」か「大事を取って」くらいの違いです

just in caseとto be on the safe side(just to be on the safe sideとすることもある)は英語会話では、どちらも「念のため」という意味で、同じように使うことができます。

厳密に言うと、just in caseは「もしものときのために」、to be on the safe sideは「大事を取って」というニュアンスですが、交換可能なことが多いのも事実です。

 例えば、just in caseは、Can I get your cell phone number just in case?(念のため、携帯電話の番号を教えてもらってもいい?)のように使います。

「道に迷うといけないから」といった「もしものとき」を想定しています。

to be on the safe sideは、You should see a doctor just to be on the safe side.(念のため、医者に診てもらった方がいいよ)のように使います。

何かあるといけないから」といったニュアンスが含まれています。

しかし、後者のえいご文にjust in caseを用いても問題ありません。どちらを使うかは、話し手の好みと言っても過言ではないでしょう。

日常的な事柄でカジュアルな感覚ならjust in case、「念には念を」という意識が強い場合はto be on the safe sideを使う人もいます。

例えば、「念のため、傘を持って行こう」という場合、曇りの日に駅から家までの道で雨に降られるといけないからという状況ならI'll take an umbrella (with me) just in case. 

友人の結婚式に出席するなどで、晴れた日でも大事な服をぬらしたりするようなことはしたくないなどの場合ならI'll take an umbrella (with me) to be on the safe side. と使いった感じです。



(Q206)「あなたも~しないようにね」という英会話での返事の仕方はどう考えればいい?

Do not drink too much.と言われて、「あなたもね」と英語で答えるとき、主人はYou, too. かNor you.だというのですが、You, neither. ではないのでしょうか?
(NIGEL'S WIFEさん)


You, neither、You, tooに続く意味を考えてみましょう

私たちは学校で、「私も(~だ)」はMe, too.「私も(~ではない)」はMe, neither. と習います。
よって、Do not drink too much.(飲み過ぎないようにね)と言われて「あなたも(飲み過ぎないように)ね」と答えるとき、後者の主語をyouに変えてYou, neither.とすればよいと考えます。
しかし、この英語会話表現だと「あなたも飲み過ぎることはない(だろう)」というニュアンスになってしまいます。
相手にも注意を促す意味での「あなたもね」は、ご主人のおっしゃるとおり、You, too. やnor(~もまた……ない)を使ってNor you. がよいでしょう。
 では、なぜ否定文に対してYou, too.が使えるのでしょうか? それは、内容が肯定か否定かにかかわらず、主語の直後にtooを置くと「誰々も」という意味に限定することができるからです。例えば、She, too, has a Porsche.は「彼女もポルシェを持っている」となりますが、She has a Porsche, too.だと「彼女もポルシェを持っている」と「彼女はポルシェも持っている」の2通り考えられ、意味があいまいです。
「彼女も(ポルシェを持っている)」を明確にするには、She, too, has a Porsche.とするのが英会話では、よいとされます。

ご質問の英語文はDo not drink ~と命令文になっているため、理解しやすいように、意味が同じYou shouldn’t drink too much. に形を変えて説明しますね。
この英語会話文を、「あなたも飲み過ぎないようにね」と表すには、You, too, shouldn’t drink too much. とします。
この最初の部分が、ご主人の言うYou, too. の出所です。
You shouldn’t drink too much, either. と表現することも可能です。
その際、You shouldn’t, either.とすれば誤解なく伝わるはずです。
You shouldn’t drink too much. と言われ、nor(~もまた…ない)を使って「あなたも飲み過ぎるべきでない」と答える場合は、Nor should you. と表現します。
くだけた英語会話では、単にNor you. と言うこともあります。ご理解いただけましたか?





(Q207)最上級で使われるof all のallは単数、複数?

Tom is the tallest of all. というような最上級の表現では、ofの後に複数の意味を表す語がくると習いました。allは人を指す場合は複数扱いですが、物・事を指す場合は単数扱いとも習ったのですが、上記のような文でallが物・事を表す場合もof allとなるのでしょうか?
(神奈川県 sakiさん)


「最上級+of all」 は「すべての中で最も」という意味で人、物、事にかかわらず使うことができます

最上級の文で. . . of allを使って「~の中で一番……」と表す場合、人、物、事にかかわらず、常にof allの形で用いることができます。Tom is the tallest of all.(トムは全員の中で一番背が高い)、This ring is the most expensive of all.(この指輪はすべての物の中で一番高価だ)、It’s the most troublesome problem of all.(それはすべての中で一番やっかいな問題だ)という具合です。簡単に言うと、「最上級+of all」 は「すべての中で最も」という意味の決まった表現です。本来、最上級だけでも「最も~」を表せるのですが、of allを加えて強調した形なのです。
 allが物・事を指して単数扱いになるのは、All was lost in the fire.(すべての物が火事で失われた)や、I hope all is well with you.(<手紙などで>万事順調のことと思います)のようにallが主語になることが多いのが特徴です。また、allは響きがかたくなるため、会話ではeverythingを好んで用いる人が多いです。





(Q208)「said to 人」の使い方に混乱しています!

I said to her Do your homework. とI said her to do her homework. という同じ意味の2つの文があったのですが、後者はherの前のtoが抜けています。
どうしてですか?
(埼玉県 ももさん)


直接言った言葉なら、「said to 人」の後に“ ”でくくって引用符をつけましょう

解説する前に、ご提示いただいた2つの文を訂正しておきましょう。
1)I said to her Do your homework.(誤)は、I said to her, “Do your homework.” が正しい文です。
2)I said her to do her homework.(誤)は、I said to her to do her homework. としなければなりません。
つまり、両者ともtoは必要ですね。
正しい文を見ると疑問が解決されたようですが、念のため、解説します。
 saidは「言った」という意味で、「~(人)に言った」を表す場合は、「said to人」のようにtoを入れます。
言った内容をそのまま引用する場合は、コンマを打ってから引用した言葉を引用符(“ ”)でくくります。「私は彼女に『宿題をしなさい』と言った」は、I said to her, “Do your homework.” となり、これを直接話法と言います。
一方、I said to her to do her homework.(私は彼女に宿題をするようにと言った)のように、言った内容を話者(ここでは「私」)の言葉に置き換える表現を間接話法と言います。
英語会話で、「~に……するように言った」は「I said to人to . . . 」と表します。
前者のtoは「said to人」のto、後者のto. . .はto不定詞(ここでは、「~するように」という意味になります)です。
 ちなみに、間接話法では、I said to her to . . . より、I told her to . . . (toldは「~に言った、話した」の意)を好むことが多いため、2文目は、I told her to do her homework.(私は彼女に宿題をするようにと言った)とする方がより自然です。





(Q209)win、beat、defeatはどう使い分ければいいでしょう?

試合などに「勝つ」と言う場合、win、beat、defeatが辞書に載っていましたが、使い分けがよくわかりません。
WBCなどの試合で「日本が6-2で韓国に勝った」と言う場合は、Japan defeated Korea 6-2 in the WBC. 、あるいは、Japan won against Korea 6-2 at the WBC. など、どのような表現が一般的でしょうか?
(茨城県 yamajiさん)


後に続く目的語によって使い分けましょう

win、beat、defeatを辞書で引くと、いずれも「勝つ」という意味が載っているため、使い分けに迷ってしまいますね。
これらは、動詞に続く目的語(誰に勝つのか、何で勝つのかを表す語句)が異なります。
winは、「(試合や競争など)で勝つ」という意味で、後にgame(試合)やmatch(試合)、race(競争)など、“試合や競争”を表す語句が続きます。
人や相手チームに勝つ場合には、win against ~ とします。
一方、beatやdefeatは「~(相手)に勝つ、~(相手)を打ち負かす」という意味で、後に、him(彼)やthe other team(相手チーム)、the enemy(敵)など、”相手”を表す語句が続きます。
beatとdefeatに大きな違いはありません。
また、beatとdefeatは目的語が必要ですが、winはWe won.(私たちが勝った)のように目的語なしで使うこともできます。
 「WBCで日本が韓国に6-2で勝った」と言う場合、yamajiさんが提示された、Japan defeated[beat] Korea 6-2 in the WBC.、Japan won 6-2 against Korea at the WBC. のいずれも一般的に使われます。
前者は「打ち負かした」、後者は「勝った」ことを強調した英語表現です。





(Q210)limitation とlimitationsって意味が違うのですか?

limitation(制限)という単語を使うとき、I know my limitations.と複数形になるのはなぜですか?
ほかにも年齢制限もage limitationsとなっていますよね。
ちなみに、石原先生の英語の本は好きで、日記と文法を2冊ほど現在勉強中です。
(山口県 まあママさん)


ニュアンスが違います。

limitationは「制限や限度(を設けること)」、複数形のlimitationsは「(能力や活動などの)限界や制限」と考えましょう

拙著で勉強してくださっているそうですね。
ありがとうございます! 
さて、limitationという単語についてですが、単数形か複数形かによって、微妙に意味が異なります。
単数形の場合は「制限や限度(を設けること)」という意味で、統制に重点が置かれています。
規則のような含みもあります。
一方、複数形は「(能力や活動などの)限界や制限」を指します。
I know my limitations.(自分の限界を分かっている)は、限度を設けているのではなく能力の限界を意味しているので、複数形のlimitationsが使われています。
age limitationsも、年齢制限を設けていることに重点があるのではなく、何かをする際の年齢による制限を指しているので、複数形になっています。
physical limitations(体力の限界)も同様です。
一方、制限を設けたり統制したりすることに重点が置かれた単数形のlimitationは、limitation on imports(輸入制限)のような例で使われます。
ちなみに、limitにも名詞で「限界、制限」という意味があり、これは、「超すことのできない限度」というニュアンスです。
time limit(制限時間)やspeed limit(制限速度)でおなじみですね。
age limit(年齢制限、定年)という表現もあります。




(Q211)I'm kind of OK.とはどういう意味でしょうか?
(神奈川県・Kayさん)




「まあ、大丈夫です」という意味です。
英語表現で、kind ofを入れることで、断言を避けることができます

kindは「親切な」や「種類」という意味でまず習うため、I'm kind of OK. という文は意味が取りづらく感じますね。
実はこれで、「まあ、大丈夫です」という意味になるんです。
このkind ofは「まあ」「ちょっと」「どちらかと言えば」などのニュアンスで、断言を避けるときや穏やかに言いたいときなどに使います。
kind ofを取ったI'm OK. は「私は大丈夫です」という“きっぱり表現”ですが、kind ofが入ることで「(完全に大丈夫というわけではないけれども)まあ、大丈夫です」と断言を避けた表現になるわけです。
別の英語会話例でもう1つ。
This is expensive.は「これは(値段が)高い」ですが、This is kind of expensive. だと「ちょっと高いなぁ」というニュアンスになり、やわらかく表現することができます。
kind ofはbe動詞の後か一般動詞の前に入れます。
 質問への答えとして、kind ofを単独で用いることもあります。
この場合は「まあね」や「そんなところだ」というニュアンスです。
“Do you understand ?”(理解できましたか?)、“Kind of. ”(ええ、大体は)という具合です。
いずれの場合も、kind ofを [カインダ]のように発音するのが一般的です。
一緒に覚えておきましょう。

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(Q212)長い英語文章を話せるようになるには、どうすればいい?
長い英語文章を話せるようになるトレーニングを教えてください。
イギリス人の友達がいるので英語を話す機会は多いのですが、いつもこちらが質問したり、覚えたフレーズを使ったりするだけで、自分の意見を長い文章で話すことがなかなかできません!
(神奈川県 ペラペラさん)



単純な文にいろいろな情報を付け加えていく練習がおすすめです。
また、日ごろから自分の意見を英語でまとめる練習をするとよいでしょう

長い英語文で自分の意見を言えるようなりたいという気持ちが生ずるのは、英会話レベルがワンステップ上がり、英語を話す余裕が出てきた証拠です。
素晴らしいですね。
 長い文を話すトレーニングとして、単純な文にいろいろな情報を付け加えていく練習をおすすめします。
例えば、好きな場所を聞かれたとき、I like Kyoto.(京都が好きです)で文を止めるのではなく、
I visit there a few times a year.
I like visiting there especially in spring because the harmony of the old buildings and the cherry blossom is gorgeous.
(年に数回京都を訪れます。特に春に訪れるのが好きです。
なぜなら、古い建物と桜の花の調和がとても美しいからです)
のように、京都に関する意見や情報を付け加えていきます。
付け加える情報がなくなったら、Have you ever been there?(そこへ行ったことがありますか)と相手に質問して切り替えるのも手ですね。“
長い英語文は、1文が長いという意味ではなく、意見を長く言うと考えましょう。
文を付け加えていく上で、because(なぜなら)やafter that(その後)、for example(例えば)など、接続的に使う語句をできるだけたくさん覚えておくといいですね。
 また、自分の意見を英語でまとめる練習も有用です。
そもそも自分の意見がまとまっていなければ、それを英語で話すこともできません。
よって、ニュースや身近なできごとについて自分の意見をまとめ、それを英文にしてみるとよいでしょう。
ネイティブの会話やインタビューなどを参考にすると、意見のまとめ方のコツがつかめてきますよ。
 ネイティブスピーカーは容赦ないスピードで話すことが多いもの。
イギリス人のご友人との会話で長い文が言えないと感じる理由に、話す間がないことが挙げられるなら、Let’s see,(ええと)やHow can I put it?(どう言ったらいいかな?)などの言葉を盛り込んで今考え中であることをアピールするのも手。
Can you speak a little slowly?(少しゆっくり話してくれますか?)やCan you speak in plain English?(簡単な英語で話してくれますか?)と頼むのも悪いことではありませんよ。

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(Q213)現在形と過去形が混ざった文が苦手です!
I think you were wrong.など、現在形と過去形が混ざった英文がいま一つ分かりません。
詳しく教えてください。
(京都府・宇治さん)



1つの英文の中の2つの節、それぞれの動詞の時制を意識して考えてみましょう

I think you were wrong. はI think (that) you were wrong. のthatが省略されたもので、「あなたは間違っていたと(私は今)思う」という意味です。
I think(私は思う)の後にその内容をthat節で(ここでは you were wrong [あなたは間違っていた] )続けた形です。
thinkは「思う」という意味の現在形で、今思っていることを表現するときに使います。
thinkに続く内容は、現在、過去、未来など、どの時制でも表せます。
I think you were wrong. は「あなたは(あの時)間違っていたと私は(今)思う」という意味ですが、I think you are wrong. とすれば、「あなたは間違っていると私は(今)思う」という意味になります。前者は過去のことを思い出しながら話しているイメージ、後者は、話し合いが現在行われているイメージですね。
I thinkを過去形にしたI thoughtは、「私は(あの時)思っていた」となり、(今思っている事柄ではなく、)過去に思っていた事柄を今、述べていることになります。
お分かりいただけたでしょうか?
※宇治さんのご質問が、上記の内容からもう一歩進んだ「時制の一致」といわれるものでしたら、さらに解説が必要となります。
その際は、改めてご質問いただければ幸いです。

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(Q214)ネイティブが使っていた”Give way!”って英会話文、どういう意味?
街で、ネイティブスピーカーが前を歩く自分の子どもに、“Give way!”としきりに言っていました。
どういう意味ですか?
(茨城県 A.Oさん)



「道を空けなさい!」という注意の言葉です

ネイティブスピーカーの英語に耳を傾けるのは、とても良いことですね。
この “Give way!” は、「道を空けなさい!」という意味です。きっと、お子さんがちょこまかと動き回っていて、周囲の人の邪魔になっていたのでしょうね。
give wayは「譲歩する」「折れる」などの意味を持つ熟語で、路上では「道を譲る」「ほかの車を先に行かせる」という意味になります(Make way! ということもあります)。
また、イギリスではGive Way!(アメリカではYield!)と書かれた道路標識を見掛けることもあり、これは、「先方が優先なので止まれ」という意味です。
 体験を通して覚えた表現は忘れないものです。これからもネイティブスピーカーの会話に耳を傾けて、英語力を磨いてくださいね。
余裕があれば話し掛けてみるのもGoodですよ。

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(Q215)どうしてwon’tを使うのか、教えて!
ある英本に、「このジャケットは(小さくて)ボタンがかからない」をThis jacket won't meet. とありました。
なぜ、won't (will not) なのか理解できません。
ここでのwillの使用法について教えてください。
また、This jacket doesn't meet.は間違いなのでしょうか?
(東京都 苦楽賢人さん)



won'tには、「(物や人が)どうしても~しようとしない」という意味があります

私たち日本人には、「will=未来形」というイメージが強いため、今ジャケットのボタンをかけようとしている状況でwillを使うことに違和感がありますね。
確かに、willは未来の事柄に用いることが多いのですが、否定のwon't(will notの短縮形)は「(物や人が)どうしても~しようとしない」という、主語の意志を表すことがあります。
また、そのような状況に対する、話し手のいらだちを表すこともあります。
This jacket won't meet. のwon’tは、ボタンをかけようとしているのに、どうしてもかからないという「主語の意志」と「話し手のいらだち」を表しているわけですね。
このタイプのwon’tは、This door won't open.(このドアはどうしても開かない)やHe won't listen to me.(彼は私の言うことを聞こうとしない)のような例でもよく使われます。
 一方、This jacket doesn't meet. .だと「このジャケットはボタンがかからない(ようになっている)」というニュアンスです。
現在形で表す英文は、事実を述べているにすぎません。
ボタンをかけたいのにかからないという状況を表現するには、やはりThis jacket won't meet. が適しています。
ちなみに、meet をclose にして、This jacket won't close. と表現するのも自然です。
一緒に覚えておいてくださいね。




(Q211)I'm kind of OK.とはどういう意味でしょうか?
(神奈川県・Kayさん)




「まあ、大丈夫です」という意味です。
kind ofを入れることで、断言を避けることができます

kindは「親切な」や「種類」という意味でまず習うため、I'm kind of OK. という文は意味が取りづらく感じますね。
実はこれで、「まあ、大丈夫です」という意味になるんです。
このkind ofは「まあ」「ちょっと」「どちらかと言えば」などのニュアンスで、断言を避けるときや穏やかに言いたいときなどに使います。
kind ofを取ったI'm OK. は「私は大丈夫です」という“きっぱり表現”ですが、kind ofが入ることで「(完全に大丈夫というわけではないけれども)まあ、大丈夫です」と断言を避けた表現になるわけです。
別の英語会話例でもう1つ。
This is expensive.は「これは(値段が)高い」ですが、This is kind of expensive. だと「ちょっと高いなぁ」というニュアンスになり、やわらかく表現することができます。
kind ofはbe動詞の後か一般動詞の前に入れます。
 質問への答えとして、kind ofを単独で用いることもあります。
この場合は「まあね」や「そんなところだ」というニュアンスです。
“Do you understand ?”(理解できましたか?)、“Kind of. ”(ええ、大体は)という具合です。
いずれの場合も、kind ofを [カインダ]のように発音するのが一般的です。
一緒に覚えておきましょう。

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(Q212)長い英文を話せるようになるには、どうすればいい?
長い文章を話せるようになるトレーニングを教えてください。
イギリス人の友達がいるので英語を話す機会は多いのですが、いつもこちらが質問したり、覚えたフレーズを使ったりするだけで、自分の意見を長い文章で話すことがなかなかできません!
(神奈川県 ペラペラさん)



単純な文にいろいろな情報を付け加えていく練習がおすすめです。
また、日ごろから自分の意見を英語でまとめる練習をするとよいでしょう

長い英文で自分の意見を言えるようなりたいという気持ちが生ずるのは、英会話レベルがワンステップ上がり、英語を話す余裕が出てきた証拠です。
素晴らしいですね。
 長い文を話すトレーニングとして、単純な文にいろいろな情報を付け加えていく練習をおすすめします。
例えば、好きな場所を聞かれたとき、I like Kyoto.(京都が好きです)で文を止めるのではなく、
I visit there a few times a year.
I like visiting there especially in spring because the harmony of the old buildings and the cherry blossom is gorgeous.
(年に数回京都を訪れます。特に春に訪れるのが好きです。
なぜなら、古い建物と桜の花の調和がとても美しいからです)
のように、京都に関する意見や情報を付け加えていきます。
付け加える情報がなくなったら、Have you ever been there?(そこへ行ったことがありますか)と相手に質問して切り替えるのも手ですね。“
長い英語文は、1文が長いという意味ではなく、意見を長く言うと考えましょう。
文を付け加えていく上で、because(なぜなら)やafter that(その後)、for example(例えば)など、接続的に使う語句をできるだけたくさん覚えておくといいですね。
 また、自分の意見を英語でまとめる練習も有用です。
そもそも自分の意見がまとまっていなければ、それを英語で話すこともできません。
よって、ニュースや身近なできごとについて自分の意見をまとめ、それを英文にしてみるとよいでしょう。
ネイティブの会話やインタビューなどを参考にすると、意見のまとめ方のコツがつかめてきますよ。
 ネイティブスピーカーは容赦ないスピードで話すことが多いもの。
イギリス人のご友人との会話で長い文が言えないと感じる理由に、話す間がないことが挙げられるなら、Let’s see,(ええと)やHow can I put it?(どう言ったらいいかな?)などの言葉を盛り込んで今考え中であることをアピールするのも手。
Can you speak a little slowly?(少しゆっくり話してくれますか?)やCan you speak in plain English?(簡単な英語で話してくれますか?)と頼むのも悪いことではありませんよ。

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(Q213)現在形と過去形が混ざった文が苦手です!
I think you were wrong.など、現在形と過去形が混ざった英語英会話の文がいま一つ分かりません。
詳しく教えてください。
(京都府・宇治さん)



1つの英語文の中の2つの節、それぞれの動詞の時制を意識して考えてみましょう

I think you were wrong. はI think (that) you were wrong. のthatが省略されたもので、「あなたは間違っていたと(私は今)思う」という意味です。
I think(私は思う)の後にその内容をthat節で(ここでは you were wrong [あなたは間違っていた] )続けた形です。
thinkは「思う」という意味の現在形で、今思っていることを表現するときに使います。
thinkに続く内容は、現在、過去、未来など、どの時制でも表せます。
I think you were wrong. は「あなたは(あの時)間違っていたと私は(今)思う」という意味ですが、I think you are wrong. とすれば、「あなたは間違っていると私は(今)思う」という意味になります。前者は過去のことを思い出しながら話しているイメージ、後者は、話し合いが現在行われているイメージですね。
I thinkを過去形にしたI thoughtは、「私は(あの時)思っていた」となり、(今思っている事柄ではなく、)過去に思っていた事柄を今、述べていることになります。
お分かりいただけたでしょうか?
※宇治さんのご質問が、上記の内容からもう一歩進んだ「時制の一致」といわれるものでしたら、さらに解説が必要となります。
その際は、改めてご質問いただければ幸いです。

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(Q214)ネイティブが使っていた”Give way!”って英会話文、どういう意味?
街で、ネイティブスピーカーが前を歩く自分の子どもに、“Give way!”としきりに言っていました。
どういう意味ですか?
(茨城県 A.Oさん)



「道を空けなさい!」という注意の言葉です

ネイティブスピーカーの英語に耳を傾けるのは、とても良いことですね。
この “Give way!” は、「道を空けなさい!」という意味です。きっと、お子さんがちょこまかと動き回っていて、周囲の人の邪魔になっていたのでしょうね。
give wayは「譲歩する」「折れる」などの意味を持つ熟語で、路上では「道を譲る」「ほかの車を先に行かせる」という意味になります(Make way! ということもあります)。
また、イギリスではGive Way!(アメリカではYield!)と書かれた道路標識を見掛けることもあり、これは、「先方が優先なので止まれ」という意味です。
 体験を通して覚えた表現は忘れないものです。これからもネイティブスピーカーの会話に耳を傾けて、英語力を磨いてくださいね。
余裕があれば話し掛けてみるのもGoodですよ。

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(Q215)どうしてwon’tを使うのか、教えて!
ある英会話の本に、「このジャケットは(小さくて)ボタンがかからない」をThis jacket won't meet. とありました。
なぜ、won't (will not) なのか理解できません。
ここでのwillの使用法について教えてください。
また、This jacket doesn't meet.は間違いなのでしょうか?
(東京都 苦楽賢人さん)



won'tには、「(物や人が)どうしても~しようとしない」という意味があります

私たち日本人には、「will=未来形」というイメージが強いため、今ジャケットのボタンをかけようとしている状況でwillを使うことに違和感がありますね。
確かに、willは未来の事柄に用いることが多いのですが、否定のwon't(will notの短縮形)は「(物や人が)どうしても~しようとしない」という、主語の意志を表すことがあります。
また、そのような状況に対する、話し手のいらだちを表すこともあります。
This jacket won't meet. のwon’tは、ボタンをかけようとしているのに、どうしてもかからないという「主語の意志」と「話し手のいらだち」を表しているわけですね。
このタイプのwon’tは、This door won't open.(このドアはどうしても開かない)やHe won't listen to me.(彼は私の言うことを聞こうとしない)のような例でもよく使われます。
 一方、This jacket doesn't meet. .だと「このジャケットはボタンがかからない(ようになっている)」というニュアンスです。
現在形で表す英語会話文は、事実を述べているにすぎません。
ボタンをかけたいのにかからないという状況を表現するには、やはりThis jacket won't meet. が適しています。
ちなみに、meet をclose にして、This jacket won't close. と表現するのも自然です。
一緒に覚えておいてくださいね。




 



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